33歳でのコンサル転職の是非と、海外オフィス勤務への必要条件とは?

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戦略コンサルも投資銀行同様、アジアヘッドクォーターは香港・シンガポールに移り、東京オフィスは辺境化しているのでしょうか?日本語を母国語としながらも、アジアオフィスに直接応募して採用されるには、どうしたらいいのでしょうか?コンサルとしては高齢スタートとなる30前半でのコンサル転職の是非と、海外オフィス勤務の可能性に関するご質問にお答えいたします。

33歳でのコンサル転職の是非と、海外オフィス勤務への必要条件とは?

質問:MBA卒業後、33,34歳で外資コンサル、金融へ転職するのはトップMBAを卒業しても、年齢的に有利な選択ではないのでしょうか?

MBAを目指しています。日本に限らず、世界中でビジネスが出来るんだという自信、人脈、学歴を手に入れるためです。

その後のキャリアですが、外資コンサル、金融に大変興味があり、上記の質問をさせて頂きました。

また、アジア圏オフィスでの東京オフィスのポジショ二ングについて教えてください。

多くの業界が東京から香港、シンガポールに拠点を移している中で、外資コンサル、金融業界も大きな案件や、人員数、人材を東京以外のアジアに集中させているのか、教えて頂きたいです

日本人で、東京オフィス入社ではなく、アジアオフィスに直接、応募、採用された方はいるのでしょうか?

長々、申し訳ありませんが、私の周りでは誰も知りえない情報のため、是非ご教示頂きたく、宜しくお願い致します。

Strong Careerからの回答

端的に答えますと、東京から香港やシンガポールにアジアヘッドクォーター機能を移す多国籍企業が多い中で、コンサルはローカルな文化や言語が重要なので、東京のプレゼンスや独立性は比較的高いままです。

なお、日本人の海外オフィス採用はあまりなく、あっても昔から海外に暮らしていて英語がネイティブか、トップMBA取得後に、上手くビザ問題も解決して入れるケース、ないし海外の伴侶に恵まれそのまま配偶者ビサで永住というケース以外、あまりありません。
ただし日本企業の東南アジア進出をサポートすべく、東京オフィスからシンガポールオフィスに移ってクライアントは日本企業、というケースは結構存在します。

アジア圏での東京オフィスは、昔は日本と日本以外のアジアという分け方だったのが、今は中国および中国以外のアジアという分け方に変わってきていますが、それでも日本が言語やカルチャーの特異性および市場規模の大きさから、まだ独立した重要市場ととらえられています。(ただし中国に対する相対的重要性は低下しています。)

33歳で初めてコンサル・金融に転職するのは、同年齢のライバルに比べて明らかに不利

年齢的に33,34ですと、トップMBAを卒業してもその前のキャリアでコンサル、金融を経験していなければ、これらの業界に入ることは難しいのみならず、あまり割にあいません。

年齢的には20代後半で多くの同級生が卒業する中、彼ら、彼女たちと同じスターティングサラリー(といっても国によっては15万ドルから20万ドル近くになりますが)扱いとなります。

確かに一部はこのような年齢でもマッキンゼーなどに入りますが、自分より若いマネジャーの下で書類作成やインタビューに忙殺されるのはあまり有利な選択ではありません。

頂きましたご質問への回答を最後にもう一度纏めましょう。
①33歳でのコンサル初転職は無理ではないが、かなり不利

②東京オフィスは重要性が相対的に落ちているがそれでも市場規模が大きいので重視されている(しかし言語バリアの関係で、他国オフィスコンサルタントとの連携は他のオフィスに比べれば少ないのは確か)

③シンガポールや香港などアジア中核都市に直接採用される日本人MBAも、上記で述べたような条件が満たされるのであれば、稀に存在という回答になります。

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