キーエンスからコンサル転職したがる人の特徴~キーエンスの是非6大パターンとは?

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日本有数の高所得企業として知られるキーエンス。3年目で1000万を超え、長期的に活躍できれば2000万超えもザラの高所得企業。しかし反面、3年もたてば同じことの繰り返しに飽きて、成長カーブの鈍化を憂い、弊社に転職相談に訪れる方も数多くいらっしゃいます。キーエンスで得られることと、転職を考えるべき潮時に関して、以下に解説します。

高給を得ながら数年間営業を学ぶには最適:しかし下手すれば数年ごとに転勤を繰り返し、厳格に管理されて同じことの繰り返し人生に

1.効率的に営業・セールスを学ぶことが可能

「最小資本と人で、最大の成果」「市場原理、経済原理に基づく判断」というキーエンスの企業カルチャーが徹底的に浸透し、センサーを多様なメーカーに販売する業務の中で、効率的な営業・セールスを学ぶことが可能です。

2.30くらいまでは投資銀行に迫る高給水準

キーエンスは利益率50%という超ハイマージンと強固なバランスシートで知られています。

業界他社の倍以上、投資銀行やコンサルトップファームと比べても、(これら業界の5千万、1億を稼ぐスタープレーヤーを除けば)ほぼ同等の高い給与水準を獲得することができます。

入社3年で1000万を超え、30代で2000万超えがいくらでもいる高給企業です。

3.日本企業にして実力主義~無駄な飲み会・年功序列は一切なし

キーエンスは効率性を重視する企業カルチャーであるため、日本企業にありがちな年功序列や無駄な飲み会、無意味な研修の強制はまずありません。

年齢や経験に関係なく、頑張って売り上げを上げたらそれが報酬に跳ね返ってくるという意味で、営業が好きで、この意味での競争心旺盛な人に向いている仕事だといえるでしょう。

4.技術営業しかできないひとになるリスク

普遍的な営業力、セールス力を身に着けたくてキーエンスに入社する人が後悔するのが、あくまでメーカー向けのセンサーの技術営業に8割がたの人がつくということです。

これが他業界での営業力に横展開できるかといえば、必ずしもそうではないということを心得ておきましょう。

配属されて数年たつと、同じことの繰り返しになるので「新しいことを幅広く継続的に学び続けたい」というタイプには、向いていない可能性が高いでしょう。

5・実力主義・競争主義なので、優秀な若手にすぐ越されるリスク

年功序列でないことの裏返しが、少し気を抜くとすぐにモティベーションの高い若手社員に追い抜かれてしまうというリスクです。

若手社員も20年のベテランも、キーエンスではほぼ同じ仕事をしているので、経験の積み上げよりも電話の数、訪問の数といった、泥臭いボリューム営業で勝負が決まります。

よってベテラン社員は体力と気力溢れる若手社員に対し、経験量で大きく差別化できるわけでもありません。

完全競争状態で朝の7時から夜の21時半まで、走り続けることになります。

6.効率経営の裏側にある、性悪説の厳格管理~ミレニアル世代が家庭を持つ時期は両立困難

効率的営業を追求してきた企業カルチャーなので、分単位で営業ミーティングが管理され、社内にいるときは、ひたすら電話をかけ続けることになります。

また数年に一度転勤して地方を転々とするケースも多いため、時間的にも場所的にも、家庭を持つ年代になると、両立が困難になるケースが多く見受けられます。

また自由な裁量と自主性に任せる昨今の企業のカルチャーとは異なり、良くも悪くも効率重視で性悪説に基づき厳格管理されています。

したがって、「ボケっとさぼって心理的安全地帯で、仲間と和気藹藹しながら超安定キャリアという伝統的日本の大企業カルチャー」を志向する人には、フィットがありません。

キーエンスでの勤続が向いている人、コンサルに転職したがる人の違いとは?

結果としてキーエンス入社後数年して、お金だけにモティベーションの源泉を見出せなかったり、セールス以外のファイナンスやマーケティング、組織設計など幅広く学習したくなったり、担当業界で担当商品を売り続けることにグロースカーブの停滞を感じた人が、30を前にコンサル転職などを志向する人が多いといえます。

逆に、長い労働時間と厳格に管理された営業カルチャーの中で、自分が深く習熟した業界相手に良く知る商品を売り続け、国内企業最高水準の高給で報われることにモティベーションを感じるタイプの人は、キーエンスで働き続けることが、コンサルなどに転職するよりも向いていると言えるでしょう。

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