
投資銀行での複数部門志望は、その複数部門がお互い全く違う仕事でないかぎり、大丈夫です。ただ両方を見比べて、完全にウソをついている、とならないよう気を付けましょう。
Strong Career会員からの質問:外資系投資銀行の複数部門を同時に志望すると不利か?
外資系の投資銀行を志望しているのですが、esや面接にて、
また、
それに加えて、外資系の投資銀行において、
回答
ご質問ありがとうございます。何歳で引退するかは部門と人によりけりですが、40代になると急減します。これは激務に耐えられないのと、家族を持ち始めると家庭崩壊につながるので転職する人が多いのと、給料が高まると解雇されるリスクも高まるからです。
選考に関してですが、同時に志望して選考に不利になることはとくにありません。
そもそも新卒で、いきなり”何が何でもM&A”と一本にいきなり絞る方が、嘘くさいものです。ただし、両者で全く違う志望動機を書くと、両方見比べたときに嘘つきになってしまうので、それは避けてください。
仮にIBDとトレーダーとの併願になると、あまりにもやりたいことがかけ離れているので困りますが、それでもあなたが人格・学歴・能力的に素晴らしいと判断されれば、双方からオファーが入ってきて部門同士の取り合いになることもあります。
逆に、ボーダーギリギリの時は、取り合いというより部門の有力者があなたの真剣度を気に入って推す、みたいな展開が必要なので、全く違う部門の併願は志望動機の嘘くささに繋がることもあります。
志望動機は受け売りではなく、将来ビジョンやこれまでの活動との整合性及び”納得感”が大切
面接での説明のコツですが、これは他人にきいた答えを受け売りで言っても、突っ込まれたときに答えられず白々しいので、ご本人が腹に落ちて納得することが大切です。
仮にIBDとキャピタルマーケット部門ですと、これも将来のビジョン次第で話は変わるのですが、例えば”経営者を目指すうえで、企業買収と資金調達、アドバイザーの使い方などを3年づつ体験したい”などですと、説明はつくでしょう。
他にも”プライベートエクイティファンドに10年後は行きたいと思っているが、その前にMAの実務は完璧にこなせるようになっておきたいのと、エクイティでもデットでも転換社債でも、複数のプロダクトで資金調達する実務も学んでおきたいので、修業期間に両部門経験したい”みたいな志望動機もありでしょう。
ただ、これまでやってきたこと、将来なさりたいことなどとの正直なフィット感が無ければ、単に面接対策してきただけの嘘くさい人になってしまうので、くれぐれも気を付けましょう。