コンサルからベンチャーキャピタルに転職成功する人の、5大パターンとは?

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コンサルを経験後、VCに転職希望する人が増えています。特に以前は有力海外MBA卒業後はバイアウトファンドが一番人気でしたが、いまではベンチャーキャピタルを目指す人のほうが多いくらいです。これはバイアウトよりもベンチャーに資金が流れるようになったことの表れでもあります。さて、コンサル後にベンチャーキャピタルを目指す人は、どのようなルートがあり得るのでしょうか?その5パターンを解説します。

質問:戦略コンサルからMBA留学中で、ベンチャーキャピタル転職を検討しています

この度MBA卒業後のキャリアに関して悩んでおり、ご連絡差し上げました。
私は前職は日系のコンサルティング会社に勤めており、そこから現在私費でMBA留学しております。

卒業後のキャリアとして、コンサルティングに関心があったため、外資の戦略コンサルティングファームを受けたのですが、最終的にトップティアではない戦略ファーム1社のみからオファーをもらいました。

正直なところ、自分としてあまり満足できない結果で、何年後かに上位のファームに転職をしたくなるのではないかと懸念しております。

そう考えると、これを機にコンサルへの志望を諦め、別の事業会社に転職したほうがベターではないかと悩んでおります。

今の関心として、長期的にはVCで働きたいと考えていることも、今後のキャリアとして自分がどちらを選ぶべきなのかを悩ませている状況です。

もしこれまでアドバイスしたケースでご知見ありましたら、ご助言頂けると幸いです。何卒よろしくお願い致します。

講師による回答

日系のコンサルティング会社というのは、野村総研などでしょうか。
年次と経験された内容、現在の年齢にもよりますが、VCを目指されるのであれば、VCを受けられてはいかがでしょう。

コンサルで学ぶことと、VCで必要なスキルや経験はかなり違うので、コンサルに長居しすぎてしまうと、20代からVCで働いている人に比べ、何のエッジもない人になりかねないです。

ポストコンサルキャリアとしてベンチャーキャピタルに転職された事例ですと、まず第一に、コンサル出身で欧米一流MBA(ここでは伏せていますが、このご質問者様はトップティアのMBAホルダーです)であれば、そのままVCに入られた方も何人もいます。

といっても日本では機関投資家の資金を扱うVCの数はきわめて限られているため、第二の選択肢として多いのがCVC(会社の中で新規事業に投資するコーポレート・ベンチャー)です。
ただしCVCは、コロナショック後ですぐに撤退したりと、プログラムの安定性の無さが常に問題視されているのも事実です。

第三に多いのが、アクセラレーターです。最近ではプラグアンドプレイなどのアクセラレーターも日本進出を果たして拡大中ですし、デロイトトーマツベンチャーサポートも急拡大を遂げています。また、ヒト儲けしたスタートアップが、その起業経験を活かしてベンチャー投資を始めるというケースも増えてきています。

第四に、スタートアップに入ってバリュエーションを上げ、エグジットまで一通り経験してから入られた方もいます。
これは、自分が起業も成長もエグジットもさせたことがないのに、スタートアップの支援などできるわけがない、という問題意識に根付いたキャリア選択です。

そして第五のパターンとして、VCの投資先に経営陣として入るのも、VCと関係を築き、よりVCに直結するキャリアを築くのに有用でしょう。

投資先の経営陣としてファンド側と関係を深め、そこで優れた業績でリターンを上げることができたら、そのままファンドに雇われるか、ファンドの違うポートフォリオ企業に新たな経営陣として参画するパターンもあるのです。

コンサルとベンチャーキャピタルでは、採用面接時からカルチャーが違う?

スタートアップ支援産業は、投資銀行やバイアウトと異なりモデルがりがりの世界ではなく、結構人柄採用の色が強く、学歴が高いというよりは、”スタートアップを支援したいんです!”という熱い思い系の人が活躍してたりします。

他にも、国内VC投資しかしていなかったCVCに東南アジアベンチャー投資の必要性を説得してそのポジションを作り入社するといったように、「採用面接時点でベンチャースピリットを発揮」している人も少なからずいます。大企業相手のコンサルのようなコンサバなアプローチとは対極的なところにいる人種が多い業界ですので、そのカルチャーの違いとご自身へのフィットを検討したのちに、入られることをお勧めしたいと思います。

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