外資系投資銀行への模擬面接事例~リーダーシップの示し方とインターンの使い方

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東大院から投資銀行インターンを経て、外資系投資銀行IBDを目指す方の模擬面接講評です。

氏名( MT )
大学院(東京大学大学院 公共政策学教育部)
志望業界 ( 投資銀行、ベンチャーキャピタル、投資顧問会社 )
志望会社 及び部門( 日興シティ 投資銀行部門  )

あなたの志望動機は何ですか? (業界及び第一志望の会社に対して)

候補者回答

投資銀行を志望する理由は主に2つあります。

①まず、投資銀行は自分が仕事を楽しんで行うのにベストな環境であると考えました。

インターンや勉強会に参加する中で、自分が本当に好きなことは、優秀な人たちと議論を戦わせる中で自分を成長させることであると気づきました。

投資銀行では数多くの非常に優秀な方々が日々ハードな仕事をされていると思いますが、自分もそういった環境に飛び込み、同僚や上司の方と仕事をしたいと思いました。

②また、企業戦略のコアである財務の分野で貢献したいという気持ちと、M&Aで顧客に貢献できる仕事がしたかったので、投資銀行の中でも投資銀行部門に興味を抱いています。

あなたの強みは何ですか?(志望業界の業務に直結する強みを、具体的に お書き下さい)

候補者回答

大学院で研究をする中で学んだ、エクセルの関数処理やショートカットのテクニックは企業価値を効率的に計算するのに役に立つと思います。

また、研究発表や論文作成をする中で常に心がけてきた、書類のダブルチェックを忘れないという姿勢も投資銀行のアナリスト業務に向いていると思います。

ドイツ銀行 グローバルバンキング部門エントリーシート

所属するゼミや研究室、課外活動におけるグループワークの経験において、チームでのあなたの役割や独自のアイデアによる貢献などについて具体的に述べてください。

私は入ゼミ係の代表としてゼミ生とともに選考方法をまとめるのに貢献しました。

私の所属するゼミでは新しくゼミ生を採用する時に既存のゼミ生がリーダーシップをとり、採用プロセスを進めていきます。

問題は既存のゼミ生の人数が45人と多く意見集約が容易でないため、一部のゼミ員だけで意思決定がなされることもありました。

私は先生や既存のゼミ生の合意をとりつけながら、入ゼミを希望する新入生をできるだけ公平に採用するために、話し合いの場を設けました。

議論をまとめる工夫は我々が達成すべき共通目標をはじめに打ち出すことと、スケジュール管理の2点です。

共通目標をあらかじめ作っておくことで、目標達成にむけて頑張ろうという雰囲気を生み出すことができ、議論が発散しそうになった時にはここに戻って再び考えればいいという原点になります。

次に、いつまでに集約を行えばいいのかというリミットを設定することで確実に選考基準の集約をおこないました。

そのような過程でまとまった選考基準を入ゼミ希望者に公表することで透明性かつ公平性を確保することができました。

投資銀行部門を志望する理由を書いてください

候補者回答

自分の分析力と説明能力を生かせる、視野を広げることができる、という2点の理由からです。

私は学習塾で講師を1年間続けてきました。塾講師は生徒の学習成績を上げることで保護者の信頼を勝ち取っていくビジネスであり、feeの払い手である保護者を納得させるような議論を展開するために常に物事を多角的に分析している必要があります。

この経験を生かしてアドバイザリー業務においても対象を多角的に分析し報告することで、顧客との揺るぎ無い関係を築き、維持・発展させることができると考えています。

また、塾講師の仕事ではどんなに良い事を報告しても相手に伝わらなかったら仕方ないので、常に第三者にとってわかりやすい説明を心がけてきました。

この能力を顧客にこの能力をクライアントに問題解決案を提案するときに生かしていけると考えます。

次に、この仕事はさまざまな企業のM&A過程を見ることによって金融という一つの分野だけに捉われず、他産業も包括的に見るような広い視野を形成していけると考えました。
そのような広い視野は自分がこれからキャリアアップしていくためには必要不可欠な知識だと考えています。

講評: 総じて合格

志望動機を、インターン経験済みでやりたいことでしたと言うのは、志望動機の説得力と、すでに選ばれたというクレデンシャルを示す常套パターンである。

人を纏めるうえで、共通のゴール設定、判断の基準設定、透明さを重視するというのも、あらゆる仕事の重要なリーダーシップの基本であり、プラス。

多角的に相手に伝えるコミニュケーションも同様に、本質的なビジネス能力である。

最後になぜ様々な企業の多様なM&Aを見たいのかも書いてあり、総じて説得力のある議論に成功している。

強みのエクセルショートカットやダブルチェックの慎重さは、なにやら投資銀行で好かれる強みを勉強してきた感があり、やや白々しいが、それでも全体的に、優秀でよく準備してくる、そつのない、ミスの少なさそうな印象を与えている。

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