2024年末プライベートエクイティ転職機会が急増中の意外な理由とは?

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インフレ高金利続き戦争などで世界のプライベートエクイティ業界のエグジットが冷え込む中、日本のプライベートエクイティ業界はエグジットとファンドレイズが順調に進み、ファンドレイズに成功したPEファームは積極的に採用しています。トランプ再選でヨーロッパは低金利、アメリカは高金利に向かうと思われるなか、セクター次第ではM&A、プライベートエクイティ投資環境が好転し、ファンドレイズが再び活況を呈してきました。他方コロナ局面でライトオフが複数生じたファンドは、資金調達も投資も採用も下り坂で、退社も続出です。

2024年プライベートエクイティ転職機会が、控えめに言っても急増中の理由とは?

ウクライナーロシア戦争や中東の戦争、トランプ再選等で市場が揺れ動くなか、エグジットが急減した海外プライベートエクイティ市場と異なり、日本のプライベートエクイティ業界は旺盛な採用需要を見せています。

その第一の理由は、日本ではエグジットが順調に進んだこと。ロシアによるウクライナ侵攻や実体経済の停滞にも関わらず、エグジット市場は活発でした。結果的に上場を通じたエグジット機会が大きくなり、数多くのPEファームによる投資先企業が上場を果たしました。

また企業セクターも引き続きキャッシュポジションが潤沢で、M&Aによるエグジットも順調でした。PEファンドはたとえば10件投資して70%ほどドライパウダーを消化しており、2つくらいはエグジットしていれば(目標リターンの2.5倍を達成しつつ)次のファンドレイズに行けることが多いものです。

そんな中、コロナ禍でファイナンシャルスポンサーを探す企業も増え、またPEファンドによる他のPEファンドへのセカンダリー案件も活発で、結果的にエグジットと投資が盛んであったことが、各PEファームのファンドレイズを後押ししました。

ドライパウダーの増加に伴い、PEファーム各社が積極採用中

結果的に数年前にはインテグラルが1238億、ポラリスが1500億、またCLSAキャピタル、カーライルなど、数多くのPEファームが、前のサイクルのファンドサイズを大きく上回る資金調達に成功しました。

ファンドサイズが大きくなると、マネジメントフィーも比例して増えるため、PEファームのエコノミクスは大きく改善します。そこで各社は採用活動を活発化させているのです。

LBOローンの銀行貸し出し態度は旺盛で、バリュエーションは高まる局面であり、いささかPEバブルの様相を呈していますが、2025年目前の現在では急増したドライパウダー(投資していないファンド総額)を背景に、PE転職の機会は従来より豊富になっています。

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