医師からコンサルへ転職の志望動機―起業準備って言っていいの?

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コンサル転職の志望動機で気になるのが、将来のキャリアビジョンを正直に言っていいかどうか。数年で辞めると正直に言って、雇ってもらえるのか?その答えは?

医師からコンサルへ転職の志望動機―起業準備って言っていいの?

コンサルタント志望動機がコンサルタント後のキャリアであることについて 医師として勤務して9年になるのですが、将来、医療サービス分野(特に高齢者向け)での起業を考えており、将来のキャリアプランのためにビジネススキル・人脈など起業するために(全てではないものの)必要な能力を得るために戦略系コンサルへの転職を考えております

 

質問の内容に関してですが、 将来起業したい(コンサルタントがキャリアの最終地点ではない)ことを志望理由として良いのかという点です。


こちらのサイトの他のコラムにもありますように、コンサル会社は私の成長のために雇うわけではないので、コンサルタントして価値を生み出せる人材であることは必須だと思いますが、他方志望動機という点でみるとなかなか表現が難しくなってしまいます。

 

起業したいことに触れずに書く(虚偽にならない程度に志望理由を変える)べきなのか、ありのままを書くべきなのかアドバイスいただけましたら幸いです。

 

 

回答:ありのままに、但しバランスに配慮して
 

当セミナーには医師からの問い合わせが驚くほど多く、実際にMBBStrategy &に多くの“現役医師”をコンサルタントとして成功裏に送り出している。そしてみな、同じような志望動機であり、将来の起業のために修行したいというのだ。実際にコンサルに数年いたあと、その後ファンドやMBAで数年過ごして現在医療起業家という人は少なくない。

 

質問に答えれば、将来起業のためにと正直に言うことをお勧めする。でないとつじつまがあわないどころか、作り物のストーリーは話に力が入らず、聞いていてもつまらないものだからだ。

 

コンサル会社はあなたの成長のために雇うわけではないが、3年くらいで辞めていく人が大半であることを前提で、人材採用をしている。


その間、よいパフォーマンスを残してプロジェクトの獲得およびエクセキューションに貢献してくれればよいのだ。できれば「元マッキンゼーの人が、この分野でも活躍している」という誇らしい
Alumniとして送り出しつつ(マッキンゼーは、社会への優秀な人材排出機能を持つことをビジョンの一つにしている)。

 

ただし当然、なにごともバランスがあり、「短くて3年、できれば5年というスパンで長居してくれそう」という雰囲気を出すこと。


いくらあなたの夢を応援したくても、3か月後に出ていかれたら、トレーニングがやっと終わったころに出ていかれることになり、採用およびトレーニングコストの方が高くついてしまうのだ。

 

 

この質問の文体に、あなたの誠実さが滲み出ており、コンサルの大票田の一つであるヘルスケア産業のプロジェクトなどで、説得力ある人員になることだろう。


ただ9年も医師をやったあとだと既に30を超えていて、そこで初めてのビジネス経験となることへの懸念も持たれるかもしれない。まだ30前半なら、いきなりコンサルではなく、海外MBA留学というステップを踏まれてもよいかもしれない。

 

なお面接のときは、どんな起業なのか、なぜその起業をしたいか問われるので、十分準備したうえで臨まれてほしい。

 

 

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