外資系投資銀行志望動機まとめ~転職面接で語る、志望理由6大パターンとは?

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外資系投資銀行への面接において、内定者はどのような志望動機を語っているのでしょうか?他人の志望動機を真似することはまったくもって推奨できませんが、受かっている人、落ちている人がどのようなレベル感の話をしているのかを知るのは自己評価する上で、よい参考になるものです。以下では長期間投資銀行志望者を面接してきたストロングキャリア講師陣による、「外資系投資銀行志望動機典型的パターン」と参考コラム13選をまとめています。

外資系投資銀行志望動機まとめ~転職面接で語る、志望理由6大パターンとは?

外資系投資銀行への志望動機、皆さんは面接のときに何と答えるだろうか。

「ええ~ゴホン、き、金融は経済の血液であり、企業再生を担い経済の活力の源に、、」なんたらかんたらと演説している間に寝てしまうのは、面接官だけではない。 

おそらくグループディスカッションでそれを聞かされる他の参加者も寝落ちするだろうし、下手したらそれを話している貴方自身が、自爆して深い眠りに入ってしまうかもしれない。

しかし驚くこと無かれ、外資系投資銀行への志望動機・志望理由は毎年ほぼいくつかのパターンに集約されており、表面的な具体例は変わっても、本質的に言っているのは皆、以下のようなパターンなのだ。

その典型的な投資銀行志望理由パターンを、あえて面接する側の内心のツッコミとともに紹介しよう。

投資銀行志望動機事例①:経済を幅広く見ることができるから

  コンサルと投資銀行を志望する人は総じて、何かの産業や企業にドップリ入らず、幅広い産業や起業を対象としたプロフェショナルサービスを提供したいと思っている。


しかし経済を幅広く見たい、だけで「なるほど納得、そら投資銀行だよね!」という説得力が出ないのは言うまでもない。いくつか言う志望動機の1つとして上げるのはいいが、これメイン一本で押し切れるわけがない、いわば”誰でも打てるジャブ“のような志望動機だ。


この志望動機で差をつけるには、よっぽど自分が幅広い視点から情報を統合し、
よい投資アイデアに繋げられた、や企業の問題を解決した、などの具体例がないと、相当きついだろう。

投資銀行志望動機事例②:社会に大きなインパクトを与えられるから

これも、投資銀行志望動機アルアルである。社会に大きなインパクトとは、なんともフワッとした話ではあるまいか。

社会って何なのさ、大きなインパクトって何なのよ、とクエスチョンマークが溢れ出るわけである。



そこで具体的に語れる、投資銀行に入ることで解決できる、ないしそこで得たスキルや人脈で解決できる問題意識を説得的に言えないと、白々しい投資銀行志望動機で終わってしまう。


なお多くの人の“投資銀行志望動機”は、やたらと社会問題解決系の話をしてくるのだが、正直投資銀行は社会問題を作り出しているほうが多い側面もある。

できれば
“7年ぶりに帰ってきた半沢直樹が銀行の巨悪を世直しするように、社会に巨大な悪いインパクトを与えている御社の経営を直します”
位の思い切った志望動機で勝負してほしいものである。(言い方と可愛げに気を付けないと、次の面接に進めないのは言うまでもないが。)

投資銀行志望動機事例③: 父の会社が不渡りで倒産したので、金融知識の欠如で倒産する会社を助けたい

 これが、実に多い投資銀行志望動機パターンの常連の一つである。

いや、世の中にそんなにお父さんが金融不渡りで倒産したご家庭って多いんだ、、、と投資銀行で面接官をしていた時は思ったものだが、よくよく見ると金融が問題というより、そのお父さんの全般的なお人柄が問題で倒産しているケースも少なくない。


また外資系投資銀行が相手にするクライアント企業は大手上場企業がほとんどであり、当然会計士もいれば投資銀行出身者が財務部にいたりする。

したがって、お父さんの会社が倒産したのを投資銀行志望動機にするのは相当なワープ感がある。

近年では、2020年初頭まで10年以上続いたブルマーケットにより、この“父さんの倒産”(ゴメン!)ネタは近年、鳴りを潜めている。

それでも、ご家庭の不幸を原体験として投資銀行への志望動機を練ってくる人は多く、御自身の原体験に根差す問題意識と投資銀行の業務に巨大な乖離があることも多いので、気を付けよう。

投資銀行志望動機事例④:大学で金融を学んできたのでそれを活かしたい

これも、典型的ゲンナリ投資銀行志望動機シリーズの常連だ。

大学の学部で学ぶ金融は、机の上の御遊びのようなものである。日本の院や博士課程に行っても同様だ。

金融の実務からはかけ離れており、実務で使わないような仮定だらけの理論や、T検定量がそのデータ分析の無意味さを実証してしまっている謎のマクロモデルをこねくり回したところで、Garbate In, Garbage Outなのである。

大学や大学院で学んできたことを活かしたい、系の話は大抵的外れに終わるので、くれぐれも気を付けよう。

その分野への関心の強さを示す一材料にはなりえても、別に企業側は新卒に即戦力は求めておらず、学習能力と伸びしろのほうが気になるのは言うまでもない。

投資銀行志望動機事例⑤:M&Aや資金調達のアドバイザーとしてキャリアを積みたいから

これを言われると、確かにそれが本当なら投資銀行だよねとなるのだが、いかんせん嘘くさい。

何が何でもM&Aや資金調達アドバイザーをしたいと思って生きてきた大学生、一体人生で何があったからそうなったのさ、と。

そもそも自分の大学生活時を振り返って、何が何でもM&Aや資金調達をしたいなどと考えたことは1ミリもなかったし、そのようなことを考えて金融系のゼミにいる人も、一人も見たことが無い。

つまり「私は大学卒業後はM&A仲介を通じて日本の生産性を高め、国力を高めたいんです」系の白々しいお話は、投資銀行面接前に創られた“人工的志望動機”な香りが漂うので、この志望動機を繰り出すときは、自分ならではの原体験と合わせて自然さを忘れないようにしたいものである。

投資銀行志望動機事例⑥:金儲け

これは面接官によって賛否両論のある正直な志望動機だ。

そもそも、面倒であまり楽しいとは言いずらい雑多な作業が長時間続くハードワークな仕事において、AIにとってかわられるリスクを負いながら自分のキャリアとして選択するには、正直この「お金儲け」ファクターが非常に大きいのが、外資系投資銀行業界の特徴である。





私自身も投資銀行の面接をする側に回った時、先輩バンカーが“この候補者は優秀だが、お金の匂いがしない。学者になったほうがいい”と言っていたケースを思い出す。

その時は“何を適当な、、、”と思っていたのだが、歳月が過ぎて様々な投資銀行志望者を面接してくると、確かに中には知的好奇心が志望動機の大半で、稼ぐかどうかは二の次という人も少なからずいるのだ。

そしてそういう“知的好奇心ドリブン”タイプは、儲けられない仕事でも知的に面白ければ時間を使うし、損失を出してもいい経験になればそれでよしとする嫌いがある。したがって正直、天性の野生の間で金儲けに必死のライバルに比べると、数字上の業績は劣ることが多いのだ。

よって、投資銀行への志望動機・志望理由を語るときは、(繰り返すが面接官によって好みが違うので空気を読み、バランス感覚を持つ必要はあるが)単に知的好奇心で金融を志望するのではなく、お金儲けの香りも適切な範囲で醸し出したいものである。

(参考)投資銀行志望動機参考コラム13選!

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