
コンサルや投資銀行での高い給料から相当な給料ダウンを受け入れてでも、プライベートエクイティ転職を希望する人は非常に多いです。30歳でゴールドマンから5000万、コンサルや弁護士で2000万超えていると、PEアソシエイト1500万スタートが受け入れられないかもしれません。ただし、そんなせこいこと言わず、未来のキャリーにかけられる人が、PE業界特有のキャッシュフローを得られる〔かもしれない〕のです。
マッキンゼーやボストンコンサルティンググループ、ベインなどのコンサルティングファーム、またゴールドマンサックスやJPモルガンなど投資銀行からプライベートエクイティ業界に転職を希望する人は非常に多いのですが、最初の数年は給料が下がることが多いと心得ておきましょう。
まずコンサルティングファームも30前にマネジャーくらいになり、かつ高く評価されていますと、2500万くらいの年収を得ている人も結構います。実はMBBよりローティアと思われがちなビッグ4でも、MBBの同期より稼いでいる人は少なくありません。投資銀行になりますと、アソシエイトの最終年で、ボーナス込み5000万水準になっていることもザラです。
これに対しプライベートエクイティに転職するときは、たいてい1000万から1200万、多くて1400〜1800万のレンジがほとんどです。〔PEファームもこれに応じて、あげられるところは値上げしてきており、ベースとボーナス込みで30歳アソシエイトっ2500程度提示する会社もあります。中にはグローバルファンドで5000近く出すとこも極一部ありますが、総じて1200-1500前後が多いのが実態〕プライベートエクイティファンドへの投資が最初の数年はフィーだけ嵩んでいわゆるJカーブになるのと同様、プライベートエクイティ業界の報酬も、パフォーマンスが評価されて上がるか、キャリーが入ってくる時まで、年収は下がることが多いのです。
目先の数百・数千万より、10年後のキャリー数億に頭を切り替えられるか?
その理由はまず、年収を上げなくても入りたい優秀な人がたくさんいるからと、マッキンゼーだろうがゴールドマンだろうが、入社後学ばなければならないことが多いため最初の一年とかはトレーニング期間みたいなものであること、またプライベートエクイティは自己投資なのだから、儲けるのも投資が成功した時の成功報酬の一部で儲けてよねというビジネスモデルであることが挙げられるでしょう。
もちろん大型ファンドになると、投資チーム全員にたっぷり給料を払っても十分フィーが残るくらいエコノミクスは潤沢なのですが、それはパートナーになった人たちが分け合うものなのです。
プライベートエクイティ転職希望の方は、目先の数百万なり千万なり年収半減なりを受け入れて、まずは経験を積むために転職を希望する人が、非常に多い業界です。
ですので、転職時に目先の数百万にこだわらず、長期的にベットしたいキャリアなのかをよく考えて転職を考えましょう。
(一部トップティアファンドで評価が高い経験者採用では、前職にマッチングした採用をしてくれるケースも一部ありますが、非常に稀なケースだと言えるでしょう。
なお入社後、自分がほぼ参加してなかったヴィンテージのファンドのキャリーをくれるジェネラスな会社ですと、入社後いきなりキャリーをもらって投資銀行・コンサル時代の給料を上回るケースも極一部存在するので、おおかたそうであるとは言え、一概には言えないことも付け加えておきます。)