就活自己分析で悟るべき「向いている仕事」と「得意な仕事」の違いとは?

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キャリア選択で自己分析をするときに、たいていは経験の幅も狭く経験のサンプルも少ないので、分析は的外れで単なる「思い込み」に陥りがち。就活の自己分析の失敗で多いのは、以下の3パターンです。①「向いているけど好きではない仕事」を選んでしまうパターン、②「好きだけど向いていない仕事」を選んでしまうパターン、そして最悪なのが③「向いていないし、好きでもない仕事を選んでしまう悲惨パターン」です。以下では特に誤解が生じやすい、「自分にとって向いている仕事」と、「単に得意な仕事」の違いを自問しておきましょう。

就活自己分析で悟るべき「向いている仕事」と「得意な仕事」の違いとは?

得意な仕事をしているゴールドマン投資銀行部スターバンカーが、実は不幸な理由とは?

向いている仕事で不幸になる人が多いことは注目すべきです。たとえばゴールドマンの投資銀行部門で出世頭の人がいます。責任感も強く誰よりも完璧な仕事を誰よりも早く、長時間提供し続けます。

結果的にプライベートはほぼ全くなく、とくに自分が楽しんでいるわけでもないのですが、責任感の強さから、「期待される役割を完璧以上にこなす」ことがキャリアの目的化してしまっている人が少なくありません

もしも食べるために、家族を養うためにという、キャリアでやりたいことをするよりもその人にとって優先順位の高いニーズがあるのであれば別です。しかし必要部分は既に満たされているのに、向いている仕事で会社の期待を裏切りたくなくて、ひたすら人生を費やしてしまう人がいるのは、大変もったいないことです。

「好きだけど向いていない仕事」を、本職にしてはならない!

さて、好きな仕事だけど、向いていない仕事はもっと不幸です。たとえば面接だけはうまくて、憧れの大手外資系コンサルティングファームに入ったはいいものの、それだけで終わってしまう人も少なくないのです。

論理的に考えたり、論理的に伝えるのが苦手な人もいます。また、おおざっぱな性格で、細かい論理を気にせず、資料の論理性に気を配らない人もいます。

コミニュケーション能力が低く、空気を読まない発言でクライアントや上司を凍り付かせている人もいます。彼らは決して頭が悪いわけではなく、単に向いていないのです。IQが高ければ必ず勤まるのが仕事ではありません。

頭がよければテストのスコアに反映されますが、仕事のパフォーマンスは頭の良さより、そもそも向いているかどうか(もちろん、職業にうよっては基本的な頭の良さが向き不向きに直結する場合もありますが)が大切なのです。

最強のキャリア、天職への階段~サンプル数が少ない自己分析は、思い込みで終わる危険も大きい

天職とも呼べる、「向いていて好きな仕事」は、二重の自己分析が必要です。自分は何に向いていて、何をしている時が楽しいのかという非常に重要な自己分析です。

ただし20代のころは、そしてひょっとすると30代でも、これらを分析するのに十分な幅広い経験や視野が備わっておらず、自分を分析する材料・サンプル自体に不足している人も多いものです。

自己分析とは人生を通じて行うプロセスですが、分析の精度を高めるには、分析の対象となる経験のサンプルを増やさなければなりません。

そのためにも、無リスクで失敗できる学生時代や、責任があまりなく、失敗しても教訓の方が大きくやり直しの効く若手時代に、積極的に経験の幅を広める、自分にとって難しい方の選択を選ぶことが大切なのです。

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