コンサル面接対策事例~志望動機・コンサルへ活かせる強みの完全失敗パターンとは?

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MBBに入社しても十分活躍できる基本的能力の高さを有しながら、面接準備が浅すぎて、面接での回答内容が凡庸すぎる候補者は、面接官の悩みの種です。それは、面接対策を十分にしてきたが、そもそも能力がコンサル向きでない人に比べ、入社後結局活躍するのは前者だからです。以下にマッキンゼー、BCG、ベイン外資系コンサルティングファームで十分通用する能力と、MBB好みする経験を有していながら、面接でのアピールで3大凡庸志望動機を語ってしまっているケースを紹介いたします。同じ轍を踏まないよう、ご参考ください。

コンサル面接対策事例~志望動機・コンサルへ活かせる強みの完全失敗パターンとは?

氏名( KH )
大学 (大学院) 及び 学部( 東京大学大学院工学系研究科 )
志望業界 ( コンサルタント業界 )
志望会社 及び部門(まだ決まっていません)

あなたの志望動機は何ですか?(業界及び第一志望の会社に対して)

候補者回答

コンサルタント業界を志望する理由は二つあります。

一つ目は、難題に対して論理的に考え抜く事が好きでありやりがいを感じるため、二つ目は、世の中に目に見えてインパクトを残せる事にやりがいや達成感を感じるためです。

コンサルタント業界は、自分が好きであり得意でもある、徹底的に考えるという事が、世の中で必要とされ付加価値を与えられる業界であり、そこにやりがいを感じられると思っています。

この点については研究者という道も考えましたが、結果が世の中に目に見えてすぐに表れないことがやりがいをそぐのではないかという疑問があります。

よって、自分がやりがいを見出せる条件を最も満たすのはコンサルタントの仕事であると考えます。

あなたの強みは何ですか?

候補者回答

難題に対して、地道に物事を考えその問題点を解決していく事が好きな事と、それが得意な事です。

特に学部のときに力を入れた事が研究で、上の博士課程の方が解決する事ができなかった問題に挑戦し、良い結果を残す事ができました。

卒論論文では学科内の賞をいただく事もできました。その際にまず行った事が、問題点をはっきりさせ、それを細分化し、解決のプロセスを考えた事です。

それにより、途中多々あった問題にも落ち着いて対処でき、今やるべきことをきちんと整理しながら進められたので、良い結果につながったと思っています。

講評: 能力が十分高いが、面接での回答がショボいときのジレンマ

これは、面接官にとって悩ましい展開である。経歴上十分能力が高いが、たいして面接準備をしてこなかったので、言っている内容がありきたりなケースだ。

「上の博士課程の方が解決する事ができなかった問題に挑戦し、良い結果を残す事ができました。卒論論文では学科内の賞をいただく事もできました」というのは、十分立派なアピールポイントである。

しかしそこの本質的メッセージ、相手をうならせる教訓のシェアの部分が、「問題点をはっきりさせ、それを細分化し、解決のプロセスを考えた事です。」という極めて平凡なメッセージになってしまっている。

「論理的に徹底的に考えるのが好き」「インパクトが大きいことをやりたい」「結果が世の中に目に見える」というのは、新卒コンサル志望者の「3大平凡志望動機パターン」でもある。

おそらく優れた候補者なのであろうが、自分のすぐれた実績を面接で大幅にディスカウントして伝えてしまうタイプである。

ただ、能力は高くないのだが、面接の準備をばっちりしてきた人に比べ、面接内容はしょぼくても、基本的能力が高い人のほうが結局コンサルとして成功するものである。

このような「学習能力や努力する力」を経歴で語れてしまう人は、意識的にコンサル適性の両輪のもう一つ、チームワーク能力や、人や組織の成功を助けたいというソフトな要素を戦略的にアピールするのがメイクセンスであろう。

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