
マッキンゼーやボスコンなど、戦略コンサルからの転職先を探している転職者からのご相談に、戦略コンサルからのよくある転職先5パターンをご紹介します。
某戦略コンサルA社社員からの質問
現在、戦略コンサルタントで働いております。Strong Career講師の方は、キャリアを決める上でのご自身の基準や軸みたいなものがありましたら、お伺いしたいです。
今のところ転職の予定はないのですが、実際に幅広いキャリアをご経験された方のご意見を頂きたいです。
Strong Career講師からの回答: キャリア選択の軸は、好きな事x得意な事x市場価値が高いこと
重要な職業選択の軸は、そもそも自分が好きなことで、自分が得意なことで、市場価値が高い仕事、の3軸が基本です。
コンサル入社後の進路パターンはズバリ答えて、以下の5タイプです。
① コンサル以外に幅を広げたくて行くモラトリアムタイプ
② コンサル続けたかったが活躍できなかった撤退タイプ
③ やりたい仕事が見つかった天職タイプ
④ そして結婚した寿タイプ
⑤ 悲惨なのは体調を壊した入院タイプ
戦略コンサルファームで働いていると、なまじっか面白い仕事も多いだけに、下手するとずっといてしまいがちですよね。これが30半ばとかまでコンサルしかやっていないと、突如転職の幅がぐっと狭まったりもします。コンサルでパートナーとして長らくやっていくのでもない限り、辞め時が重要な職業でもあります。
ただ軸の優先順位も重要で、やはりハッピーな自己実現キャリアには、自分が好きな仕事を理解し、それに正直に判断することが大切です。
周囲からみてエリートな仕事、などといった、つまらない社会的見栄は捨て去りましょう。
自分が好きなこと、やりたいことは、「わからなくて当然」くらいの余裕をもって
なお、この自分が好きなことを探すのは、大半の人にとって、非常に難しい作業です。もちろん新卒の就活の時にわかるわけないのが大半ですし、20代をずっと働いて過ごしても、やはりわからないものです。
幅広い経験から選択肢を増やしつつ、視野を広げつつ、同時に自分自身に問い続けましょう。何が自分にとって大切な価値観なのか、社会で何を実現することにやりがいを感じるのか、自分は子供の時から、どんなことが好きだったのか、正直に自分に向き合わなければなりません。
コンサル後のキャリアはそれぞれですが、中には椅子職人になったひと、パン屋さんを改行させた人、プロ野球のマネジメントチームに移った人、MBA留学をした人、金融業界に移った人、メーカーの経営チームに入った人、起業した人、など様々です。
コンサルは、一定の年齢までは選択肢を広げるが、長居しすぎると選択肢が狭まる
コンサルから転職するとき、20代後半までは、コンサルは転職の選択肢を大いに広げてくれますが、30代中盤とかになると、転職の幅は他の職業同様、ぐっと縮まります。というのも、転職先では自分と同じ年の人が10年以上のキャリアを積み上げ、経営幹部入りしている年ごろであり、自分の一世代下の人が、自分の上司にもなりかねず、何かと使いづらい人になっていることも少なくないからです。
あなたはまだ若く、コンサルをあと数年続けても30歳、まだ時間の猶予はあります。ただ激務に埋没して毎日を過ごされることのないよう、日々、「結局自分は、何が好きなのか」「何をやりたいのか」というシンプルな答えに、深く正直な答えをできるよう、自分に向き合ってください。自分の軸は何なのかを知っているのは、自分だけです。それを本当に知っている人が少ないからこそ、自分自身を深く知る、Self-awarenessの深い人は、自己実現キャリアを歩むうえで非常に重要です。
陰ながら応援しております。