
面接官は、単にコンサルやバンカーだからと横柄に振舞うことがあります。本来は、複数内定を得る引っ張りだこの優秀な候補者に自社を選んでもらえるよう、会社の看板を背負って会社を売り込む立場なはず。しかし大したことない人に限って、未経験だから無知で当たり前の学生さんに強く出て、優越感に浸る超・ポンコツ面接担当者も。そんな中、愚かな面接官の特徴と、出くわしてしまったらどうしたらいいかのか、当セミナー講師が所見を述べます。
面接官のクオリティもまさにピンキリ~面接官のレベルで、入社後の現実が想像できる
会社の面接官とは本来、候補者を選ぶといった傲慢な態度ではなく、オプションの多い候補者を口説きとして来てもらう、くらいの謙虚なマーケティングスピリットが大切な役割なはずである。
しかし残念ながら、面接官にもタチの悪い人は多い。
以下では、面接官の人選ミスからくる愚かな面接官の3大特徴と、泣き寝入りしないための、毅然とした対処法を紹介しよう。
①愚かなブラック面接官、その3大特徴とは?
①程度の低い、愚かな質問:
愚かな面接官の第一の特徴が、程度の低い質問をし、相手の実力を測るのに到底不適切な、専門知識の無い学生さんに聞いても到底意味の無い、馬鹿な質問をすることだ。
たとえば外資コンサルや金融ではこういう質問は横行していないが、日本の企業の、”一分で自己紹介”とか、”動物に例えると?”とかって、いったい何なのかと。
これで到底その相手の実力や真の姿を引き出せると思えないし、そもそも大人同士のコミニュケーションとして、不自然過ぎる。本来もっと相手をリラックスさせて、本音を引き出したり深堀するのが本来の役割であるはずだ。
②まだ部下でもないのに、威張ってる奇特な面接官
第二にタチが悪いのが、いきなり威張っている愚かな面接官である。相手が自分の部下でもないのに横柄に振る舞い、圧迫をしかけてしたり顔の者もいたりするのだ。
別に会社の看板が偉いのであって、あなたが偉いわけではないのだが、大いに勘違いし、おまけに仕事の知識ということに関して圧倒的に優位に立てているのは当然なのに、”学生は無知だ”といった具合に、横柄な態度をとる愚かな二流面接官たち。
本来、面接官の仕事は、会社の為に優秀な人材を見出し、惹きつけ、会社の評判・名声を高めて採用にこぎつけ、人間関係を気付くという重要なミッションを担っているはずだ。
しかし残念ながら、世の中の多くの面接官は自分の役割をそうだとは考えていないようだ。
③やたらとイチャモンつけて絡んでくる面接官
そして3つ目に酷いパターンが、もはや面接や意思疎通にもなっていなくて、単にイチャモンで絡んでくるような、虫の居所の悪かった馬鹿面接官である。
私が学生時代に会った某投資銀行の株式セールスの人は、話にならない荒唐無稽ないちゃもんで長々と私をいびってくれたが、その場で席を立ち、人事にその旨を告げ、こちらの礼儀と威厳は保ちつつ退席しなかったことを今でも悔いている。
昨今では面接時に学生さんが面接内容を録音していることが一部社会問題化しているが(通常、録音しますと告げずに録音するのはモラルに反する)、仮にあの面接を録音してたら、彼は間違いなく解雇されていたはずだ。
ちなみにその人は、業界に入って分かったのだが極めて評判が悪く、優秀な部下を首切りすることで政治的に自分を守ってきたが、たび重なる合併でついに首になって皆が大喜びした人物であったりもする。
しかも私は数年後、大口顧客の立場でその彼の上司と再会し、彼が数年後にその報いを受けることになったのは言うまでもない。
あまりにも酷いブラック面接官には、断固たる対処を~但し、あくまで一人の社会人として礼儀と節度を踏まえた立派な態度で
では、どう考えても相手があなたのことを嫌いで、落とすことが見えている相手で、その非礼の度合いが度を超えてる場合、どうしたらいいのだろうか?
どうしても仕事が欲しくて多少の屈辱は甘受します、という悲しい事情も分かるが、目に見えて落されるのが確実な状況で、ひたすら屈辱に耐えてヘコヘコへつらってはいけない。
あくまで上品に品格を保ちつつ、相手に人としての劣等感を感じさせるぐらいの正々堂々たる立派な態度で退席し、その会社の受付と人事部向けに事の顛末を連絡するいうオプションも心に入れておいてほしい。
(このとき、その面接官が社内で煙たがれている場合、あなたに救いの手が差し伸べられることもある。ただし単にあなたが悪いときは、会社のブラックリストどころか、すぐに”変な就活生がいてね、、、”と業界中にうわさ話が広がるので気を付けよう)
当然その人には落とされるが、立派なセルフアイデンテティーは保つことが出来る。
しかし当然、他の面接官や人事の人には、礼儀を尽くして事情を説明すること。貴方の去り際の立派な態度は、その業界に入った時、結局評判として貴方についてくるのだから。