会計士からの転職理由3大パターンとは?~今どき儲かる会計士キャリアとは?

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会計士資格を有している人の転職相談は少なくないありません。会計の知識を有していることは外資コンサル・金融への転職ではメリットとなりますが、コンサル・金融に入る多面い会計士資格を取るというのは遠回り過ぎます。

会計士からの転職理由3大パターンとは?~今どき儲かる会計士キャリアとは?

当サイトに寄せられる質問の中で多いものの一つに、会計士資格保有者/二次試験合格者からの転職相談がある。

現在大手監査ファームに勤めている方からのものもあれば、試験に合格した直後の方からのもの、また試験に合格したものの会計事務所で勤務しておらず、職歴は無い方からのものなど様々である。

以下では、「会計士からの転職志望動機3大パターン」と、会計資格を最大限マネタイズできるキャリアオプションに関して、解説しよう。

”後ろ向き業務内容”と、収入、競争激化への心配

会計士からの転職志望動機かつ問題意識で多いのが、まず第一に”過去の数字の監査ばかりで、未来の経営や投資にインパクトを与えられていない”というものがある。また監査業務そのものに飽きてしまっている”というものである。

また第二に、将来収入への不安を口にする人もいる。会計士飽和状態の中、未来の昇給に不安を抱いて転職を志す方も増えている。

残業代も以前のようにつけほうだいの時代は終わった。私の友人にも会計士資格を持つ人は多いが、ビッグ4で働いても若い頃は1000万程度で収入も頭打ちとなり、真剣に稼げるようになるのはパートナーとしてお客を取ってこれるようになってからである。

近年では残業もつけにくくなっているため転職している人も多い。

また第三に、(生真面目な人が多いからか)会計士の仕事がなくなっていくだろうことに問題意識を抱いている人も多い。会計ソフトのみならず、今後はAIにも代替されていく仕事の一つが会計作業である。

ではそんな中、どのようなパスを辿って転職するのが望ましいか。

理想は実務で使える知識を有していることと、会計士しかできなくなる前に転職すること

理想的なのは当然、大手ファームで数年働き、会計士補から会計士の資格をとって、単に会計の試験受かっただけでなく実務で使える知識を体得していることが望ましい

ちなみに会計士から最もアップサイドが大きいのは、ファンド会計やファンドストラクチュアリングのプロ(つまり節税スキームのプロ)になり、PEファンドのバックオフィスからパートナーを目指すパターンである。

PE投資のネットリターンは税金対策が大きく響いてくるので、ファンド会計のレポーティングができる上、変わりゆくタックススキームをフォローして節税スキームに明るい人になれば、通常の会計士とはけた違いのアップサイドがあり得ることも指摘しておこう。

コンサルや外資金融に転職するうえで、会計士資格はプラスだが、絶対的価値はない

なお、よくある「無駄な努力」ないし「やりすぎな努力」が、投資銀行に入るためにまず会計士を目指すというパターンだ。

仮にコンサルや金融に行くために努力して、会計士の資格をとってから、それを活かしてコンサルや金融に転職というのは、いささか遠回り過ぎる話である。

コンサルでは会計の知識が無くてもやっていける仕事も結構多く、金融でも会計士の試験で“落とすためだけに出される”マニアックな知識は問われず、財務諸表3種類をリンクしたモデルをつくれれば十分、ということも多い。

会計士の資格を取ることでキャリアのダウンサイドサポートをしたい、というのでもなければ、公認会計士の資格に拘ることもないであろう。

なにせ実務では、”テストに落すための些末なひっかけ問題用知識”など、ほぼ使わないのだから。

投資銀行へのステップとして会計士資格勉強を、などと考えている方は、くれぐれも無駄な努力になるリスクが大きいということを心得ておこう(もちろん、たいして会計をわかっていないバンカーも多いので、プラスであるのは間違いないが、実務で必要とされる会計知識はもっと簡単に身につくのである。)

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