最初平凡、後半で大挽回!∼京大院生のボストンコンサルティンググループ面接事例

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ボストンコンサルティンググループ志望者の面接事例を解説・講評します。

大学/大学院(京都大学大学院)  
学部(地球環境学舎環境マネジメント専攻) 
氏名(SY)
第一志望はどの会社ですか?(ボストンコンサルティンググループ)

なぜこの会社を志望していますか?

候補者回答

自分の限界を上回ることを常に求められ、それを成し遂げたときには必ず報いてくれる、また以前の自分より成長することができるからです。

また周囲の人も能力の高い人ばかりで、その人たちとともに仕事をすることによっても成長することが出来るからです。

その会社に活かせる、あなたの強みは何ですか?具体的にお答え下さい

候補者回答

・新しい環境に飛び込んでいく勇気があり、困難が生じても負けない気持ちの強さがある
私は英語が得意ではなく、また上手に話すこともできません。

しかしバックパック旅行で海外をまわり、海外の文化に触れるために自分から積極的に外国人とコミュニケーションとりました。

最初は自分の拙い会話力で話かけることは恥ずかしいと思いましたが、それを乗り越えることで英語に対する苦手意識を克服できると考え、自分の考えが伝わるまで話かけました。

その結果英語への苦手意識が無くなり、自分を成長させることができました。

・厳しい目標を掲げ、それを達成するために計画をたてて行動することが出来る

自分より上手な人が多くいる部活でレギュラーをとるために、他者と比べて自分に足りないものを考え、プロ選手のプレーをビデオに録画し繰り返し見、出来るようになるまで練習しました。

・責任感があり、また責任感のある仕事を任されるとより努力しようとする
アルバイトではホテルでのサービス・配膳をしています。そのなかで結婚披露宴ではホテルの宴会総責任者(ボーイ長)の下で宴席の進行補佐や進行がスムーズに進むように料理をサービスするタイミングの判断などを行っています。

またそれが他のサービス員全員に伝わるように自主的にミーティングを行い確認しています。

あなたの弱みは何ですか?

候補者回答

大勢の人前でスピーチや意見を述べることが苦手な点です。

私の所属している大学院の講義ではグループでプレゼン発表をする機会が多くこの弱みを克服するには良い機会が与えられていると考えています。

そのため、最初はあまり自分から進んで意見を述べることも無かったのですが、弱みを克服するために、最近では他のグループ発表の際には必ず1つは自分の意見を述べ質問をするようにしていますし、また自分たちの発表の際には、進行役を進んでやっています。

いままでの人生で、最も大きな達成事項は何ですか?

候補者回答

キャプテンとして所属するサッカーサークルを社会人リーグ2部に昇格させたこと。

チームをまとめるために私はメンバー全員が共通認識を持つことが重要と考えました。

2部昇格という目標を共通認識として掲げ、どのようにしたら達成できるかを考えて行動しました。

実際に2部リーグの試合を観戦しに行き、自分たちのチームとの差、足りない部分を見つけ改善できるような練習メニューを実施しました。

また、チームワークを向上させるためには他のメンバーの考えを理解するためにミーティングを行い、互いに妥協をせず突き詰めて話し合いました。

2部昇格の目標を達成するために、私が上記の行動をしたことにより、サークルの雰囲気を変えることができ、最初目標を持っていなく練習に欠席することが多かったメンバーが毎回出席し、サークルのことを第一に考えてくれるようになりました。その結果として目標が達成できたからです。

いままでの人生で、最も難しかった決断は何ですか?

候補者回答

大学入学試験のとき、受かる可能性が高い学部を受験するか、それとも自分がそれまで目指していた学部を受験するかの二者択一を迫られたとき。

浪人していたために周囲の人々、特に親は当然受かる可能性が高い学部を受験するように進めました。

また私も2浪はしたくないと考えると周囲の人々の意見に従うことがよいと思いました。

しかし、大学に合格することではなく、目標達成のための努力こそが重要であり、その目標を前にして逃げる事はできないと考えました。

これが目の前の困難に負けない気持ちの強さという私の強みを得るきっかけになりました。

10年後は何をしていますか?

候補者回答

コンサルタントとして、多くの企業の方たちとともに、明確な答えのない問題に対して、納得できる解決策を考えるために立ち向かっています。

また現状に満足せず、絶えず自分を成長させたいという強い気持ちを抱きながら日々厳しい目標に向かって仕事をしています。

その過程において専門知識も広がり、多くの経験もつみ、現時点での自分の弱みである自分を前面に出せないという点を解消し、また自分と同じような不安を抱きながら就職してきた新卒者にたいして自分の経験を教えながら、彼らの成長の手助けをしています。

他にどのような会社/業界を志望していますか?

候補者回答

総合商社に興味があります。私はどの企業に就職したならば自分が成長できるのか、を重要視して就職活動を行っています。

その点で総合商社などには、物の上流から下流まですべてを含んだ新たなビジネスモデルの創造、デベロッパーとしての役割など多岐にわたる仕事内容があり、多面的な知識を必要とする業界であると思います。

多岐にわたる仕事内容を経験することで自分が成長できると考えているからです。

あなたを弊社が、雇わなければならない理由は何ですか?

候補者回答

私の強みは積極的に新しい環境に飛び込んでいく勇気があり、そこで困難が生じても負けない気持ちの強さがあることです。さらにその困難を乗り越え自分を成長させることが出来ます。

そのため私を雇うことによって、私は貴社に入社した後の厳しい環境の中で困難な問題に取り組むことで絶えず自分を成長させることができますし、私の成長と経験が貴社の財産になるからです。

最後に何か、質問はありますか?(会社にどのような質問をしていますか?)

候補者回答

10年後の貴社の目標を教えてください。

入社して10年後には責任のある地位を任されるようになっていると考え、その際に会社のビジョンが明確でない場合は自分の目標を設定することが困難になり、また成長することもできないのではないかと考えてです。

解説:前半は弱いが、後半で調子を上げ、全体的には合格点

最初はありきたりな、「限界を上回る」「新しい環境で挑戦」「目標を達成するため計画をたてる」など、おなじみのキーワードが続くなと否定的に見ていたが、後半でそれぞれのキーワードに強い具体的事例があることが分かり、印象が徐々に良くなっていく。

成長志向の強さ、責任の大きさがモティベーションに繋がる特性、弱みを克服する努力、共通目標を設定して相互コミニュケーションを図り、組織(サークル)のカルチャーを良くしたリーダーシップなど、それぞれコンサルの適性に重要なポイントが、嘘くさくなく、自然な具体例に裏付けられている。

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