
未経験者でもPE転職は可能か?
プライベートエクイティファンドに転職してくる人の前職は、同じくプライベートエクイティファンドか、若手ならコンサルティングファーム、投資銀行(M&A)出身者、そして弁護士出身者がほとんどです。
ファンドレイズ担当としては、プライベートエクイティファンドへの投資家の金融機関出身者が入社してくることも多いです。またLP投資家向けレポーティング担当として、ファンド会計実務を担える会計士が入社することもあります。なお会計士の中でもありがたいのは、税法に明るく、どのようなストラクチュアリングをすれば合法的に節税できるか考えることが好きで好きで仕方がない、みたいな人です。(実際、PE投資のリターンに税金スキームが与える影響は甚大なため。)
なお、プライベートエクイティファンドの投資先企業の経営陣として、ファンドではなく、投資先に入社する方はたくさんいらっしゃいます。今ではディールメーキング側より、投資先の経営を担えるオペレーティングマネジャーの方が、エグジットボーナスを含めるとよっぽど給料が高く、また経営の実務を経験することができるケースも多いです。
なおまだ20代後半から30代前半なら、総合商社などを通じ海外トップMBAを経て、PEファンド転職という道も開かれています。
要するに、企業買収の実務(バリュエーション、エクセキューション、交渉、ドキュメンテーション)が出来て、LP投資家に”さすが御社は、優秀なピカピカの社員さんが揃ってますな!”と思われて、社内・投資家・投資先企業から可愛がられる人材であることが重要なのです。
なお、100億以下のスモールキャップファンドの中でもさらに小さなファンドで、あまり給料が払えないところはトップティアの人材を惹きつけにくいので、そういうところはオーナー社長が気に入れば、結構アドホックな採用が行われたりもします。