グーグルの面接に居合わせてみたーグーグル中途転職で聞かれる質問

  • LINEで送る
グーグルの面接に居合わせてみたーグーグル中途転職で聞かれる質問 - アイキャッチ画像

あらゆる面接において、その応募先の業務の理解と、その業務にフィットした自分自身のハッシュタグ3つと、その具体例を説明できるようにしておくことが大切です。

グーグル中途面接傍聴からの教訓

私の友人が丁度グーグルに転職するのだが、その転職中の面接をたまたま聞く機会があった。というのもグーグルは全てグーグルハンドアウトを通じた遠隔インタビューであり、その面接も私が訪問中の友人の家で行われていたのだ。

その面接でグーグルが聴く内容が、さすがにメイクセンスである。まず、グーグルであなたの資質を検索するとしたら、どのキーワードを三つ入れるかと、面接官は問う。

これは言い換えれば自分の強みは何かということなのだが、コンサルだろうが投資銀行だろうがプライベートエクイティだろうが、どんな会社の面接を受けるにしても、自分のハッシュタグを3つすぐに説明できるようにしておくのは当然の準備であろう。

そして次の質問がこれまたメイクセンスなのだが、「その3つの資質を、グーグルでのこのポジションの仕事につなげるとしたら、どうつながってくるのか」と続くのだ。世の中には面接で、素晴らしい強みかもしれないが、この業務に関係ないんだけど、、という強みを延々と演説する人がよくいるが、アピールするべき強みが、その業務の遂行における競争優位になっていなければならないのは、いうまでもないのである。

ちなみにグーグルでは面接の前に、”面接で聞くから、このような質問に対する準備を考えておくように”という、親切なインストラクションまである。これは非常に残念な悪習だが、よく日本の面接はなぜだか、その業務への適切や本人の資質を図るのに全く関係がない、アドホックで馬鹿な質問を上から目線でしてしまいがちである。

これに対しグーグルは(ちなみに一流のコンサルティングファームなども、そのHPで親切に面接対策情報を載せてくれているが)、きちんと考えてきた答えを聴いたうえで、確かなフィットを図ろうとしているのだ。

なおグーグルは転職者を採用するときに、人材仲介エージェントを使わないことでも有名である。リンクドインを探してもらっても、グーグルの仕事は一切でてこない。全てが志望者からの応募か、社員からの紹介に依存し、質とフィットの高い採用活動を実現できているのである。これもどの会社への面接でも共通するが、その会社で活躍中のスター選手からの紹介だと、初めから面接が有利なのは言うまでもない。

ともあれここでの「中途転職面接全般に共通する教訓」は、面接する前にもちろんんそこでの業務内容を理解したうえで、その業務内容遂行へのフィットとなる自分のハッシュタグ3つと、その具体的なバックアップ事例をきちんと用意しておくことの大切さなのだ。(そのグーグルの面接でも、冒頭で問われた3つの自分のハッシュタグ・キーワードの具体例を逐一面接官が質問していた。自分の強みや資質を答えたのちに、その具体例を聞かれて答えられないなどというのは、もってのほかなのである。)

あと、さすがにMBA採用が多いからか、MBA出願のエッセイで聞かれるような質問も出されていた。例えば”これまでの失敗からの教訓”や、”人と争った時にどのように解消するか”などなどである。

本コラムは、たまたま私が居合わせたグーグルの中途転職面接で聞かれる質問を解説したが、ここで挙げられた内容は大抵の会社への転職でも聞かれることなので是非、コンサルだろうがプライベートエクイティだろうが、面接対策の参考にしていただければ幸いである。

コメントを残す

*

CAPTCHA