
コロナウィルスの世界的蔓延で、就職・転職活動も大きな変化を迫られています。コロナショックを経てどのような変化が起きているのでしょうか?以下に解説いたします。
コロナショックで就活・転職に起こっている大変化とは?
1.採用のフリーズ
一部のコンサルティング会社で、早くも採用のフリーズが始まっています。表向きは「いい人がいたらぜひ紹介してください」という姿勢は崩していません。
しかし実際は、コンサルポジションはこれまでの超売り手市場から、買い手市場にシフトしていくことでしょう。
2.在宅勤務で、実は「オフィスにいなくても全く困らない人」が大判明
3月いっぱいでだった自宅勤務は4月にも伸び、大手総合商社、会計事務所、コンサルティングファームなど多くの業態で自宅勤務が急速に広まっています。
この結果、必要な人で開催されるオンラインミーティングが増えるとともに、会社にいなくても一向に誰も困らないどころか、むしろ「いないほうがありがたい」人たちが大量に判明し、コロナショックを口実にしたリストラリストの作成が進行しています。
3.「働き方改革」の強制的な進展
在宅勤務やオンラインミーティング化が進んでいなかった多くの企業で、不幸中の幸いが起こっています。
反対していたおじさんたちの抵抗が薄れ、「働き方改革」が急速に進行していまるのです。
実際に多くの企業が苦境にあえぐ中、リモートワーク支援を行う企業は空前の受注ラッシュを迎えています。
4.キャリアの再考~自分にとって大切なものへの気づき
コロナショックは、東北大震災の後に起こった多くの人の「人生と仕事への再考」を、より広範で深いレベルで呼び起こしています。
在宅勤務で実現した家族との時間の大切さ、意図せぬ副産物である地球環境の改善、ウィルスへの恐怖とショックから「その他これまでの悩み事のすべてがどうでもよくなった」人がたくさん現れています。
多くの人がその価値観を、大きく見直す局面にいるのです。
コロナショックを受け、私たちがキャリアで考えなければならないこととは?
これら一連の変化を受け、私たちが日ごろの働き方や生き方、キャリア選択で考えなければならないことは、どのようなことでしょうか?
人によってそれぞれですが、多くの人にとって、「100日後に死ぬワニ」(別名・101日後に炎上するワニ)のテーマでもあった「日常生活の大切さ」「人生のはかなさ」を再認識するとともに、家族や友人など自分にとって大切な人との時間を、過度に仕事の犠牲にしないことの大切さだったことでしょう。
「100日後に死ぬ自分」(ないし、「101日後に火葬されるワシ」を考え、最後の時に自分の目で見たい風景は何かを考えることが、目先の給料を上げたりレジュメをピカピカにするよりよっぽど価値があることを考える契機にしたいものです。