
就職・転職活動で、絶対に自分自身に問いたい本質的自問を紹介します。ズバリ、貴方はどのような価値を社会にもたらし、その対価で暮らしていくのでしょうか?以下では就活時に必要な自己分析を的外れなものにしないための、就活自己分析重要3大自問パターンを解説します。
就活面接前の自己分析に必要な、3大自問パターンとは?
就職活動・転職活動とはつまるところ、“自分は何をして社会に貢献し(=どんな価値を世の中に提供し)、その対価を貰うのか決めるプロセス”と言えよう。
目的無き分析は単なる徒労に終わる。ここでの目的は、自分はどのような仕事につけば、自分も会社も社会もハッピーなのかを理解することだと定義しよう。(もちろん、他にも就活の自己分析の定義は個人次第だが、総じてこの要素が入ってくるだろう。)
言い換えれば自分は何を好きで、何に強みがあり、何に向いているのかを知る、Self-Awareness(自己認識)を深めるプロセスでもある。
自分は何が好きなのか?
まず自分は何を好きなのかだが、これはなかなか明確に意識するのが難しかったりする。もちろんあなたは趣味でプロレス感染していたり、高校時代は熱帯魚飼育に明け暮れたり、大学時代は女性に囲まれて行きたくて、フラメンコ部に入っていたりするかもしれない。
しかし就活で必要な「自分は何が好きなのか」は、仕事選択へのインプリケーションが必要なので、これまで好きだったことを一段抽象化する作業が必要だ。上記の例でいうと、動物に触れる仕事が好きだったり、女性に触れる仕事が好きだったり(下手するとちょっと犯罪の香りがするが)、皆で何かを一緒に創りこむことが好きだったりと、職業選択へのインプリケーションに繋がるレベルで、正確に「自分がそれらを好きだったポイント」を意識化することが、まず重要になる。
自分は何が得意なのか?
次に、好きなことをやるだけなら趣味でもいいのだが、仕事では自分の強みが発揮されなければならない。これまでのように勉強と違うのは、他の人に御願いするより貴方に御願いしたほうが、仕事の質が高くスピードも速く、生産性が高い必要がある。
そのような状態を作り出すには、自分が何に比較優位があり、それが活かされる仕事は何なのか、ないし自分にいま強みが無くても、どのような強みであれば将来獲得できる蓋然性が高いのかを、正確に把握しなければならない。
自分が他の人よりうまくできたことには、どのような共通の能力が発揮されていただろうか?言い換えれば、自分を良く知るあなた自身が自分を雇うなら、何をしてもらうのかを真摯に自問するのが良いだろう。
市場性はあるのか?
なお、上記2つを満たしているだけでは、まだ仕事にするには早い。というのもインダストリー4.0時代、様々なものがデジタル技術に代替されており、少し前まで花形職業だったのが、いまとなっては完全に無人運用されているものも少なくないからだ。たとえば外資系投資銀行のトレーダーなどは、AIに代替されている仕事の典型例だろう。
つまるところ自分が好きで得意のみならず、将来も需要があり、簡単に自分が代替されない仕事を考えることが、「職業選択の自己分析」3大自問なのである。