
外資系投資銀行の面接を控えておられる方は、英語面接を心配されている方も少なくありません。しかし実際は、英語が下手でほぼ話せなくても、英語面接を乗り切り内定を得ている方も沢山いらっしゃいます。以下では英語が苦手な方の、外資家投資銀行英語面接対策の3ポイントに関して解説致します。
投資銀行の英語面接対策:英語が苦手でも内定を取る3つの方法とは?
外資系投資銀行の面接につきものの、英語面接。普段から英語が苦手な人は、数いる帰国子女の英語ネイティブの候補者と、どう戦えばいいのでしょうか。
実際のところ、もちろん英語がペラペラの内定者も多いですが、多くの投資銀行志望者同様、日本でずっと暮らし、日本の教育機関でしか勉強していないのに、受験英語と壮絶な日本語なまりの気合系英語、別名”ジャパングリッシュ”で見事面接を切り抜け、内定を得る方もいらっしゃいます。
以下では投資銀行の英語面接を乗り切るために気を付けたい3ポイントについて解説します。
1.投資銀行の面接では、英語以前に論理的に結論ファーストで話しているかどうかが重要
英語面接の要は、発音や単語以前に、回答の構造です。日本語と異なり、英語は結論ファースト、アンサーファーストの言語文化です。日本語のように、背景や理由からグダグダ話していると、翻訳英語の不完全さと発音のチャレンジも相まって、何を言っているか意味不明の英語になりがちです。
これは日本語で回答するときもそうなのですが、つとめて「結局一言でいうと回答は何なのか」という結論一行でまずは回答する癖をつけておきましょう。
最初に何が言いたいのか一言で言えない人は、英語力の問題ではなく、そもそも面接の回答内容が定まっていないだけなのです。
逆に最初と最後に何が言いたいのか一文で端的に言えば、間で話した3つのポイントなり何なりが多少意味不明でも、少なくとも大意は伝わるのです。
2.投資銀行の英語面接では、志望動機・強み・弱み・将来ビジョンだけは話せるようにしておこう
投資銀行の英語面接で次に重要なのは、どうせ聞かれるに決まっている面接質問内容に関する答えだけは、英語で答えられるように十分準備しておくことです。
日本人バンカー同様、聞いてくるのは結局のところ、その投資銀行への志望動機、なぜその会社なのか、業務に活かせる強みは何か、弱みは何か、将来のキャリアビジョンはどのようなものか、そして最後に質問はあるかといった、おなじみのオーソドックスな質問なのです。
これらのやりとりは、面接時間の8割を占めると言っても過言ではないでしょう。
言い換えれば、これらオーソドックスな質問に対する回答だけでも用意しておくことで、英語面接時間の大半は、きちんと英語で話せている自分がそこにいるのです。
3.投資銀行の英語面接では、わかったふりをせず、正直に聞き直す姿勢が重要
3点目ですが、最も重要と言っても過言ではないのが、「意味を分かっているフリをしないこと」です。
これは実際に業務をすると困るのですが、会議中に理解できなかった英語を「わかったふり」でやり過ごすことで、まったく仕事にならない人がチラホラいるのです。
大切なのは聞き返しても、確実に自分に求められているアサイン内容を理解すること。
そもそも英語面接をしてくる外国人バンカーも、その多くは実は日本語が達者だったりします。特にカバレッジバンカーであれば、日本人のお客さんと話さなければならないので、実は私たちより日本語が達者な人だって、結構いるのです。
そういう方々は多くが、伴侶が日本人だったりするので、日本語コミニュケーションに全く問題が無い人も数多くいます。
重ね重ねくれぐれも、英語面接で聞かれている内容が分からなければ、「あほと思われたらどうしよう」などと有害なプライドはかなぐり捨てて、きちんと聞き直し、内容を確実に理解しようとする誠実な姿勢を見せましょう。
苦手意識の強い英語面接で、逆に第二言語だというハンディを乗り越え、発音や語彙力よりも①確実な構造 ②どうせ聞かれる内容への十分な準備 ③相手の話を確実に理解しようとする誠実な姿勢を示されることを、強くおすすめしたいと思います。