
マッキンゼーでは日々の日常業務だけでなく、退職後を想定して、日々の人脈作りに勤しもう。トップファームで得られる最大のリターンは、給与や経験より、「将来成功する蓋然性の高い人たちとの人脈」なのである。3大ポイントを述べれば、①転職時のレファレンス②社内での応援③独立時のパートナー探し が挙げられる。
MBB最強!マッキンゼー退職前に、在職中に意識すべき3大ポイントとは??
マッキンゼーなどトップティアコンサルに入った後、給料やスキル、経験などより最も重要なのが、「その後のキャリアで頼れる人脈」である。
とくにマッキンゼーはカルチャー的に継続学習・相互サポート・強みの伸長が奨励されるので、様々なタレントをもった人が、退社後もマッキンゼーアルムナイとしてつながり、協業して成功している人が多い。
また、社内を自分が独立や転職するときのリクルーティングプールだととらえて、在職中に見初めた優秀な人材と関係を築き、彼ら・彼女たちを引き抜いて独立というケースもよく存在する。
最近マッキンゼーの某国のパートナーと食事をする機会があったが、“あのチームにも引き抜かれた、あの会社にも引き抜かれた、、、”という話題で持ちきりであった。これは某トップティアコンサルティングファームの話だが、その会社で数年働いた後、より高収入と暇な労働環境を求めて転職していく人は多い。しかも、スター選手であればあるほど、優秀な部下や同僚を引き抜いて転職してしまうのだ。
マッキンゼーから転職した後の、マッキンゼーへの出戻りも
マッキンゼーは卒業生を大切にするが、もちろん優秀な卒業生であればなおさらである。社内でパフォーマンスが認められ尊敬されていたら、数年他社で経験してまたで戻りする人もたまにいる。
よって貴方が会社を辞めるとき、イザというときは戻して貰えるよう、去り際でどれだけ律儀に振舞い、去った後もどれだけ密に連絡をとるかで貴方の将来キャリアのダウンサイドサポートになるのである。
そういえば私の所属していた二社でも、双方共に特例として出戻り社員が一人ずついた。また出戻ろうとした優秀な元社員で、ボスに嫌われていた為ブロックされた人も一人いた。
(ちなみにその人はそのまま独立し、プチ成功を遂げている。)
マッキンゼー退職前に準備すべき3つのポイントとは?
皆さんが入社後、ぼんやり過ごさないように敢えて強調するが、せっかくマッキンゼーやBCGに入ったなら、目先のボーナスやボスからの評定、同期との競争や楽しそうな海外出張の確保に心血を注いでいてはいけない。
マッキンゼーなどトップファーム在職中は、1・数年後転職するときのレファレンス、2・出戻る時の社内での応援(いくら優秀でも、Voting Powerの強い上司に愛されてなければ帰ってこれない)、3.独立するときのパートナーシップを長期的に意識して、信頼と友情によって結ばれた強固なネットワークを在職中にしっかりと築いておこう。
(ちなみにあなたが解雇されてしまったときも、一番頼りになるのはいろいろな案件が殺到するスター選手たちである。彼ら・彼女らが自分に寄せられた案件のいくつかを気前よく分けてくれることであろう。)
特に多少近寄り難くとも、一番稼いでいるスター選手の上司にべったり引っ付き、彼が独立して大儲けする時、一緒にFounding Memberとして引っ張っていって貰おう。この上質で強固な人脈こそが、これらトップファームから貴方が得ることのできる最大の報酬なのである。