就活で、”離職率の低さ””離職率の高さ”に騙されてはいけない3大理由とは?

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離職率の高低で一概に会社の良しあし、ご自身とのフィットの有無は計れません。マッキンゼーのように、数年転職前提で入ってきて、キャリアアップや好きな仕事へのキャリアシフト、ないし向いていないから早期に違う仕事にいくよう勧奨される”よい離職率の高さ”と、多くの投資銀行のように市場変動や社内政治で、こき使われた挙句すぐに解雇される”悪い離職率の高さ”、はたまた、優秀な人材を退屈な仕事と社内調整の多さで腐らせ、しかし首にはできないので働かない人だらけの”悪い離職率の低さ”等々、複数のパターンあるのです。

就活で、”離職率の低さ””離職率の高さ”に騙されてはいけない3大理由とは?

離職率が低いことをアピールしてくる会社と、それを志望動機に入れる人がいるが、3つの理由で的外れだ。

まず、業界的に単に保守的で安定志向な人が入っているだけで、母集団にバイアスがあるということ。元から転職なんてとんでもない、という人達が集まっているので、労働環境に関係なく、離職率は低くなる。

次に、完全な社畜化を遂げて、その会社の外では何の仕事もできない人になってしまっているケース。良い会社の条件とは、”他のどこでも行ける人たちがとどまっている会社”とはよくいったものだが、まさにその逆の”働かないオジサンパラダイス”と化しているケースだ。

三つめが、子会社とかに転籍させられたり、実質追い込まれて転職しているのに、ぶつぶつ理由をつけて”離職率”の計算に何故だか入っていないケース。数字は総じてアップル トゥ アップルの比較になっておらず、謎の恣意的な加工がされて、お化粧されまくるものなのだ。

ちなみにマッキンゼーにしてもベインにしても、とてもいい会社だが、日本企業に比べれば圧倒的に離職率は高い。PEファンドにしても、年間10%、早いところでは20%くらい人が入れ替わっている。この離職率の高さは悪いことなのか?

離職率の”良い高さ””悪い低さ”とは?

離職率の高さは、”いい高さ”と”いい低さ”、”悪い高さ”と”悪い低さ”がある。

”いい高さ”とは、成長カーブが早くて出来ることと機会が増えるうえ、そもそも転職志向・上昇志向の強い人が入ってくるケースだ。

逆に”悪い高さ”というのは、非人間的な扱いで身も心も壊れるケース。そして最悪なのが”悪い離職率の低さ”であり、これはそもそも会社にしがみつきたい人か、他に行くところが無い人か、他に転出する気も起らないくらい社畜として洗脳されてしまうケースだ。

”長らく同じところで働きたい”という安定志向の強い日本だからこそ、注目されがちな指標だが、”よい離職率の高さ””悪い離職率の低さ”を看破するようにしたいものである。

PS ちなみに日本企業の中には優秀な人を惹きつけ、大切に扱い、結果的に皆長居する”よい離職率の低さ”を誇る企業も数多い。

なんでもかんでも転職してキャリアアップだけが人生ではなく、中には”尊敬できる好きな人たちと長らく一緒に働きたい”というキャリア選択があって当然なので、ご自身にフィットの高い選択をしていただければ幸いである。

(先日会った旭化成ホームズの人、抜き打ちチェックしたのに会社への満足度が恐ろしく高かったのが印象的であった。世の中には確実に、マッキンゼーやゴールドマンに行くより、旭化成ホームズに入ったほうが幸せな人も、沢山いるのだから。)

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