外資で働く上での5大必須のスキルとは?~コレが無い人は、頭良くてもダメ!!

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外資系投資銀行やコンサルで働くために、一番必要なものは何でしょうか。学生時代は、ビジネスの勝負も「スキルで勝てる」と思いがちですよね。しかしながら変化が激しいこの御時世、しかも勉強と異なりチームワークでの生産性担保が勝敗を決めるビジネスの世界において、勝負はスキルだけでは決まりません。重要なのはスキルのみならず、マインドセットと変化能力が重要になってきます。以下では、「頭が良かったのに、外資でクビになってしまった人に足りなかった5大ポイント」を解説したいと思います。

外資で働く上での5大必須のスキルとは?~コレが無い人は、頭良くてもダメ!!

東工大学 大学院 社会理工学研究科の方より質問

外資企業で働く上で必須のスキルと学生の内に勉強しておくべきことは何でしょうか?

講師からの回答

外資という大きな対象に対し、また必須のスキルという大きな括りのご質問ですので、すこしスコープを絞りますね。

外資とは外国資本の会社という意味ですが、本質的には実力主義の多国籍プロフェッショナルファームを指してらっしゃると思います。必須スキルとは、”あったほうがいい”ではなく、文字通り”これが無ければダメ”という定義で、話を進めましょう。

私の周りにも、非常に優秀な学歴エリートの多くが、外資系コンサルや外資系金融機関で働き、”頭は良いのに、活躍しないか、すぐに解雇”の憂き目に遭ってきました。

頭はいいのだけれども、彼らに足りなかったのは何でしょうか?

それは、スキルというよりマインドセットや行動様式、脳の思考パターンの問題ですので、スキルに偏重することなく5大要素を書かせていただきます。

頭はいいのに、解雇されていった人々に欠けていたものとは?

まず指摘したいのは、責任感です。
時間通りに指示を終わらせ、整理能力が高く、正確に仕事内容をチェックする几帳面な自制心がない方は、フィットがないので間違っても投資銀行などにきてはいけません。

論理的思考力に優れており、記憶力もよく、対外コミニュケーションも得意な人がいましたが、彼はミーティングに頻繁に5分遅れる癖があり、ある日激怒したパートナーに解雇されました。

大抵プロフェッショナルファームの上に行く人は、時間厳守に拘り、1分だろうと許してくれません。それは、この遅刻癖が、遅刻にとどまらず多くのプロフェッショナルとしての欠陥を予測するからです。

責任感とは、他人の時間を無駄にせず、全体の生産性を高めることに寄与するマインドセットも含まれます。この意味で、特に「時間に無責任だ」と思われてしまうと、そのレピュテーション挽回は至難の業となるでしょう。

変化が激しいこの御時世、学習能力・変容力の差が、長期的な差に繋がる

同じく重要なのが、学習能力です。

特にデジタル革命やコロナショック、働き方改革など、やり方を変えなければならない局面が続きますと、それにどれだけ早く対応できるかで、勝敗は決します。

大きな変化が頻繁に起こるだけに、新しいものを学び続けるマインドセット及び吸収力の有無が重要なのです。

ちなみにこの学習スピードですが、よっぽど頭が良くて、しかもなんでもかんでも好奇心が強い人は最強です。分野を問わず常に新たな知識を吸収し、脳をアップデートしていけるからです。

こんな人に凡人が立ち向かうのに必要なのが、ズバリ自己認識の深さです。つまり自分が何になら夢中になれるのか、そして負けたくないのか。そんな分野を選んでこそ、本来怠け者で学習能力が際立って高いわけでなくても、「その分野なら絶対負けない、一転特化型の一流プロフェッショナル」になりうるのです。

これに対し、経験やシニオリティに依存する人は、先行き不安です。脳のアップデートはOSレベルでも、ソフトウェアレベルでも、むしろデータレベルでも全くしていない「過去の学習ストック安住型」は、変化が激しいほど、劣化スピードも速くなります。

重ね重ね、時には自分の価値観の変容力も含めた、変化への対応能力が重要なのです。

英語が出来ずに解雇された人も・・・

ほかに、英語が重要なのは言うまでもありません。特に重要なのが、英語の文章能力です。

日本語と違い英語は論理的な構造が重視されるので、文章構造や文法ミスは御法度です。
実際のところ、頭は良かったのですが、英語の資料作成でどうしても外国人上司のチェックのたびにミスが多い人がいて、「これだと資料作成を任せられない!」ということで、解雇された人もいました。

外資とはいえ日本のローカルチームで、日本人客だけ相手にしている場合はこの限りではありません。しかしそれでは法人登記だけ外資なだけで、実質は日本のドメスティック企業と同じですので、「外資企業で幅広く活躍できる能力」は、得ていることにならないのです。

英語の発音はなんともならなくても(実は、呼吸法のコントロールでかなりなんとかなるのですが)、英語文章の文法ミス、単語ミスだけは完全になくせるよう、日ごろからTIKTOKやYOUTUBEばかり見ていないで、英文ニュースや本を大量に読み漁り、感覚的にどこがおかしいか感じられるようになりましょう。

他人に好かれるソフトスキル次第で、最後は何とかなる

第四に、「他人と上手くやっていく、他人と暖かい関係を築く”コミニュケーション能力」ほど重要なものもそうありません。

様々な国の人、様々な性格の、特にとっつきにくい人を加えた環境でグループワークを上手くマネッジするスキルは投資銀行、コンサル、外資/内資を問わず極めて重要です。

この訓練の場として、学校で気の会わない人、つまはじきにされている人、煙たがられている人が学校にいたら、格好のグループワークマネジメントの教材だと思って、積極的に仲良くなるよう努力してみるのも、貴方の人間的成熟を大いに助けてくれるでしょう。

結局のところビジネスは、上から降ってくるのを効率的にこなすことが勝負のジュニア時代を過ぎ、自分でビジネスを作り、リソースを集め、リーダーシップを発揮する世代になると、人に好かれており、気持ちよくチームワークをできるかどうかで、決まるのですから。(一人で完結する職人系の仕事でもない限り。)

テクニカルなスキルという意味では、会計・ファイナンス・モデリングの基礎が重要

なおあらゆるビジネスでマネジメント側に回る際の基本である会計/財務/金融/バリュエーションの知識ですが、これは金融機関で、スキル的な面でジュニアが解雇されるとき、ないしレビューで酷評されるときのパターンです。

やれ、「モデルの基本がなっていない」「基本的な会計知識が不足している」「モデルのミスが多すぎる」「一貫したInvestment Thesis を持っていない」云々カンヌン・・・。

大学で学ぶファイナンスは、実務をしたことが無い人か経験が数年しかない人が教えていたりするので、非現実的にアカデミックで細かく、実務のバリュエーションで全く役に立たない知識を、長々と学ばされるもの。

しかし重要なのは、✔実際に実務の現場で必要なファイナンスの知識を✔投資銀行の若手が分かったつもりになっているものの実は深く理解していない部分を✔十分面白く簡単に学べる、そんな実践的金融の基礎学習なのです。

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