ハイレベル就活の基本総まとめ(前編)~就活開始後、スグに読むべきコラム60選!

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外資系戦略コンサルティングファームや投資銀行をはじめとした、グローバルプロフェッショナルファームへの就活コラムは巷に溢れています。そんななか、効率的にそのハイライトを2本のコラムに纏めると、どうなるでしょうか?ハイレベル就活対策コラム60本を、一つのコラムにまとめた総集編を以下にお送りいたします。

ハイレベル就活の基本総まとめ(前編)~就活開始後、スグに読むべきコラム60選!

就活とは~本質的には「いかに生きるか」という哲学的決断

就職とは文字通り職に就くことだが、言い換えれば「人生の大半を使って、何をするのか」を決断する活動ともいえる。

しかしながら大学までは自分の進路を深く考える人は少ない。偏差値に応じて進学先を決め、たまたま入ったサークルとゼミの先輩に影響を受けて、何となく社会的評判と年収がちょっと高いところを目指す人が9割がただろう。

「自分の人生で何をするか」を決める、人生最大級の決断であるにも関わらず、偶然と適当な運任せで、周囲の動きに流されて「仕事」を決めてしまうのだ。

しかし給料は中途半端にいいだけに、仕事らしい仕事をしなくても大企業の一コマとして意味不明の間接業務と、社外に一歩、いや半歩でも出れば全く価値のない社内調整業務の鬼として、人生を全うする空しき”エリート”たち。

本コラムは、「俺はそんな人生はご免だ!」ないし、「私はそんな人生、ごめんだわよ!」と思われる皆さんのために、お送りするコラムである。

130回外資面接からの教訓 (ストロングキャリア前身:外資セミナー初年度挨拶)  

就活が、うまくいかない人の特徴とは?~「一緒に働きたい」と思われなかった理由とは

就活で失敗する人は、まずもってこのことを理解していない。

面接で落とされたときに、よく「志望動機を聞かれたときに上手く答えられなかったからかも、、、」や、「最終面接であの質問の答えに詰まったからだ。。。」とか、あたかもメカの故障個所やプログラムのバグを探すかのように”何に失敗したいのか”という原因究明に無駄なエネルギーを費やす人が多いのだが、はっきり言って「好かれなかった」の一言に尽きる。

この「好き」は勿論、いくつかの構成要素がある。会社に入ったら長らく活躍してくれそうか、会社にいい影響を与えそうかという面接の本分に即したものもあれば、単に外見と声が気に入ってもっともらしい理由は後付け、ということもなきにしもあらずだ。

ともあれ就活が上手く行かない人、言い換えれば志望先の面接官に”一緒に働きたい”と思われなかった人は、その企業がどのような人材を求めていて、それに自分がフィットしていることを、有言・無言双方で伝えられなかったのである。(ただし、落とされたとしても、本質的に自分に向いていない仕事であれば、無理して受かるより長期的にはよっぽど、労使ともに幸せなのだが。

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就活はいつから始まり、いつ終わるのか?~周囲の就活開始時期・終了時期は無視せよ

就活の開始時期と終了時期は、一般的な意味でいえば早期化している。

3年生の春には就活を始めている人は多いし、外資系企業であれば3年の年末までに既に内定を得ている人も少なくない。

しかし重要なのは、周りが始める頃に一緒に始め、周りが終わるころに自分も就活を終えるという”横並びのマインドセット”である。

OB訪問にしても、会社説明にしてもインターンにしても、大学1年生から早くも始めている人がいる。凄いケースだと高校生なのに当セミナーに参加打診する人がいるくらいだ。

逆に終わる時期も、周囲の友人が内定を貰う時期に、手持ちのコマから一番よさそうなところを選んで終わる必要など全くない。就活は早く終わったほうがいいなんて誰が決めたんだ、と私が就職活動をしていた時に恩師がおっしゃったことを思い出すが、改めてこの一言は的を得ている。

特に通年採用の企業が増えてくると、就活の期間が長ければ長いほど、得られる情報は多くなり、自己分析は深くなり、労使マッチングの精度は高まりうるのだ(もちろん、思い込みでなく正しい自己分析と、ガセネタではなく正しい情報を得ている場合のことだが)
             

企業は、どのような人材を欲しがるのか?

この”企業はどういう学生を求めていますか”という問いは、不幸な人生を辿る人の典型的な問いである。

一度しかない人生を、会社が求める人材像に自分を矯正することに費やして、果たして自分らしい幸福を得られる可能性はどれほど高いだろうか。

もちろん、奇跡のフィットで偶然転職に巡り合えました系の人や、”置かれたところで咲きなさい”というモットーが、自分に合っている人であればそれでいい。

しかし大半の人は、会社での昇進と昇給で承認欲求を満たす”という喜びの代わりに、多くの犠牲を払うことになる。

”企業はどのような人材を欲しがるか”ではなく、”自分はどのような企業を必要としているのか”を考えるほうが、より本質的な就職活動には不可欠だ。

そもそも企業によって求められる人材は違うのだが、それでもレベルの高い就活生の特徴を最大公約数的に言えば、✔自己認識の深さ(Self-Awareness)、✔共感力(相手の気持ちが分かるからこそ、人とうまく一緒に働ける)✔主体性✔学習の速さといったところである。

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就活時の外見~写真・服装・就活スーツの色・髪型・ネクタイ・Yシャツの柄、ひげ、ピアスにぺたんこパンプス、リップにペンケース

上で述べたような”会社に求められる学生像”を過度に意識し、どうでもいい些末なところばかり気と時間とお金を使って”就職活動をしている”気になっている人も少なくない。

これは就活生だけの問題ではなく、就活ウェアを売りたい企業や、的外れな就活ウェア特集を組む無責任なリクルーティングメディアの罪なのだが、「就活の服装など常識の範囲内で」の一言に尽きる。

グレーよりダークブルーのスーツで、とか、Yシャツは派手過ぎずにストライプは避けよう、や、リップの色はこうこうで、ヒールは5センチで云々といった、どうでもいい無駄情報に時間を浪費してはならない。

伝統的なお決まりの服装がある業界なら別だが、こと当サイトの読者層が目指すコンサルや外資系多国籍企業で細かい服装ルールなど指定すれば、それこそ人権問題モノなのだから。(もちろん自由だからと言って金髪モヒカン全身ピアスで、白目向きながら中指突き立てて面接に臨めば、さすがに服装のマナー違反なのだが。)

就活の軸~就活の方向性を考える

就活を始めるときにまず考えるのが就活の方向性だ。

いきなりどの企業のどんな仕事が自分に向いているかなんか分かるはずもないし、ただ一つの最適解があるわけでもない。

重要なのは、個別具体的な仕事を考える前に、そもそも”自分がすることで、自分も会社もハッピーになるであろう仕事”の抽象的な3大ポイントを仮説でもいいので認識しておくことだ。

一般的には名著「最強の働き方~世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓」にあるよう、「好きなこと」x「得意なこと」x「需要があること」の3軸で考えるのが、オーソドックスなアプローチとなる。

キャリア選択・転職は、自分の強みを活かすべきか、興味を優先すべきか

コンサル・外資金融就活で悟るべき「向いている仕事」と「得意な仕事」の違いとは?

なお、自分で考えたキャリアゴールやビジョンにまったく繋がらない仕事に壮大な勘違いをして入ってしまうことも多いので、くれぐれも”ビジョンと一つ目の仕事のベクトルのズレ」に気を付けよう。

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また無責任なことに一部メディア著名人が”5G時代、インダストリー4・0時代は遊ぶように働く時代だ、仕事と遊びの境界線が無くなる時代だ”とか言っているが、それは完全無視でよろしいだろう。

自分がメディアで遊んでいることが仕事になっている人はそれでいいのだが、金を出す信者/フォロワーを何十万、何百万と抱えていない限り、「アリとキリギリスの教訓」は、2020年代も引き続き有効なのである。

「遊ぶように働く」を妄信すると、ロクなことにならない! 

志望業界選定方法の基本とは?~”世界三大もの知らず”に要注意

志望業界の選定方法だが、大半の人は周囲の、しかも世間知らずの3大人種に流されがちだ。

第一に30年前の常識から離れられない親。おそらく今でも銀行に入れと言ってくるかもしれない。

第二に、世間知らずの大学の先生だ。大学教授の多くは、言いずらいが単に社会不適合で学者を目指した人も多いため、どの会社で働いたらいいか系の話は、まず的外れに終わる。

そして第三に、身近な友人である。自分と同じくらい世間知らずなゼミの友達か先輩の影響を受けて、志望業界を決めてしまいがちだが、これは非常に危険な”レファレンスポイント”だ。

当サイトの読者層を鑑みて外資系のコンサルや投資銀行を例にとってみよう。

まずは結婚と同じで、その対象のダウンサイドを知ったうえで志望しているかを自問しよう。私の友人が結婚に関するアドバイスとして、”相手の最悪の部分を知ったうえで許せるかどうか”だと言っていたが、これはキャリア選択の基本にもつながる名言である。

相手の良いところだけを見て、好きだというのは簡単で薄っぺらい。同様に、その志望先のダウンサイドを理解したうえで志望するのが、賢いキャリア選択 の基本である。

リストラだらけの外資に入るメリット・デメリットとは?

激務ランキング決定版!~コンサル・外銀・プライベートエクイティ 

次に、自分の頭の構造、脳の特性と、その業界で活躍できる脳のパターンが合っているかを考える必要がある。

たとえばどれほど論理的思考能力が強くても、おおざっぱな性格でケアレスミスが多く、面倒なので数字のダブルチェックができないタイプは、間違っても投資銀行部に入ってはならない。

同様に、いくら几帳面な努力家で最高学府にトップ10%で入っても、共感力が低くチームワークが苦手でヒトを動かすのが苦手なら、戦略コンサルに入っても、長く白いビーチが待っているのだ。 

コンサル地頭と外銀地頭の違いとは?~地頭の良さ3パターンと、重要な2つの要素

ちなみに、自分は何の為なら頑張れるのかという、自分のモティベーションの源泉を知っておくことも大切だ。

これを自己認識の深さ(Self-Awareness)とも言うが、自分が誰の為なら、またどんな問題を解決する為ならドーパミンとテストステロンとエンドルフィンが脳内で満たされるのかを知るのが、後述する自己分析の大きな目的の一つである。

そうすることで、自分と同等あるいは更に優秀な人材とでも、自分が優位に競争できるテーマが分かるのである。

ゴールドマンVSマッキンゼー5大比較ポイント~お金のために頑張れるかが違う!

また、志望企業のビジネスモデルをきちんと理解しておこう。これはすなわち、どのようなサービスを誰に提供して幾らの対価を得ているのかを知るということである。

これを理解してこそ、そのサービスを提供する上で何がコアな強みになり、逆にクリティカルな弱みになり、何が経験で来て、何が経験できないのかを正確に把握できるのだから。

コンサルと投資銀行の仕事内容・ビジネスモデルの違い~M&A

 ちなみに声を大にして申し上げたいのは、外資のほうがより上位の就職先だと思い込んで、日系企業は安直に、「滑り止め」と位置付けることである。

解雇リスクを鑑みた長期的な生涯年収では、総合商社や日系大手生命保険会社等のほうが、よっぽど好条件なことも多い。

また社員が頻繁に入れ替わり、心理的安全地帯が築けない外資系投資銀行などと違い、多少、いや、多々パフォーマンスに問題があっても長い間雇ってくれる企業のほうが、安定志向の日本人には向いていることも非常に多い。

これら伝統的日系大手企業は中途採用でも雇い始めているが、新卒重視カルチャーはいまだ色濃いものである。

マッキンゼーやゴールドマンこそがハイキャリア就職の勝ち組と思いこまず、自分の価値観や好みに合った就職先を慎重に選ぼう。

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しかしながら、日系大手は旧態依然としており、今どき実質終身雇用が保証されている(いつまで続くか不明だが、バランスシートを見る限りあと100年は毎年数百億損しても続く企業も多い)代わり、社内調整作業ばかりやらされて、社外に出たらマーケットバリューが全くつかない人材になるリスクを取れるかどうかも、きちんと覚悟しておこう。

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志望企業選定~就活人気ランキングは、どこを見るべきか?

さて、志望企業選定の際に多くの学生さんが参考にする”人気企業ランキング”だが、端的に言って、無駄の一言に尽きる。

まずこれら人気企業ランキングは一般的な学生を対象したものが多い。よって貴方が属するコミニュティでは箸にも棒にもかからない企業がたくさん入っていることが多い。

次に、仮にいわゆる上位大学の学生の中での人気企業ランキングに関しても、そのサンプルがそもそもコンサルや投資銀行を志望している人の中でとられたランキングであり、サンプルそのものが偏っていることが大半なのだ。

第三に、就活生向けにリクルーティング広告予算をたっぷり積んで、会社CMや就活説明会に社内の美男美女を選び美辞麗句を並べ立てたプレゼンが多く、もはや過大広告を通り越して、単なる嘘八百になっている企業も少なくない。

最後に、そもそも周りの人が行くから自分も志望するという主体性の無さに大きな問題がある。自分が極めて平均的な田中太郎であれば別だ。しかし自分がユニークであればあるほど、その人気企業ランキングは的外れなものとなるだろう。

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とりあえずコンサル・GAFA・外銀を目指すエリート主義者の浅薄さについて

なお、就活人気企業ランキングと同様に毎年出される”離職率ランキング”も、その離職率の中身を見なければ全く使えない。
マッキンゼーのように数年で転職することを前提に最も優秀な学生が押し寄せ、満足度高く辞めていく企業と、そもそも終身雇用前提に凡庸な学生を大量に集める企業を比べることに、何の意味があるだろうか。
会社への不満を抱えながら、市場価値もつかないので転職も出来ず、結果的に離職率が低い企業を比べても意味がないのは、言うまでもないのだ。

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就活におけるOB訪問のメリットと注意点

就職活動で関心のある業界や企業を絞り込んだ後、ないし絞り込む前の段階でも、OB訪問は使い方次第で大いに役に立つ。

これは、上記で述べたような企業の人事フィルターを通していない、言い換えれば”大本営発表ではない本音”を聞ける可能性が高まるからだ。

特にラグビー部で一緒にタックルしていたり、剣道部でお面を叩きあった中であれば、諸先輩方も会社への忠誠心より、後輩との人間的つながりを重視して、本音を打ち明けてくれることも多い。

会社の予算で、ANAインターコンチネンタルホテルで5000円くらいのランチをおごってくれるかもしれない。メリルリンチの先輩が、パークハイヤットのニューヨークグリルで、一肌脱いでくれることもあるだろう(私がその昔、経験した実話)。

会社説明会ビデオに登場して、人事に振り付けされた美辞麗句を厚く語っていた先輩も、”ここだけの話、俺自身、転職活動中なんだよね、、この会社、先は明るくないよ”などと本音を語ってくれることもある。

ないし、会社のこともあなたのことも気に入ってくれている先輩で、社内でも一目置かれている有力者であれば、通常の面接ルートをすっとばして特別採用ルートに乗せてくれることも少なくない。

しかし反面、そのOBが会社で干されているOBであれば、ネガティブな愚痴ばかり聞かされる羽目になるだろう。

また活躍していないOBほど本業と離れた作業で”貢献”をアピールしようとするので、結果的にあなたは”このアンダーパフォーマーに推薦されているから、要注意人物”という色眼鏡で見られることもあるだろう。

学生時代にパッとしなかった先輩は、10中8、9、会社に入ってもパッとしないものである。OB訪問はイケてる先輩をきちんと選ばないと、諸刃の剣になるので気を付けよう。 

就活時の自己分析~自己分析の目的は、自分に合ったキャリアの仮説精度を高めること

上記で述べたような様々なルートで情報を集めた時、それを自分の文脈で咀嚼して、自分自身の進路選択に繋げなければならない。

そこで重要なのが自己分析だが、ダメなのが目的不明の自己分析を永遠にやっていて、自己分析が終わったころには就活シーズンも終わっているケースである。

また極めて少ないサンプルの中から、”自分はこういう人だ!”と早急に決めつけて暴走する人も多発する。

たとえば子供の時に何が好きで楽しかったかを考えるのはオーソドックスなアプローチだが、子供の時は単に経験値や情報が少ないから警察官や幼稚園の先生を”将来の夢”に書く子が多いのだ。少ないサンプルから自分の志向を決めつけるのは危険だ。

就活の自己分析の主目的はあくまで自分の好きなことx強みx市場性があることの3ポイントを知ること(参考:最強の働き方)なので、その3つの問いへの仮説構築に繋がる、思い込みを排した自己分析が重要なのだ。

コンサル面接前の自己分析、自己認識を深めるために超重要な、たった一つの自問とは

また、自分はどのような人と一緒に働くときにモティベーションが高まり、幸福感を感じられ、パフォーマンスが上がるのかを考えるのも、就活時の自己分析で忘れてはならない重要な視点だ。

そもそも人という動物は、何をしたいかを考えても答えなど出ず、誰(どのような人)と一緒にいたいかを考えるほうが、人生の質を高める自己分析にとって重要な問いであるケースが多いのである。

自己分析成功の3大要素とは?~サンプル数xフレームワークx「何」よりも「誰」と

就活自己分析の結果、進路が大きく変わる時の悩み

就活自己分析の結果、これまでの専攻とキャリアビジョンの埋めがたい巨大な乖離に気付く人がいる。

東大医学部など最難関学部の人に多い兆候なのだが、別に医者になりたくて理Ⅲに入ったわけではなく、単に一番偏差値が高いから、この大学と学部に入ったという人が非常に多いのだ。

そのような方々に申し上げたいのは、”おめでとうございます”に尽きる。まだ20代そこそこ、ないし10代終わりに気付いて、本当に良かった。

実際に30を超えた医師でストロングキャリアセミナーにコンサル志望で参加する人は非常に多いのだが、サンクコストを切り捨てるのは、早ければ早いほど良いのである。

東大医学部出身コンサル転職志望者急増!~東大医学部から院進学か戦略コンサルか?

これまでの進路から大きく方向性を変えるとき、これまで応援してくれていた親の期待に背くのではと悩む人もいることだろう。

しかし安心されてほしい。一部の「とにかくうちのマー君は、お医者様になって、お義父さんの病院を継ぐのでざーます!」といった毒親以外は、貴方の主体性と意思決定を尊重し、引き続き暖かく応援してくれることだろう(たとえそれが少し先の未来になったとしても)。

理系学生、外資金融志望者の典型的悩み:キャリア専攻と親の期待から乖離する問題

履歴書とエントリーシート

さて、いよいよ志望企業へのアプリケーション準備だ。

生真面目なあなたは、市中に出回っている”内定者エントリーシート”やらにつられてリクルーティングサイトに加入したことだろう。

そして、皆が参考にするイマイチなエントリーシートをありがたく真に受けて、自分のエントリーシートか他人のエントリーシートかわからないような”内定最適化の金太郎飴エントリーシート”をついうっかり書き綴っているかもしれない。

しかしながら、履歴書やエントリーシートを書くときに重要な第一点目は、他人の真似をしないことだ。というのも長年大量のエントリーシートや履歴書を見てきた立場でいうと、表面的な文字面は変わっても内容が似ているのは読んで一発で分かるのだ。

(導入している企業によっては、AI処理で何%、過去のエントリーシートと同じこと書いているかを一発で同定出来たりもする。)

第二に、会社からの質問に最初の行で端的に答えることだ。正直に書くのはいいが、それが志望先企業にとって何を意味するのか、意味不明な具体例をずらずら書く人があまりにも多い。

これは日本の国語教育の失敗の結果だと思うのだが、なにせ起承転結というか、背景からガタガタ意味不明の作文を書き綴る癖がつけられているので、回答を読み終えた挙句、全く質問に答えていないエントリーシートがかなりの割合に達するのである。

そして第三に気を付けたいのは、嘘をつくことだ。学生の時は、特にグローバル企業相手に嘘を一個でもつくことの恐ろしさに気付いていない人が多いものだ。

しかし経歴を偽ったり、経験したことない事を書いたりすると、人として終わってるのみならず、面接で突っ込まれたら崩壊するし、入社後もばれたら、過去にさかのぼって解雇される可能性もあるのだから。

ホラを吹き厳禁!コンサル・外銀エントリーシート/職務経歴書大失敗の4大パターン

(後編に続く)

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