
プライベートエクイティに転職する前に、PE転職後のメリット・デメリット、またPE業務に向いている人、いないひと、クビになる人の特徴を知りたい方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。以下ではPE業界勤務経験の長いストロングキャリア講師陣が、未経験者がPE業界に転職する上で読んでおきたいコラムの一覧をまとめて解説しています。
プライベートエクイティの長所と短所は?~忘れたころに入ってくるキャリーの破壊力と、バイサイドなのにセルサイドな実態とは?
プライベートエクイティ業界に転職を考えている方は、PE業界に転職するメリットとリスクが、自分にとって重要なメリットかつ、自分が引き受けられるリスクなのかを落ち着いて考える必要があります。
まず長所、メリットに関して解説いたします。私がPEに転職してよかったと思ったその第一位は、仕事内容が私の趣味に合っていたということです。
そもそも私がいろんな投資案件を見て、どのような案件が世に出ているのかを見たり、バリューアッププランを考えたり、様々な投資ストラクチャーを学ぶのを面白いと思っていたので、こういう志向の人には向いていると思います。
コンサルのように3か月や半年お勉強して、本当かどうかいささか怪しげな話を立派なプレゼン資料に纏めてプレゼンして終わりではないのも、魅力です。
また投資銀行のように、後先のこと考えずに会社をくっつけたり引きはがしたり、資金調達を支援しておしまい、というわけでもないので、真剣度が違います。(なにせ、自分のリターンにもろに跳ね返ってきますからね。あの案件に投資していなかったら、今年は言ってくるキャリーはゆうに億越えだったのに、、という悔しさを味わってからが、投資委員会での目利きに真剣度が増してくるのです。)
投資の検討から、バリューアッププランの検討から、その実行のモニタリングから売却まで、やはり人は携わるバリューチェーンが長いほど、代替が難しい人材に育っていくものなのです。
次によかったのは、大きな声では言えないのですが、どう考えても世間一般の仕事に比べて自由ですし、プライベートライフも充実している人が多いです。
投資銀行やコンサルで、30になってもこの業務量だと家族との時間を持てないという人は、PE業界に転職すると逆に家族との時間が増えすぎて、結果的に子供が増えすぎてビックリすることになるかもしれません。
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プライベートエクイティの年収の実態とは?基本給・ボーナス・キャリー・GPカンパニーからの配当の4階建て
報酬的にも、長期的にファンドがパフォームすれば、トータルコンペンセーションパッケージは、すこぶる良いです。
基本給だけなら投資銀行やコンサルファームとたいして変わりませんし、ボーナスに関していえば、投資銀行のように年収の何倍も出たりしません。投資銀行の給与が上がっている局面なので、毎年入ってくる金額はトップティアIBの方が多いでしょう。
しかし投資した案件が高く売れて、忘れたころにキャリーが入ると、まさにけた違いの収入を手にできます。ただ、ファンドによってはかなり上にいかないとキャリーを貰えないので、キャリーの有無がトータルの収入を大きく左右することに気を付けましょう。
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プライベートエクイティの業務の実態と、業界での御作法
なお、投資銀行やコンサルから入ると最初の数か月や1年間は、プライベートエクイティ業界特有の”お作法“に戸惑うことも多いでしょう。
プライベートエクイティファンドは外部から見るとバイサイドというイメージで、もっとふんぞり返って楽にえばれるのではと、セルサイド投資銀行の皆さんは思われているかもしれません。
しかしPE業界は、バイサイドなのに実質、セルサイドなのです。
日本のPE業界は投資案件より、それらを追いかけるキャピタルの量の方がよっぽど大きいです。
したがって売り手・潜在投資先に自分のファームの資金を選んでもらうべくマーケティングに勤しみ、多方面にネットワークをはりめぐらし、ニコニコ微笑みながら、業界内外四方八方に、協力者を増やしていかなければならないのです。
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プライベートエクイティ転職前の業界研究~PEファンドの業務内容・仕事内容とは?
ちなみにプライベートエクイティファンドでは、若手のアソシエイトでも投資先企業にとっては大株主であるため、それなりに重役待遇を受けます。
コロナの前の話ではありますが、投資先が海外であれば、偉そうにビジネスクラスで飛び、フォーシーズンズやリッツカールトンに留まり、眠気眼で的外れな質問を取締役会で繰り出しては、投資先の皆さんから内心、失笑をかっている人も少なくありません。
またプライベートエクイティの仕事は、さぼろうとおもえば思う存分(クビになるまでの間は)さぼれたりもします。
よくも悪くも、細かい仕事がいちいち上から短期間の間に振ってくるわけではないので、「自分はそもそも、どのような投資をしたいのか。どのようなバリューアップをしたいのか」に関して、確固たる哲学美学と主体性が必要になるのです。(投資ファンドごとに創業者が過去の投資経験と人生経験に根差したフィロソフィーを持っているので、それを面接で聞き出して議論することも重要です。)
さもなければ、優雅な海外出張旅行にうつつを抜かす(コロナショック以降はWebexミーティングに変わり役得が減ってるのだが)、「働かないオジサン」に転落していくリスクがあることも、心得ておきましょう。
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プライベートエクイティプレーヤー一覧と選び方
さて、プライベートエクイティファンドも数が増えて、ファンドサイズから戦略、チームの質までピンキリです。
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プライベートエクイティファンド転職時、絶対知るべきファンド間の違い7大ポイント
外資系のグローバルファンドやリージョナルファンド、また一部ビリオンダラーサイズに成長した国内独立系カントリー分アンドがラージキャップ投資を行っています。
またミッドキャップバイアウトファンドが行うスモール~ミッドキャップ投資、また200億~100億規模のファンドが行うスモールキャップ投資では、バリューアップのために引けるレバーが大きく異なり、求められる経験値やスキルセットも変わってきます。
どのPEファンドへ転職するかを考える時に一番重要なのは、一にも二にもチームの質、そして自分がやりたい投資とのフィット、そして代表パートナーとのカルチャーフィットに他ならないのです。
外部からだと各ファンドの違いは分かりにくいと思いますが、過去の投資対象企業はHPやネット記事で数多く掲載されています。
それらを見比べることで各ファンドの投資戦略や対象の違いがある程度わかることでしょう。
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ちなみに過去の投資案件がトラックレコードとなり、次の投資先発掘に大きな影響を与える為、今後どのようなセクターへの投資が多くなりそうかも、だいたいわかるのです(どのセクターへの投資で失敗し、金輪際投資しないだろうかも)。
プレーヤーの数が増えて、名前も似ていて紛らわしいプライベートエクイティ業界
プライベートエクイティファンドへの転職を考える時、自身が志望しているPEファームの業界での位置づけが気になるもの。
とくにこれまでTier1の会社で働いてきたのに、未経験とはいえせめてTier2、間違っても潰れかけの(=ファンドレイズできる見込みがない)Tier3には転職したくないはずです。
アドバンテッジパートナーズやユニゾン、カーライルがリーディングファームとは聞いたことあるものの、CLSAサンライズやCITICキャピタル、ユコンやJ-Starと言われても、外部の人はピンと来ないかもしれません。
業界内では著名ファンドでも、業界外部だと投資銀行でスポンサーカバレッジをやっていたり、コンサルファームでPEファンドからのデューディリ案件を手掛けていた人でない限り、聞いたことない人がほとんどではないでしょうか。
PAGやCVC, MBKにKKRと、なんだかローマ字3文字のPEファンド名が多いのも、業界外の人にとっては紛らわしいことこの上ないでしょう。
おまけにブラックロックやブラックストーン、ストーンブリッジ云々と、“黒”や“石”を連想させる名前が、多いこと多いこと。
しかもPE業界は人材業界とある意味似ていて、その業界のリーディング企業で勤務した人が次々と独立して新ファンドを作るので、年を追うごとにプレーヤーの数が激増していくのです。しかも2022年時点において、これまでのバイアウトファンドのリターンが良かったこともあり、外資系大手ファンドや日系ファンドの創設(大型のものも多い)が増えています。
2010年ころは、ファンドレイズできないファームが増えたから競争環境が緩和されたとか言っていたものだが、2022年を超えた今では、隔世の感のある昔話です。
プライベートエクイティファンドのランキングとは?
さて、様々なプライベートエクイティファンドランキングがありますが、これはLP投資家にとってのランキングと、そこで働くPEプロフェッショナルにとってのランキングでは、優先順位の高い基準が変わってきます。
LP投資家にとってのPEファンドランキングは、安定的にトップ25%のリターンを上げているかどうかです。
これに対しGPで働く側にとっては、GPに有利なLPAになっているかどうか(特にキャリーが支払われるタイミング)や、ファンドサイズに対する投資プロフェッショナルの数、またキャリー%がどのように分配されているかのほうが、よっぽど重要になります。
以下ではPEランキングを見る際に考えるべき”基準“について解説しておきましょう。
プライベートエクイティファンドのランキング~絶対知るべき基本とは?
プライベートエクイティの採用はどのように行われる?
プライベートエクイティの採用は、まずは社員紹介が多いです。中でも有力パートナーが紹介したら、かなり内定率は高まります
プライベートエクイティは、ファンドレイズもディールソーシングもクローズド・ネットワーク内で執り行われますが、採用活動も総じて、クローズドネットワークで行われることが多いのです。
ただ、アソシエイトクラスは、MBBやGSをはじめとした主要投資銀行から直接応募や、エージェントを介してアプライしてくる人も多いです。
このような若手アソシエイト採用は、社内にディレクターやアソシエイトの中からリクルーティング担当チームが作られるのですが、見られるポイントは個々人で幅があるとはいえ、結局のところはPE3大業務に関連します。
即ちディールソーシング、バリューアップ、ファンドレイズのどれかで大きく貢献してくれそうな人かどうかに尽きるのです。
そのためには全体的な信頼感や、“一流感”も重要です。そして何よりも、プロフェッショナルとしてチームワークの質・生産性を効果的に高めてくれそうかどうかが、重要なポイントとなります。
プライベートエクイティ面接で見られる究極の資質3か条を徹底解明!
ちなみに、プライベートエクイティの面接で見られるポイントを心配する前に、本当にPEファンドへの転職が自分にとって適しているのか、深く自己分析することをお勧めしたいと思います。特に20代後半や30前半であれば、なおさらです。
実はPE業界は、数年で退職してスタートアップCxOや起業に回る人も多いですし、PEを挟んで海外MBA留学をする人もいます。
そんな人たちに将来やりたいことをよくよく聞いてみると、今の会社の中でシンガポールオフィスに移ったほうがよっぽどいい、みたいな人も数多くいらっしゃるのです。
またPEに入ったはいいが、全く芽が出ずにディレクターに上がれず、30後半で放出されて行く場所が無い人も、結構いるのです。
プライベートエクイティファームでインターンをするには?
プライベートエクイティファームへの採用プロセスで、インターンをする会社もあります。
驚いたことに、新卒採用などしないのに、なぜか新卒向けのインターンをするファームがあるのはなぜでしょうか?
これは正直のところ、暇な投資チームの道楽に見えるのですが、一応社内での合理性としては、MBBや主要投資銀行に新卒で入る人たちを集め、数年後アプライしてもらうためにファンをつくる、ということになっています。
しかも馬鹿にできないのは、このプログラムの正当性を社内で証明するため、実際にこの大学生インターンから数年後、投資銀行2年勤務を経て採用された人もいるのです。
なお、インターン生の大半はトップMBA留学中で、夏休みに日本に帰国している間に2か月インターンというのが多いです。
しかも、やはり創業パートナーの出身校が「えこひいき」されるというか、個人的な接点も多いので、創業パートナーがHBSだとHBS,シカゴブースだとシカゴブースから採用されたりします。
これに参加するには各ファームの採用頁で紹介されているインターンプログラムに申し込むか、MBAアルムナイネットワークを通じて私的な関係を作るか、道楽で大学(たとえば京都大学経営管理大学院では、やたらとプライベートエクイティファンドによる寄付講座が多いのです)でプライベートエクイティに関する講座を担当しているパートナーの授業に出て直接お願いし、採用ラインに乗せてもらうというのがあります。
この入り方も馬鹿にできず、このルートでインターン採用された人を私は何人も見てきました。
学生と先生という関係の中で生じた出会いは、なんだか助けてあげたいという気持ちが芽生え、選考でも大甘裁定になりがちなものです。
プライベートエクイティ転職者の前職~未経験からのPE転職及び、プライベートエクイティ転職に有利な資格とは?
さて、プライベートエクイティ業界に転職する人の前職というと、MBBか主要外資系投資銀行出身者が大半というイメージをお持ちかもしれません。そして実際のところ、非常に多いのです。
しかし中には全くの未経験者で、ポテンシャルを買われて入ってくる弁護士(契約ごとや交渉事が多いので、部分的な仕事に関しては活躍の余地がある)や、会計士(主にファンドアドミ)もいます。
またMBBでなくても総合系でFASにいた人も、セカンドティア以下のPEファームは結構採用します。近年では国内証券系や総合商社出身者も増えてきた気がします。これは、別にMBBやGS出身者だからといって、ミッドキャップバイアウトで重要な中小企業の社長さんと仲良くなり、現場の社員さんに気持ちよく働いてもらい、日本の銀行から覚えめでたく付き合ってもらい、ファンドレイズで日本の金融機関のおじさんに可愛がられる、というスキルがあるわけではないと判明したからかもしれません。
会計士からプライベートエクイティに転職して大成功する、たった一つの道とは?
弁護士からの未経験PE転職~異色の経歴でもプライベートエクイティ転職を果たした3大教訓!
なおたまに、あまりにも人物が優れていて、戦略コンサルでもMBBでもFASでも会計士でも弁護士でもなんでもないのに、パートナーが「面白い人がいる」と連れてきて入ってくる人がいます。
当初は周囲はなじめるか心配していたものですが、これがまた八面六臂の大活躍をしていたりするのです。
したがってPE未経験者でも、まだ20代で若くて、学習速度が速く、仕事の効率が良く、信頼性が高いというプロフェッショナルファームに求められる基本スペックを高度に満たしている人は、通常の採用ルートだけでなく、是非主体的にアプローチしてみてほしいです。
出来ればプライベートに、そのPEファームの中の一人にリンクドインなり共通の知人紹介なりを通じて関係を作り、社内で推してもらうというアプローチも無きにしも非ずです。
PEファームへの転職プロセスでは、ディールソーシングからファンドレイズまで全てがプライベートな信頼関係構築によって決まるという、PEへの適性を誠実に示すことが重要なのですから。
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プライベートエクイティ業務への適性~PEの仕事に向いている人と向いていない人の違いとは?
さて、プライベートエクイティへの転職や面接対策を考える前に、そもそも自分はPE業務に向いているのかどうかを考える必要があります。
マッキンゼーとゴールドマンに3年ずついたから、次はPEか、くらいの安直なノリでアプライしても、仮にPE転職を果たしたところで、全く活躍できずに昇進できず、キャリー貰う前に放出されるかもしれないからです。
また、コンサルで40近くまでいて、いま3000万-5000万程度貰っているBCGやマッキンゼーのコンサルタント(アソシエイトパートナーかその一個前クラス)で内心「このままコンサルでいいのか?」などと思っている人が多く、そして安易にPE転職を志望したりするのですが、これは気付いたのが遅かったといえます。
30後半でいまさらPEのアソシエイトは難しいです。かといっていきなりディレクターで入れるファームもほぼ無いのです(PL, BSに責任を持ち改善してきた経験のあるシニア層は、オペレーティングパートナーとして投資先のバリューアップで活躍するポジションもありはしますが)。
プライベートエクイティ業務に向いている人は、社内外での人間関係構築能力がメチャクチャ高い?
さて、PE業務にそもそも適性があるかどうかは、PE業務の本質であるディールソーシング、ファンドレイズ、バリューアップのうち、とくに最初の2つで顕著な貢献ができる人である必要があります。
そのためにはこれまで述べてきたよう、信頼関係構築能力とチャーミングさ、相手の懐に入り込む力、また社内も含め、良好な人間関係ネットワークを張り巡らせなければならない。
そのためにまず重要なのは、実は社内ネットワークである。定期的なパフォーマンスレビューは社内全員からの360度評価であることがほとんどで、その中の大半は同じプロジェクトで一緒に働いたことすらない人たちです。
せこいはなしですが馬鹿にならないのが、多くの人とまんべんなくお茶に行ったりランチに行ったりプライベートでもご一緒したりと、ミドルオフィス、バックオフィス、秘書さん、ITサポート含め、誰とでも良好な関係を築ける人が、PEでは出席競争で生き残るのです(質的な評価が多く、それらは大抵属人的な人間関係で決まるため)。
日本のプライベートエクイティ転職3大条件:PEに向いている人とは?
プライベートエクイティ転職の適正~アウトソースの鬼と”ふてぶてしい人”が勝つ!
焼肉を食べただけでバレる!!PEファンド転職後に見抜くべき、社内人間関係マップ
社内でもネットワーキングを上手く構築できる人は、社外のネットワークも上手に構築できるものです。
特にPE業界は、(パートナーレベルや海外LP担当は、コロナ前の話ではありますが)異様なまでに業界パーティ三昧なので、そこで将来のLP投資家やディールソーシング、パートナーシップや転職先のための情報網を張り巡らせておく必要があるのです。
なおたまに、これらPEへの資質があるにも関わらず、PE転職後にまったく活躍せずに解雇される人がいます。
以下ではプライベートエクイティの業務に向いている人、向いていない人、クビになる人の違いを解説しているので、御参考願いたいと思います。
プライベートエクイティ入社後、デキる人がパーティで心掛ける3大ポイントとは?
プライベートエクイティ入社後にクビになる、「アウトな人」3大ポイントとは?
プライベートエクイティ転職面接の実態
さて、最後にプライベートエクイティファームでの面接について概観しましょう。
面接はコンサルのようにケース面接のようなものはなく、奇抜な質問を受けることもない。そうじて何故このポジションにアプライしているのか、なぜ当社なのか、将来ビジョンは何なのか、といったオーソドックスな質問です。
しかしもちろん、オーソドックスな質問への回答がオーソドックスであってはなりません。
あなたの原体験に根差した実現したいことが、PE業界、なかでもこのファームだからこそカルチャーがフィットしているということを、陰に陽に上手い事アピールしましょう。
そして最後の質問タイムは気の利いた一発を食らわせて、「うちのファンドが大切にしているカルチャーを共有してくれそうだな」「将来うちの看板を背負ってファンドレイズとディールソーシングをしてくれそうだ」という印象を与えることが重要なのです。
アフターコロナのプライベートエクイティ面接の心得
なおコロナショックを受けて投資環境が大きく変化していますが、それに関する質問が来るのも容易に予想できます。
そんな時、「バリュエーションが下がるからよいエントリーポイントです、、、」などの誰でも言えるようなつまらない話をしてはいけないのは当然である。くれぐれも知的に刺激的な議論になるよう気の利いた質問を仕込んでおきましょう。
プライベートエクイティ面接の最後にこれを聞け!投資テーマ差別化最前線!
PE転職面接で「ソレだけは聞いたらアカンやつや!」なNG質問4大ポイント