
日系の総合系コンサルティング、正確にはERP(SAP)導入で定評のある、急成長中のアビームコンサルティング。他のコンサルティングファームに比べどのような特徴があり、どのような人が向いているのでしょうか?5大ポイントを解説します。
アビームコンサルティングの5大特徴とは?
日系コンサルとして、ERP(SAP)導入で急成長を遂げたアビームコンサルティング。近年はRPA導入や働き方改革の進展でもその名を轟かせています。
そんなアビームコンサルティングに転職、就職を検討される際に知っておきたい、5大特徴に関して以下に論じます。
1.ERP(SAP)導入の会社で、戦略案件は少ない
アビームは基本的にシステム導入会社で、人がやらなくてもいい単純作業をシステムやRPAで自動化するような案件が多いです。
よってITコンサルとしてのスキルを身に着けたい人にはよい機会を提供しますが、戦略コンサルとしての経験は限定的となります(あっても事業部レベルの戦略案件になります)。
2.人を育てる文化が強く、アップオアステイ
日系企業の暖かい文化があり、研修も充実しており人を育てる文化、面倒見のいい文化、落ちこぼれをつくらない文化で知られています。
したがってアップオアアウトではなく、他の総合系コンサルと同様アップオアステイで、安定しています。
半面、できないコンサルも残ることになり、上が詰まって給与が抑えられる原因となります。
3.低めだった給料は、競合への流出と働き方改革で改善
一時は競合他社比、安い案件をとってくるので給与も低かったのですが、他社への人材流出を受けて給与水準は、他の総合計ファームと同水準になりました。
また働き方改革の流れでフレックス勤務なども取り入れ、従来に比べ待遇が改善したことでも知られています。(アビームのパートナーの方が誇らしげに、いろいろなカンファレンスで働き方改革について論じてらっしゃいます)
4.本拠地が国内の内資なのでローカル化は万全
本社が日本にあるので、海外コンサルにありがちな、海外でうまくいった方法論をそのまま導入しようとして失敗することはありません。
日本企業の文化とお作法に沿ったコンサルは、日系企業の厚い支持を受けており、案件にも恵まれています。
5.シニアになるにつれ、超多忙
どの会社でもそうですが、働き方改革でジュニアを長時間こき使うことができなくなったので、そのしわ寄せがシニアマネジャーなど管理職に寄せられています。
よって他の総合系コンサルファーム同様、昇進のタイミングでやめる人もいます。
以上、ERP導入、SAPのイメージを強く覚えていただくため、タイトルにボブサップと書きましたが、しょうもないダジャレに気を悪くされた方は申し訳ありません。
定型的な無駄作業をシステム導入で効率化・自動化することに興味を持ち、経験を積まれたい方には、育ててくれる文化もあいまって、よいキャリア選択となるでしょう。
逆に戦略コンサルタントになりたくて、グローバルな環境とブランドとともに働かれたい場合は、他社を選ばれるのがよいでしょう。アビームコンサルティングへの転職・就活時のご参考にしていただければ幸いです。