コンサル転職で目指すべきファームを考えるときに重要な、3大ポイントとは?

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コンサルファームは数も規模も格段に大きくなり、戦略やカルチャーも多様な分化を遂げました。そんななか、コンサル転職志望者が「自分が目指すべきファーム」「自分に向いているファーム」を検討する際に考えるべき3大ポイントについて、解説いたします。

多すぎるコンサルファーム、一体どこをどう選べばよいのか?

コンサルティングファームを目指される方から、「どのレベルまでのコンサルファームなら行く価値があるか?」と聞かれることがあります。

ずばり、コンサル転職を志望する理由と、自分が貢献できるかどうか、そしてカルチャーフィットの有無という3軸で考える必要があります。

もちろん、大手三社のMBBが人材的にも報酬的にもブランド的にも最高水準なのは言うまでもありませんが、経歴でかなり絞られますし、入社後にまったく向いてなくてすぐ干され、一年足らずで実質解雇みたいな人もいます。

またPE案件を多くこなしたいならベイン、少しバジェットが落ちてもPEのDD案件がなぜかお好きであればベルガー、また戦略系でもクライアント先で常駐で長期間ゴリゴリやりたければBCGとのフィットが高いでしょう。

逆に常駐物は嫌で、戦略特価ならベインやLEKとフィットが高いでしょう。

また、いくらMBBが戦略コンサルトップでも、企業のデジタル化など特定の方向性をお持ちでしたら、分野によってはMBBよりアクセンチュアかもしれませんし、ひょっとして総合系ファームで企業のデジタル化インプリメンテーションのほうが、向いているかもしれません。

また中国オフィスでどうしても働きたい、ということであれば、日系の某社も上海オフィスを拡大していて言葉がしゃべれなくてもとりあえず送ってくれますし、同じようにシンガポールで業態を拡大している日系ファームもあります。

なお、他にも製造業を基軸としたコンサルティングということであればアーサーディーリトルの戦略と一致しますし、中には技術の知的財産化、技術の事業化を専門にするコンサルティングファームを志望する方には、その領域に特化したブティックファームも誕生しているのです。

つまるところ、コンサル転職で目指すべきファームを合理的に考えるなら、ご自身が次に何を学びたいか、ないし何をマスターして社会に還元していきたいかという、プロフェッショナルビジョンの構築と不可分なのです。

次に、自分が何に貢献できるかも重要です。もちろん、若いときに優先されるべきは次に自分が何を学びたいか、長期的な自分の成功イメージを思い浮かべた時に、ミッシングパーツは何かを考えて逆算するのが合理的なネクストステップです。

ただコンサルファームは最初のプロジェクトで「使えないヒト認定」されると、干されるスピードも一般に早いものです。

どんな産業や企業の、どのようなソリューションだったら自分の前職の経験上勘所が強いのかといった「経験値勝負」や、自分を採用してくれたファームのパートナーとの相性の良さをレバレッジして、どのファームなら自分が活躍しているイメージを描けるかも、複数のオファーをもらった場合に重要な要素となります。

最後に、コンサルファームの中でもカルチャーが大きく違うことも多く、ご自身が幸せに努力するためには、カルチャーフィットの有無も「目指すべきかどうか」の重要な考慮ポイントとなるでしょう。

数年で退職が当たり前のマッキンゼーのようなファームもあれば、定着率が異様に高くて10年、20年といるのが当たり前になっている野村総研のような日系ファームもあります。

多国籍コンサルが多く、海外オフィス勤務の機会も開かれているベインのようなファームもあれば、同じMBBでもBCGのようにローカル色が強いファームもあります。ハードコアなブラックカルチャーで有名なファームもあれば、一時のブラック認定ファームからホワイト化に随分変革した、アクセンチュアやベイカレントのようなファームもあります。

コンサルファームは多様であり、自分にとってフィットのある”目指すべきファーム”は、コンサル志望理由、レバレッジできる強みは何か、そしてカルチャーフィットの有無の3点をまじめに考えることが重要です。

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