
コンサル業界に入社して一年目の仕事内容について、具体的なイメージが浮かぶように日常を描写します。
◆Question (慶應義塾大学大学院 理工学研究科 基礎理工学専攻 男性)
コンサルティングファームに入社して1年目に行う実際の業務の詳細を教えていただけませんでしょうか?
◆Answer 講師より回答:インタビュー準備、ミーティングメモ作成、資料作成が3大柱
ここも既に何度か触れているので、上記に倣いどんなアサインメントが振ってくるか、いくつか紹介しよう。
“ええと、じゃ、この競馬ファンが競馬を始めた経緯をパターン化しておいて。まず200人くらいネットサーチするか。マクロミルかどっか使って、来週火曜までに原データそろえとくか。質問シート、明日お客さんとのミーティングでつめるから、それ用意しといてくれる?”
“エリクソンは開発者にどんなインセンティブを与え、制度的にどう報酬制度にリンクさせているかベンチマークしたいから、そのライトパーソンなんとか見つけといて。
そうだな、東京支社にコンタクトするか、スウェーデンオフィスのノエルに連絡したらたしかホークンがエグゼクティブディレクターと友達だったと思うので。。。 あっちのオフィスに3インタビュー二万ドル以内に抑えて、人アサインしてもらえそうか調整しといてくれる?”
“じゃ、来週からいく韓国出張で、先方のキャリア3社のインタビューアポとっといて。それと質問書の叩き台用意しといてくれる?あと向こうにお土産資料もって行かなきゃならないから、最近うちのヨーロッパチームが纏めた携帯ソフト市場分析レポート、韓国語版の要約纏めといて。”
“昨日のベンダーさんのインタビュー結果、パワーポイントにまとめてチャート化するの終わった? 示唆を構造化して持ってきてくれる”
“お客さんとの議論資料に落とし込んで、プロポーザルこんな感じで作っといてくれる?”
“そうだな、このインタビュー結果、どんな軸で切ったらいい示唆が出るか、軸出し手伝って”
“携帯コンテンツ業者の、進化のパターンを主要企業ごとにコンセプトチックにチャートにしておいて”
“20年後、携帯コンテンツ市場はどう進化しているか、調べておいて”
Etc etc,,,,
このような感じで一杯降ってくるのだが、受け身の姿勢で降ってくる仕事ばかりやっていると、成長の方向性とカーブがともに怪しくなるのは言うまでもない。
多種多様な業種とファンクションを経験するには、降ってきた仕事を必ず期待以上の成果で上司・客を喜ばせ、自分が引っ張りだこ状態になって初めて、面白くて成長できる仕事を自分で選べるポジションになれるのである。