資産運用業界での就活準備・面接対策として、何を勉強するべきなのか?

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アセットマネジメント業界への入社を希望する人は、学生時代にどんな勉強をしておけば有利なのでしょうか?大学時代は自分が好きなことを見つける為に幅広く興味のある分野を学ぶのが一番良いのですが、アセットマネジメントへの準備をしたいなら、会計、英語の学習に加え、少額でもよいので株式投資をするのが良いです。金融機関やフィンテックスタートアップでインターンをするとよりよいでしょう。バリュエーションの勉強も重要ですが、理論的過ぎて実務で使わない分厚い金融テキストを勉強しすぎて、心を折らないようにしましょう。

資産運用業界での就活準備・面接対策として、何を勉強するべきなのか?

唐突ですが、米国の大学への進学を考えています。

進学ルートとして、

日本で一年間NICのような予備校に通い、カレッジに進み、最終的に四年制大学に編入して、卒業する。

米国大学四年制大学日本校に 進学して、2年間は日本にいて3年から、本校へ行く。

費用面は自分が貯金をしていたので、進学の分の貯蓄はあり、
その後も貯金していくつもりです。

そこで、質問なのですが、私は将来の為に進学先の大学で何を学ぶべきでしょうか?

これからの将来AIの発達によって私たちの仕事の大半が人工知能に代替される時代が来ると言われています。

ですが自分は金融関係を学び大学院でMBAを取り、アセット・マネジメント部門の仕事がしてみたいなと思っています。また、IT では技術者としてのスキルを身につけて働きたいです。

甘い考えだとは自分も重々理解していて、厳しいとは理解していますが、その上でアドバイスを頂ければ幸いです。お願いします!!

講師からの回答:CSを優先して学ぼう

資産運用はAIで大いに自動化されていくので、資産運用業界を自動化する側の勉強(つまりCS)を優先すべきで、間違っても代替される側(たとえばファイナンスの、使いもしないし当たりもしない様々な複雑で役に立たないモデル)の学習を、優先してはいけません。

特に2020年代はコンピュータサイエンスをわかっている人と、そうでない人の間で大きな差が開いていきます。しかも頭の柔らかい学生時代に身に着けておいた方が断然有利です。

アセットマネジメントは大量の数字を処理するビジネスなので、AIとの相性がいい業種です。実際にパブリックマーケットのストックピックは(台湾の富豪、AI投資家の権威李開福博士によると)AIの方が、従来の証券アナリストやセールス、プライベートバンカーの推奨を凌駕する成績を残しているといいますが、これはよい一例でしょう。

今後、CSエンジニアがアセットマネジメント業務の塗り替えていく未来が容易に想像できます。(ただしプライベートエクイティなど、データにならない非公開情報が多かったり、IBDなどAIで代替できない戦略的判断が必要な業種は別です。なお、会計はどんなビジネスでも絶対使えるのでしっかり勉強して理解しておきましょう。

グーグルの教育プログラムが、アイビーリーグ以上の評価を受ける時代に

また、エンジニア志望であれば、コンピューターサイエンスを学び、パイソン使いこなしコーディングできるようになっておくことは当然役に立ちますが、別に大学行かなくてもユーデミーやリンダでオンライン教育で優れたプログラムがありますので、それらもご検討されてはいかがでしょう。

グーグルのオンライン教育プログラム履修者を、多くの大企業が4年制大学と同等の資格と見なすと発表しましたが、今現場で必要とされるCSの知識は、あゆみの遅い大学ではなく、Googleに教えてもらった方がよっぽど実践的で格段に安上がりです。

大学での勉強以上に重要な、リーダーシップ体験

なお将来MBAもお考えとのことですが、そうしますと勉強内容以上に、”Extra Curricular Activities”も重視されます。

特にMBAのエッセイで問われるので、勉強以外の部活やコミニュティ活動で、リーダーシップ体験を積み上げておきましょう。

なお今は安価で起業できるので、アメリカで起業しました、という体験と教訓があれば、よりこれらの将来(MBAやアセマネ面接で語るストーリーづくり)に役立つでしょう。

MBAを視野に入れるなら、好きな科目を学び、まずはGPAを高めておこう

ちなみに、GPAなどは米国採用だとみられるので、よい成績をとるためにもやはり、ご自身が自然と頑張れる、興味の強い分野に進まれるのが良いかと思います。

結局勉強にしても、成績の差はIQの差というより(もちろんこれも影響しますが)”好きな事をやってるから他の人より自然と頑張れる”というモチベーション要素が強いのです。

アセットマネジメントの勉強は、少額でも自分で投資するのが一番

最後になりますが、アセットマネジメントの勉強は、自分で投資するのが一番です。少額でもいいのでいくつかの株なりミューチュアルファンドなどを買い、実際に経験してみましょう。

すると、面接のときに「いままでどんな投資をしてきたか」「何に投資したいか」そして外資系金融機関お馴染みの「100億あれば、何に使うか」などの質問に、長期的に腰を据えて考えるよい機会となるでしょう。

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