
はたから見ると羨ましがられるキャリアでも自己実現から遠く全てを投げ出したいと感じてるエリートは少なくない。実際にやりたいことと、職場の実態の乖離を埋めることが重要である。そして最悪なパターンが、”単にその会社に所属したいから転職希望”という人達だ。
全てを捨てて、違う人生を生きたくなるエリートたち
最近、某大手コンサルファームのパートナーで香港オフィスで働いている友人とあった。
彼が、会社を出て、リンクドインやFacebookなどすべてのつながりを捨て、まったく違う人生を送ってみたいと何度も思うというのだ。
収入は高くてはたから見ると羨ましがられるキャリアでも、自己実現からはほど遠く、目の前のルーティンワークに埋没しているエリートは少なくない。
そして40を超えて仕事人生も半分折り返しに近づいたとき、今までの仕事の延長線上にどうしても自分のキャリアビジョンを見いだせないというのだ。
過去の延長線上に、自分のビジョンがないと悟るとき
このような”過去の延長線上に、自分がなりたい自分がいない”ことに気づき、当セミナーに参加する人は非常に多い。
やれ上司がたいしたことない、やれ成長カーブが落ちてきた、やれ雑用が多く、とにかく忙しいわりに学べる仕事がない、やれ自分の人生の価値を、社会にもっと貢献することで実感したい、また、上司のように、お客と飲んでるだけが仕事のつまらない人生を送りたくないetcetc。
また、当初は経営を勉強したいと思って入ってきたが、コンサルと経営は全く違うことを実感し、実際に経営するために事業会社に移ったりする人が非常に多いのである。
コンサルを選ばないほうがいい人も、実際に存在する~”全てを投げ出したい!”とならないために
私は何も、コンサル転職を思いとどまるようにこれを書いているわけではない。
コンサル転職を目指して当セミナーに来られる多くの優秀な方々が、そもそもコンサルに対して実態と異なるイメージを持っている。
的外れなケース対策ばかりして本質的なロジックのパターンを把握していない方も多い。
コンサルに行けばキャリアの選択肢が広がると思っている人も少なくない。
経営が身につくと思っている誤解は、基本中の基本である。
このように、かなり実態とかい離した想像を胸に入社を夢見る人が非常に多いのである。
はっきりいって事業会社を目指したほうが早道だったり、もやはコンサル転職して意味のある年齢を超えていたり、コンサル転職してる場合ではなくすぐにMBA留学したほうがいい人であったりと状況に応じて変わってくる。
大切なのは、コンサルに入ったはいいが、思い描いていったものと相当かい離した内容で、将来切羽詰まって「すべてを投げ出したくなってしまう」ことにならないようにすることだ。
そして自分のキャリアステージと志望動機が、コンサルに限らず、次の職場にマッチしているかどうかを正しく見極めることが肝心なのである。
PS なお、なんだかんだ言って一番多いのが、”MBBに行けば、レジュメ上エリートと思われるから行きたい、、、、というヒトである。
しかし、仮に首尾よく会社にはいれたところで、入って所属することが目的となっているので、志レベルが違う人に比べてあっという間に後塵を排するのは、言うまでもない。