女性にとってのボストンコンサルティンググループでのキャリアの意外な実態とは?

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ストロングキャリアでは2021年9月20日、MBBをはじめとする各戦略コンサルティングファームの国内外・現役プロフェッショナルを招聘し、会員の皆様向けにウェビナーを開催しました。以下では現在BCGで活躍されるストロングキャリア・女性講師陣の一人から頂きました講演Q&Aの一部を抜粋して紹介いたします。

Q:こんにちは、今日はどうぞよろしくお願いいたします。

A:ありがとうございます。私はまだBCG数年目の若手ですので、これからBCGでのキャリアを考えておられる方と、同世代かと思います。そのため、近しい目線で応えられたらと思います、どうぞよろしくお願いいたします。

Q:BCGでの仕事はズバリ、楽しいですか?女性にとって働きやすさはどうでしょう?

A:とても楽しく働いています。BCGでの生活が楽しい人は、この2タイプな気がします。まずは興味ある産業や機能が決まっていて、そこでの知見をためていきたいタイプ。もう一つは、私のように特定の産業や機能が決まっているわけではないものの、3か月単位で常に新しい多様なテーマのプロジェクトに入り、視野を広げ、経験を積み上げていきたいタイプです。

特に女性だからどうということはないですが、性別に限らず働きやすい職場になるよう変わってきてもいます。社内にそのようなイニシアティブを推進する委員会もあり、特に女性だからキャリア機会で不利な経験をすることは特にないかと思います。

Q:MBBはどこも、女性コンサルの割合を増やそうと躍起になっているので、女性にとって不利にならない労働環境を整備で来ているかは非常に重要ですよね。ところでコロナ環境下だけに、育児とかは逆にやりやすくなり、リモートワークの御陰であまりクライアント先常駐とかも減っているのでは?

A:意外と、普通に常駐案件はありますね(笑)。やはりそちらのほうがクライアントに価値を出しやすいからということで、私も最近まで半年間、地方のクライアント先に常駐していました。

Q:BCGのいいところは、どんなところだと思いますか?

A:私はBCGが本当に好きなんですけど、自己責任でやりたいことを明確にしている人を、成長させようというサポート環境が整っていることだと思います。多少パフォーマンスが十分でなくても、ファイティングポーズをとっている人には、手助けして成長を支援する、ウェットなところがあります。

逆に言えば、受け身で、何がやりたいかという軸が特にない人は、会社としても何をしてあげたらいいのかわからないので、フィットが無いということになるかと思います。

Q:意外と面倒見がいい人が多いんですね。

A:これも、自分次第だと思います。私に関していえば、社内にキャリアメンター的な人が3人います。東京オフィスと、自分が将来トランスファーしたい国のオフィスで働いている人と、米国オフィスの女性コンサルタントなのですが、これらは全て私がプロアクティブに働きかけた結果、メンター的な役割を引き受けてもらえるようになりました。

Q:日本オフィスで働いていて、海外オフィスの上司にメンターを引き受けてもらえるって、あまり聞いたこと無いですね。特にBCGはMBBの中ではドメスティックなカルチャーだと言われますし、海外トランスファーも少ない方だと思っていました。

BCGでの社内人気出世コースから、自ら外れた道を選んだ理由とは?

A:私は将来、働きたい国があるので、そこにトランスファーすることを目標に頑張っています。海外オフィスに移るには勿論パフォーマンスが十分高い必要があります。特に私の場合は、皆が行きたがる欧米のオフィスではなく、某国(ストロングキャリア編集部で修正しております)オフィス志望ですので、そこのパートナーに求められる人材でなければなりませんし。

Q:BCGでのキャリアを考える上で、変わったキャリアパスですね。必ずしも社内でのスター街道からは近くない道を自ら選ばれているというか。

A:おっしゃる通りです。BCGでも昇進しやすいインダストリーやチームとかってあるんですよね。成長分野の方が有利なのも確かですし。ただ私の場合はBCGにいる目的が、コンサルタントとしての出世ではなく、私が将来的に働きたい国際機関へのステップですので、私にとってはこのパスが合理的なんです。実際にその国際機関でも、MBBで働かれていた方も多くいらっしゃいますし。

BCG出身者は投資ファンドや、スタートアップを立ち上げたアルムナイのチームに入ったり、多国籍企業に入ったりと多様ですが、国際機関で働く人も結構いらっしゃるんですよ。

続編に続く