
女性にとって、投資銀行でのキャリアはどのようなものなのでしょうか?女性だからと不利に扱われたり、あの激務に耐えられるのかという心配があったり、結婚や出産はどうなるのかという不安だったり、様々な心配をされている方も多いものです。実際には女性だからと言って不利なことはあまりないのですが、女性ならではの人生と仕事のコンフリクト及び、投資銀行キャリアの活かし方に大きな差が存在します。以下では、数多くの女性バンカーと働き、その後の人生をつぶさに観察してきた経験と視点を活かし、解説します。
投資銀行転職後の美人女性は、結婚を諦めて犬とマンションを買うって本当?
投資銀行で働く女性は、激務と年収の高さから男が恐れをなし、おひとりさまとして生きる決心を早期にして、マンションとポメラニアン(ないしパピヨンかチワワ)を買うというイメージが強いのではないでしょうか。
実際のところ、合コンで社名と学歴を言えば、年収を想像して男が怖れをなし、プライベートで出会う男が自分より仕事をしているようにも思えず、更には貴重な休日はジムかネイルサロンで過ごしたいので、プライベートな交際を犠牲にする人も少なくありません。
しかしながら、投資銀行の部門選択ないし、投資銀行に入る目的によっては、投資銀行でのキャリアが人生を豊かにすることも。
逆に、数年の投資銀行生活をポジティブなネクストステップに繋げられず、悲惨な転落人生を辿る人も実在します。
そのような失敗を犯さないために、以下では女性と投資銀行のキャリアについて、解説致します。
投資銀行社員の女性は、美人が多いのは何故なのか?ゴールドマンサックスの女性社員は美人が多い理由とは?
まず外資系投資銀行の女性社員は、不必要に美人が多いです。
この御時世に、女性の外見を云々書くのは心苦しいのですが、実際に「ミスジャパンより、ミス投資銀行の方が、よっぽど美人やないか!」と思ってしまうことも多々あります。
この理由は、何でしょうか?
それは第一に、まず高学歴女性が多いので、その父親が富裕層であり、結果的に母親も美人で、遺伝的に美人という可能性があります。
また家庭に余裕があるので外見に費やす時間もお金も相対的に多くなります。
第二に、投資銀行で採用面接するのは大半がオジサンなので、内心社内キャバクラ代くらいの気持ちで、「仕事能力が崩壊していない限り、激甘裁定で選考が有利になりがち」なのも事実です。
そして第三に、実際のところ社外に一歩も出ずにオフィスの中で人生の大半を過ごす男性バンカーにとって、会社に通う動物的本能に働きかけたインセンティブになっているので、その人は活躍しなくても波及効果でチームの生産性が高まるという説を唱えている、けしからないオジサンバンカーがいるのも事実なのです。(念のために申しますと、私はこのような投資銀行の”美人女性優遇”に強い拒否感を抱いております。)
投資銀行の女性は、早期結婚退社組と、キャリアに人生を賭ける組に2分化
さて、投資銀行に入った女性のキャリアですが、中には1年目で某米系トップバンクのニューヨーク研修期間中に彼氏をつくって、さっさと妊娠してあっという間に退社する人もいました。
またライバル投資銀行のイケメンの若手と、これまた1年目で結婚して退社した人もいました。
またアナリストプログラム期間中の激務を共に過ごした共通体験をもとに関係を深め、アソシエイトに上がるころに結婚して退社して、夫のMBAについていってパロアルトにというケースも見てきました。
この3ケースに共通するのはズバリ、その女性バンカーが、結局のところ女性的に”魅力的”だったのです。
これとは別に、キャリアアップにまい進する女性バンカーもいます。
同様に3年のアナリストプログラムが終わったころに、これまで仕えてきた HBS出身の上司に強いレコメンデーションレターを書いてもらいハーバードに留学し、その後ヘッジファンドに転職した、丸ブチ眼鏡が印象的な小柄な女性。
投資銀行時代も男勝りの激務にまい進し、今は業種を変えた多国籍企業の財務部でバリバリ働く女性。ないし女性会計士として投資銀行部門に転職してきた後、バリバリと働き続けてMDまで上り詰めた女性バンカー。
私の元上司にいたっては、見た目はいたいけな可愛い女性なのに、仕事が好きなのかどうなのか、プライベートの香りを一切出さずに仕事にまい進。
30代初頭でキャピタルマーケッツの部門ヘッドに昇進し、タバコで肌を痛めながら転換社債や株式の増資を、必ずしもベストとは言えないタイミングで、特にグローバルオファリングが要らないドメスティック企業に売りまくっていました。
他にも女性バンカーで長期間活躍する人も複数いらっしゃいますが、その共通項は「男に興味なく、金はあるので不動産を買い、犬か猫(酷いときは亀とイグアナ)を買ったり養子を貰ったりと、伴侶不要のプライベート人生設計を選んでいるということなのです。
では女性にとって、投資銀行でのキャリアは、どのような位置づけになりうるか?
投資銀行に入社した女性にとって、そのキャリアはどのような意味を持ちうるのでしょうか?以下では、投資銀行での数年がその人を幸せにしたパターン、不幸にしたパターンを解説し、本コラムを締めたいと思います。
まず幸せなパターンですが、第一にトップMBA留学の足掛かりにして、卒業後は流行のGAFAに転職し、よっぽど改善されたワークライフバランスで十分な高給を国際的な環境で手にするケース。
第二に、ゴールドマンサックスで順調にアソシエイトに昇進したという経歴とまだ20代後半に差し掛かったばかりという年齢を利して、シンガポールなど海外の国際援助金融機関に転職したケース。
第三に、投資銀行では全く活躍しなかったのに、熱中できるテーマを見つけて起業して、3年でバリュエーションビリオンダラー越えを果たしたケース。
他にも投資銀行での数年のキャリアを建設的に活かした沢山ありますが、投資銀行での数年間は辛くても、その経歴を活かして自分がより楽しめる人生に繋げていくケースです。
投資銀行で働いた女性のキャリア、悲惨な転落ケースとは?
逆に投資銀行での数年間が悲惨な転落人生に繋がってしまったケースの第一のパターンが、お金儲けに熱中してヘッジファンドに進み、運用成績が悪くてストレスが募り、命を絶ってしまったケース。
これは非常に痛ましい事件ですが、視野が狭まり人生の優先順位を見失ってしまったケースだと言えます。
次に悲惨なのが、全く投資銀行や金融が向いていなかったからといって、自分の自己肯定感自体が低下してしまい、無気力な高学歴ニートとして引きこもってしまうパターン。
世の中、別に投資銀行だけが仕事ではないのに、そこであまりにも評価が低く辛かったからと言って、全般的な自信を喪失してしまうケースです。
最後に悲惨なのが、解雇街道爆進パターンです。つまり投資銀行をクビになったあと、よく自分の適性を考えずに再度同じ業界の他社に滑り込み、そこでも(向いていない業務なので当然ですが)評価されず、再び解雇され、傷だらけの痛々しいレジュメになってしまっているパターンがあります。
これらに共通するのは、投資銀行での辛かった数年間を、✔深い自己認識や建設的な”自分に向いているキャリアへの軌道修正”に失敗し、✔自分の活かせる強み・個性に沿った転職が出来なかったケースと言えるでしょう。
以上、女性と投資銀行のキャリアに関して論じてきました。女性が投資銀行でのキャリア選択をお考えになる際に、御参考頂ければ幸いです。