投資銀行からの転職~リストラ対策でホームパーティが重要なたった一つの理由とは?

  • LINEで送る
投資銀行からの転職~リストラ対策でホームパーティが重要なたった一つの理由とは? - アイキャッチ画像

外資系企業では3ヶ月単位でクビになることは当たり前である。そして人員削減予告があった時に動き出しても遅いが現実だ。このような市場にいる人は環境の厳しさを十分理解した上で日頃から“自分と言う商品”を磨き上げて欲しい。

投資銀行からの転職~リストラ対策でホームパーティが重要なたった一つの理由とは?

最近、外資金融(主に投資銀行)の東京支店に勤める友人複数名から、いいヘッドハンターがいないか紹介を求められている。

社内で近く大規模リストラ第二弾がある旨、グローバルに通知がなされたのだ。

数ヶ月前の第一弾では5%程度の人員削減だったが、今回は大ナタを振るうと宣告されているらしい。MDに相談してもナシのつぶて。

そもそもMDはおろか、部門ヘッドすら首を切られかねない状況なのだから。

外資系企業のリストラ事情〜3ヶ月単位でクビは当たり前!?〜

現在、退職パッケージも一昔前のような一年、二年というものではなくなり、3カ月が相場、ごねてごねてごねまくって6カ月が関の山、というご時世である。

確かにアウトバウンド(国内企業の海外企業買い)ディールは増えているが、史上最長の金融緩和が続いているのにトレーディングボリュームも萎み、キャピタルマーケットも ピークアウトが見えていて、環境的に先行きが怪しい。
実際に人為的とはいえ好景気が続いているのに、多くの投資銀行が減益を記録し、大幅な人員削減に乗り出している。

クビにされたときの外資金融転職対策は、現職での働き方とネットワーク形成が命!

さて、このような“人員削減予告”があった時、いまさら動き出そうという人は大抵遅い。

株式投資と一緒で、皆が気付いてからでは供給過多で株にも自分にも買い手がおらず、値段がつかないのである。

また、キャリア戦略のしっかりしている人は、日頃から“自分と言う商品”のディストリビューション・チャネル(販売網)を構築している。

それは信頼できる、案件の多いヘッドハンターとのネットワークであったり、競合他社でハイヤリングパワーを持つ有力な友人とのネットワークであったり、パフォーマンス査定結果が出る前の転職活動であったりする。

現在、投資銀行のみならず大手会計事務所からも大量にファイナンスのプロフェッショナルが放出されており、完全な買い手市場となっている。

実際私の友人で 某金融機関のヘッドは、会計士が600万でいくらでも雇える環境だ、と話しており、転職市場の競争条件は極めて厳しい。

この供給過剰の金融市場で働かれている際は、現在の環境の厳しさ及び先の見通しの暗さ(少なくとも日本市場)を充分御理解された上で、“万が一の時に備えた、自分自身のディストリビュー ションチャネルの開拓”に励んでほしい。

P.S. 
なお、外資金融の業界では親睦会、ホームパーティー等が恐ろしく多いが(特にアメリカ人、イギリス人がよく主催する)、これもファームの垣根を越えて人脈をつくることで、キャリアのダウンサイドサポート形成(解雇された時ないし危なくなった時の行き先開拓)に繋がる。

よって、多少疲れてて多少英語が下手でも、たとえそれが貴重な週末であろうとも、笑顔と勇気と堂々たるジャパニーズイングリッシュで、社交に精を出されることをお勧めしたい。

コメントを残す

*

CAPTCHA