外資系投資銀行、外資コンサル内定に有利な大学学部とは?

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投資銀行や戦略コンサルでの内定に有利な学部はあるのでしょうか?デリバティブ開発やクォンツトレーダー、アクチュアリー専門職でもない限り、別に文学部だろうが工学部だろうが、経済学部だろうが、実は特に有利に働きません。しかしいざ入った後、一番役に立たなさそうとおもわれがちな哲学科の人が、大活躍しているケースも結構多いモノです。以下ではその謎に迫ります。

外資系投資銀行、外資コンサル内定に有利な大学学部とは?

学部選択で迷っているのですが、ゴールドマンサックスやマッキンゼーなどの外銀、外コンに新卒入社するためには文学部より工学部の方が有利といったようなことはあるのでしょうか?

Strong Career講師からの回答

学部選択ということは、まだ高校生ですか。あまりの意識の高さに脱帽です。さて、特にどちらの学部のほうが有利ということはありません。

大学で得た知識などは重視されないのでほぼ関係ないのですが、それでも部門によっては実は適性に繋がる学歴があります。たとえばデリバティブ商品開発やクォンツトレーダーは数学的素養が必要なので、工学部などは文学部より適性を示せるでしょう。

しかしそうでもない限り、戦略コンサルや投資銀行部の仕事であれば、今ある知識より、志望動機が強くて本当に頑張りそうか、また自発的に勉強して成長思想家といった、「学習能力」が問われます。

学部選びは、偏差値ではなく興味分野で決めよう

大学時代に何を学ぶかで大切なのは、ご自身が好きな分野、熱中できる分野に進まれることです。大学は、自分が解雇されるリスクなく、幅広く何に興味があって、何に向いているのか、自分に向き合う貴重な機会だととらえましょう。

よく商学部や経済学部でないので経済やビジネスをわかっていない、、などと心配される大真面目な東大理系の学生さんから相談が寄せられますが、そもそも学部の差からくる”あるかどうかわからない差”など、大学時代の過ごし方や就活準備で十分埋められるものです。

また経済学部の学生はISLM分析すら忘れており、商学部の学生も大半が会計を理解せずに卒業します。金融を学んだ学生も、ほぼ実務では使わない、教授の趣味に付き合わされたマニアックな理論やデータ分析ばかり学んだ人がほとんどです。

そもそも、ご自身が好きな事を主体的に選ぶ姿勢が、学部選択だけでなくその後のキャリア選択も含めた人生の節々で発揮されることでしょう。

哲学専攻でビジネス成功する人が結構多いワケ

ところで、外資系投資銀行や投資ファンドで成功しているMD、パートナークラスで、意外と哲学科出身が多いことを御存じでしょうか?学ぶ内容は全く金融と関係ないのですが、おそらく自分が何のために生きるのかなど「自己認識」を深める習慣がついていることが有利に働くのだと思います。
なにせ仕事に心底打ち込めるかは、自分がなぜその仕事をやるのかに心底納得している必要があり、その意味で本当に強い志望動機と自分を理解している人が、哲学をきちんと学んだ人には多いのでしょう。(ちなみに私の投資銀行のボスもオックスフォード哲学科出身でした。)

かさねがさね、「将来外銀やコンサルに入るために有利な学部」などという誤った基準で進路を決めることなく、よくよく自分が何をやりたいのか、人生哲学と仕事哲学の基盤の上に職業選択されることをお勧めしたいと思います。

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