非・戦略コンサルからプライベートエクイティに転職は可能なのか?3大ルートとは?

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戦略トップファームMBBからのPE転職者は数多くいますが、”じゃないほうのコンサル”がプライベートエクイティ転職を果たすにはどうしたらいいのでしょうか?アクセンチュア、デロイト、PWCなどの総合コンサル(人事・組織領域)からPEファームへ転職するには、どうすれば良いのか。実例を交え、そのパターンを解説します。

人事・組織コンサルからPEファームに転職できるのでしょうか

早稲田を卒業し、某外資系ファームにて3年間人事・組織コンサルに従事してきた者です。将来はPEで活躍したいと考えております。

最速かつ実現可能性が高い状態でPE(プライベートエクイティ)に転職したい場合、過去の職歴・経歴を踏まえると、どのようなキャリアを歩むのが最適でしょうか。

次はMBA(今年出願)か戦略コンサルを考えており、悩んでおります。又、MBAの方が良い場合、PE転職を視野に入れたお薦めの学校はどこでしょうか。

非戦略コンサルのPEトップファームへの転職は難しい

まずプライベートエクイティのポジションは、投資チーム、資金調達、バックオフィス(ファイナンス、タックスーこれが意外と重要でリターンに大きく響きますが、その理由はここでは割愛)があります。ここでは投資チームを前提に話を進めます。

まず一概にいうのが難しいのは、各ファームでパートナーの個性や方針が違うからですが、一般的に多いのはコンサル・投資銀行・MBAで、中には企業金融を扱う弁護士上りも結構いたりします。

なお医者など全く違うキャリア出身の人も多いですが、やはりコンサルやMBAを数年挟んでくる方が多いです。

例えば、
✔東大医学部を卒業され、医者として働いていた方が、マッキンゼーで数年過ごしてPEに転職をする場合、
✔金融機関でバイトしてた方が会社の人に評価され、大手米系投資銀行で数年働き、プライベートエクイティ転職を遂げた場合、
✔弁護士としてニューヨークで活躍していた人が、20代後半でプライベートエクイティに転職された場合など、こういうケースはたくさん見たことがあります。

人事・組織コンサルからPEは、残念ながら聞いたことがありません。コンサルからくる人は、大抵マッキンゼーかベイン、ボスコンのいわゆるMBBです。

しかしながら、PE転職で必ずしも一部のトップファームを狙うのではなく、すそ野を広げて考えれば、まだ若いこともあり、PE転職へのルートは複数考えられます。

総合コンサルからPEに転職する時の3つのルートとは?

貴方のケースで言いますと、3つのキャリアパスが考えられます。

まず第一に、MBBや大手外資系投資銀行の投資銀行部門のM&Aチームで、PEファームがアソシエイトとして雇いたがる典型的スペックのチェックボックスを満たしにかかるアプローチ。

2つ目は、上記のような転職が難しければ、一発奮起して海外MBAのトップスクールの一角に食い込み、転職力を増した上で、MBBの一角に入り、PEを目指すケース。

3つ目は、いちいち回り道せずに、小規模のPEファームの代表にHPなりリンクドインなり先輩人脈なりを通じてコンタクトし、直談判するケースです。

ちなみに某大手証券会社傘下のPE部門(D証券)や、某銀行内部のPE部門(S銀行など)に入って、その後にトップティアの独立系PEファームに転職を果たす人も複数います。

プライベートエクイティ転職前に留学するなら、20代で早めに留学を

20代後半ですと、MBAを視野にいれているなら次の仕事であと3年かけて30歳で出願するより、(コロナショック後オンライン授業に移行しているのが気にならなければ)今出願されたほうがいいのではないでしょうか。

どこのMBAもいま若返りを図っていますし、卒業後のサラリーは一般的に、28才だろうが33歳だろうが、同水準です。

なお、PEファームも一般的にかなりの学歴社会ですので、アメリカのいわゆるトップ7(ハーバード、スタンフォード、ウォートン、コロンビア、ケロッグ、MIT、ダートマスetc)ないし、INSEADかLBSといったトップスクールでなければ、ディスカウントされる傾向にあります。

PEは、一流のMBAに行ったら入れるというものでもなく、一流のMBAがあった上で、その前職の経験を考慮して採用されますので、くれぐれも「トップMBAにいったらすぐPEに入れる」と誤解なさらないよう、お気を付けください。

それでも、トップスクールを20代で出ていれば、PEや金融未経験でも「ポテンシャル採用」の道が開かれますし、まだ20代でしたら卒業後にMAを挟んでPE転職にトライすることもできます。