無意味な就活人気ランキング~一流の就活生は、三流の人気就職ランキングを無視!

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就職の人気ランキングを参考に企業選びをされてませんか。これは実態とかけ離れているばかりか、誰を母集団にしたランキングなのか、何を基準にしたランキングなのかなど、問題が目白押しです。そもそも他人が行くから行くという時点で、モティベーションが湧かないばかりか、希少価値のない代替可能なキャリアまっしぐらになりかねません。実際、ランキングはどのように作成されているかを踏まえ、その無意味さを解説します。

無意味な就活人気ランキング~一流の就活生は、三流の人気就職ランキングを無視!

東大生を多く採用する企業が、業績もカルチャーもパッとしない深い理由とは?

就活シーズンの風物詩の一つがこの就職活動性意味なし人気ランキングだ。
政治家への投票と同じく、中身を知らずに直近の印象だけで決まるケースが多いが、この人気ランキングを見る限りビジネスの中身や将来性とはかけはなれた感が否めない。

実際に、ほんの少し前まで銀行や旅行業ふとこ空業界が就活人気ランキングトップだったわけだが、これら業界がその後どうなったかは、皆さんご存じのとおりである。

おそらく、自分の向き不向きや、将来やりたいことを考えず、横並び意識で”周りの人が行くから”みたいな理由で入ってくる役立たずな偏差値エリートが多いから、会社の業績もカルチャーもパッとしないのではなかろうか。

そもそも就活人気ランキングは、就活マーケティングにお金をどれだけ使ったかで決まることが多く、実態との乖離に退職者続出という悲しい現実が待っていたりする。

なお東大新聞が、東大生が最も入社した企業・組織のランキングを発表しているが、これも上位に名を連ねるのは、「第一志望に入れなかった人が大量に行く、とにかく東大出身者を沢山採用したい組織」が名を連ねる。

ちなみに東大の学部生を大量に採用するのは、メガバンク、総合系コンサル、総合商社、保険会社等々。これに対し院生を大量に採用するのはソニー、トヨタ自動車、日立、富士通、旭化成、三菱ケミカル、デンソーなどメーカーが多いのだが、これは研究職に理系の院生を雇うからだろう。

しかし、このサイトをご覧になられる方々にとって重要なのは、この手の就活ランキングを全て無視することだ。そして自分が好きで、得意で、将来にわたりお金を払ってもらえる需要があることを見つけるか、近づくことである。

20代後半や30代前半の若手は、優秀な人から辞めていっている業界に、今更入社志望してしまう情報弱者になること勿れ

この就活人気ランキングが罪深いのは、「入った人が後悔して、大量に離職している企業も結構ランクインしている」という悲しき実態である。

今どき上司が威張っていて年功序列、裁量が無く、40を超えてやっと課長、中間業務が多すぎる、会社の成長戦略が見えない、AIに代替される、などなどの理由で、まだ辞められる間に辞めようという若手社員が多いのに、そんな会社が就活マーケティングだけは上手くて、大量の優秀な新卒を雇ってしまうのだ。

他人の軸と価値観で選ばれた就活人気企業ランキングではなく、自分の価値観と軸で志望企業を決めることが重要

はっきりいって、より重要なのは自分の就活軸や価値観に即した「自分ランキング」であり、他人の軸で他人が決めた人気ランキングに惑わされている場合ではない。。

たとえば”長期的に働きたい、安定志向の人にとって、フリーキャッシュフローの安定性とAIに代替されない仕事ランキングを識者が付ける”みたいなのがあればより就活生の役に立つのだろう。

ほかにも、「デジタル戦略が最も学べる会社ランキング」やら、「国際性が最も身につく会社ランキング」やら、「とにかく人が優しくて、連帯感を感じる会社ランキング」まで、意味あるランキングというのは、自分にとって何が大切なのか、就職に何を求めるのかという、価値観及び軸が定まっていないと、他人が他人の軸で人気投票するランキングに自分の人生を合わせたところで、充実感も達成感もやりがいも感じないのは、仕方ないのである。

ともあれ、株式投資と同じで、既に上がっている株を後追いしたところで儲ける人はおらず、安値で不当に売られているか、気づかれずに放置されている魅力的な会社を、主体的に選ぶところに面白みがあるのである。

(ま、別に面白くなくても、ご自身のニーズと方向性にフィットの高い企業を選べれば、受け身でもなんでもいいのではあるが。)

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