
モルガン・スタンレーなど外資系投資銀行を目指す者がアピールすべきポイントを、実際に当セミナーを経てモルガンスタンレー調査部で活躍した方の面接内容事例を元に、解説します。
大学/大学院( 東京大学 )
学部( 教養学部 )
氏名 ( KK )
第一志望:(モルガンスタンレー)
なぜこの会社を志望していますか?
候補者回答
志望動機は「なぜこの仕事か」という問いと、「なぜこの会社か」という問いに分けられると思いますのでそれぞれ答えさせて頂きます。
職種としましては、私は株式調査部を第一志望とさせていただいております。マーケットのむこうがわにある企業の現場をねりあるき、人と接し、情報をあつめ、結合し、解析し、「株価」という指標へと変換してゆき成果を出す。
実物経済と貨幣経済とを結合するそうした情報の生産者になりたいからです。
「失われた10年」に青年期を過ごした私の中には、今後日本経済を二度と先の壊滅的な状況に陥らせたくないという強い使命感がございます。
資本市場からの視点で企業の活動を観察し、投資環境を効率化してゆくことがその一助になればと考えて、リサーチ・アナリストの職を志すようになりました。
御社を第一志望にさせていただいているもっとも大きな理由は御社の人とカルチャーにあります。ものづくりなどの実業に対して所詮は虚業だという声が投資銀行の社員様からも聞こえてくることがございます。
ただ、私の記憶が正しければ、「実業」とは本来明治時代の金融家渋沢栄一が「実物経済に役立つ金融」という意味でつくり、用いた言葉であったかとおもいます。
説明会などで伺ったモルガン・スタンレー様のお話には他社に比してこの意味での「実業」へのこだわりと誇りとを強く感じました。
説明会、懇親会などで株式調査部のみなさまとすこし踏み込んだお話もさせていただきましたが、みなさまとても誠実で話しやすい、優しい方々だとの印象をうけました。
暗黙のメンター制度のお話や、人的資本重視の社風などをお聞かせ頂きまして、自分のキャリアを考える上で最適のスキルの形成ができる場所だという思いに増して、この方々と一緒に働かせて頂きたいという気持ちを強く持つようになりました。以上が御社の志望理由の簡単な説明になります。
解説: 業務内容の理解が正確で、教養を見せつつ、志望先もいい感じに褒めることに成功
よい。
彼の業務内容の理解は総じて正確である。
また志望動機に、その業務の意義・意味合いが込められている。
渋沢栄一の話は私も知らなかったが、教養を嫌味なく示した。
かつ、モルガンスタンレーの人と何度もあったからこそ言える、「なぜゴールドマン出なくてモルガンスタンレー」への答えも、それなりにできている。
まぁ、正直いえば株式調査部は投資家に買わせたり、売らせたりとトレードのきっかけをあたえるのが仕事なので、バブル制御というよりバブルを煽る側面も大きいのだが、それはここでは言わないことにしておこう。
その会社に活かせる、あなたの強みは何ですか?具体的にお答え下さい
候補者回答
リサーチ・アナリストの職に最も必要な能力はコミュニケーション能力だとみなさま口をそろえておっしゃっておりました。
チーム内でのコミュニケーションはもちろん、リサーチ・アナリストは調査対象企業の経営者や社員の方々とも深い信頼関係をむすばなければなりませんし、また、顧客となる機関投資家の方々とも同様の信頼関係をきずかなければなりません。
そこでは社交性、信頼される人間性、伝えるべきことを的確に伝えるための論理的表現能力など、対人関係を形成するに当たって必要な能力すべてが要求されることでしょう。
私はこれらのコミュニケーション能力に関して卓越したものをもっていると自負しております。
私はそれらの能力をもともと持ち合わせていたわけではありません。青年期を通じて自覚的に習得しようと自らにプログラムを課し、常にその向上にはげんできました。
社交性は、すべての多様性を受け容れることからはじまります。私は中学時代、高校時代、大学時代を通じて出会う人全てを受け容れることを自らに約束して参りました。
クラスや学校などで、全ての人が私に気軽に声をかけてくれる状況をつくりだしてきました。
学校でもバイト先でも私はよく相談を求められます。みな私を信頼し、身をよせてくれます。
彼らの信頼と期待に応えたいという思いが強くあり、それに応えてきました。例えば、鬱気味の高校生の学業への復帰を一家庭教師の枠をこえ、家族ぐるみで応援させて頂いたことがあります。
また、バイト先の30代の女性から、知的障害のある息子の小学校への進学をどうすればよいかなどの相談をうけ、一晩中ファミリーレストランで語り合ったことなどもあります。
今思えばかなり深刻な相談をうけてきたものだと思いますが、そうした経験をつうじて、私自身もいくつもの大切なものを受け取ってきました。
信頼し、信頼される関係を可能にする人間性、こうしたものを私は十全に養ってくることができたように思います。
最後に論理的な表現能力ですが、この能力の向上に最も役だったのは、大学で友人との読書会でのディスカッションの経験です。一冊の本を、それこそ舐めるように読み、そこに書いてあることについて、自分の考えることについて、筋道をたてて目の前の相手に説明するという経験は、論理的表現能力を高めるに当たってなにものにも代え難い役割をはたしてくれました。
10代、青年期を通じて着実に蓄積してきました人間性とコミュニケーション能力-誰とでも仲良くなり、信頼関係を築き、伝えるべきことを的確に伝える能力-こうした私の資質は、リサーチ・アナリストという職業に就くにあたって大きな強みになるものと考えております。
解説:リサーチアナリストに必要な本質的なコミニュケーション能力を丁寧に説明することに成功
非常に優秀な方で、大学生とは思えない、コミニュケーションに対する成熟度を見せている。「多様性を受け入れる」「全ての人を受け入れる」の下りからは何か神々しいものまで感じさせている。
また、いわゆるChallenged Childrenへも心を寄せる姿勢など、人間的に好きになってしまうエピソードを効果的にまぶしている。
コミニュケーション能力も、もとから高かったといえば鼻につくが、努力の成果だと努力の内容を説明することで、さらに好印象を獲得している。
あなたの弱みは何ですか?
候補者回答
投資銀行というドライな職場で弱みになりうるものがあるとすれば、恐らくそれは、私が社会的な弱者にやさしすぎるということかもしれません。
既に述べたように私は青年期におおくの社会的に劣位におかれている方々と接し、彼らの苦しい生活をまじかでみて参りました。
リストラクチャリングを経営者に進言するときなどに、甘さを捨てきれない可能性があるかもしれません。
私が金融業をこころざしたそもそものきっかけは、「失われた10年」に青年期をすごし、日本を二度とこうした壊滅的な状況に陥らせないためには、一度は機能不全におちいった日本の資本市場を円滑化して、実物経済に資する効率的な投資環境を整えてゆくことが必要だと考えたからでした。
こうした大義の意識がビジネスの事情と若干矛盾することもあるかもしれません。
とはいえ、私は、利益を出すという基本的なルールを踏み外すつもりは全くありません。
また、長期的には「社会のために」という大義の意識をもった気骨ある人間こそがハード・ワークに耐えて着実な成長をとげ、真に優秀なビジネスパーソンになれるのではないかとも考えております。
社会的な弱者への共感、社会的な責任感の意識といったものは、若者特有の「弱さ」でもあり「強さ」でもあると思います。
ただ、この「弱さ」は私のモチベーション、仕事への果てなき熱意の源泉でもありますので、最終的には私の一番の「強み」でもあると考えております。
解説: 人間的に尊敬できる、素晴らしい回答
非常に尊敬できるモティベーションの持ち主であり、実際にその後、ここで書かれた通りの活躍をされている方である。彼は実際にモルガンスタンレーで活躍したのち、あるべき資本市場のありかたを提唱するガバナンスカラーの強いファンドでキャリアを切り開いているのだが、若かりし学生時代に書いている内容をいま読み直しても、その潜在力の大きさを見せている。
社会的弱者にやさしいことばかり書いていると、そもそも資本主義、なかでも投資銀行の仕事は相反することが大きいことも、冷静に理解しているが、その矛盾をなんとなく解消するような「弱み」を説明しつつ、その人格への敬意を抱かせることに成功している。
いままでの人生で、最も大きな達成事項は何ですか?
候補者回答
満足のゆく卒業論文を書き上げて、教授陣に高い評価をうけたことです(私は現在研究生をやっておりますので、既に昨年卒論を書き上げております)。
「書く」という行為はかたちのないところからかたちのあるものを生みだすきわめて生産的な行為ですが、それが「読む」といった受動的な行為にくらべてここまで苦しいものなのかということを、その執筆過程で私はいやというほど思い知らされました。
その卒業論文で私は九鬼周造という1930年代に活躍した人物の思想の変遷を、当時の政治思想のうごきのなかで追うという研究をおこないましたが、テクストを丹念に読み込み、一字一句一文これしかないという叙述をもって書き上げた卒業論文を、提出直前まで彫拓しつづけ、教官にも高い評価をうけました。
15人対1人で行われる卒論諮問会は当初20分の予定だったのが一時間近くまで延長されて、白熱した議論が展開しました。
その過程で身につけたものが二つあります。一つは、目の前にある現象(この場合はテクストですが)を、丹念に解きほぐし、その構造を明らかにし、そこで明らかになった事実をもとに自分の主張を整然と組み立てゆく能力です。
ひとつの作品をつくりあげる、完成させるという作業を自分の力でひととおりやり通したことによって、こうした能力が飛躍的に向上しました。
第二に、より上位の完成度に向けてエネルギーの投入をやめない、精神的なタフさがみにつきました。
例えば、私のその論文には誤字脱字がいっさいありません。単純なことですが、多くの卒業論文は誤字脱字をあまりみなおさずに提出されています。
叙述の仕方、表現や言葉の選び方、点の打ち方一つにいたるまで手を抜きませんでした。この点も、教授には評価して頂けました。
卒業論文の執筆のほかにも、クラブ活動や、人との共同作業で成し遂げたイベントといった達成事項もないわけではありません。
しかし、論文の執筆という作業はとても孤独な営みで、そこには毛色のちがう苦しみがありました。
自分の力で自分の署名をもったひとつの作品をつくりあげるという経験は、自分にとってもっとも苦しい作業であり、またもっとも得るものも大きい経験であったように思います。
解説:巧みに、これまで述べていない別の魅力・強みをアピールできている
これまでの回答も素晴らしかったが、ここでも彼は抜群の回答をしている。
文章能力はアナリストにとって不可欠な強みとなる。
かつ表層的な情報をつなぎ合わせただけのリサーチアナリストが多い中、彼は本質を見抜き、構造的に話を組み立てることができると言っているが、この重要性をこの年でわかっているだけでも、素晴らしい。
また誤字脱字のなさや表現の一つ一つ、句読点に拘るのも、文章の完璧さが求められるリサーチアナリストの仕事における、強みを物語っている。
あっぱれきわまりない回答事例である。
いままでの人生で、最も難しかった決断は何ですか?
候補者回答
今回の就職を決断したことです。私は当初社会科学系の研究職にすすむことを志望しておりました。
学卒後、一年間研究生をしつつ、研究職とビジネス、どちらの道に進むかを思案し続けてきました。
私の目的は、社会の仕組みについて十全に理解し、その知識にもとづいて社会の役に立つ情報を生みだしてゆくことでした。
この目的を達成するということを考えた時に、能力を磨く場としても、また生産した知識や情報を顧客に送り届けるという面においても、リサーチ・アナリストという、市場のなかに組み込まれたポジションにつくことが最適であるとの結論に至り、ビジネスの方を選択することにいたしました。
解説
これはイマイチであったが、これまでの回答が全体的によく、行動の裏打ちがあり、レジュメも美しいので、全体的には素晴らしい候補者であり続けている。ただしいて注文をつけるならば、「企業分析へのあくなき興味」と、「お金の香り」が全くないと、「素晴らしい人だけど、投資銀行のアナリストではないよね」となるリスクは頭に入れておきたい。
10年後は何をしていますか?
候補者回答
10年後の今日この瞬間、おそらく、私はリサーチ担当の企業の経営者から経営上の重大な相談をうけています。
そこで経営者の方が下そうとしている決断がどのような結果を生むかについて、また、資本市場からその決断がどう受け止められるかについての予測をもとめられています。
その決断を、社員の人々にどのように伝えればよいかということを、問い尋ねられています。
要するに、単純な意味での仕事のスキルのみならず、人々との信頼関係や評判といった無形の資産を十全に形成していたいと考えております。
信頼され、一番に相談を求められるリサーチ・アナリストになっていたいと考えております。
解説
「こういう人でありたい」というイメージは伝わってくる。しかし実際はそれは投資銀行のアナリストの仕事ではなく、むしろ下手したらインサイダー情報に繋がりかねない話なのだが、面接の回答で伝えたい将来の自分像という意味では、目的は果たされている。
他にどのような会社/業界を志望していますか?
候補者回答
コンサルティング業界を考えております。経済の仕組みについて明確な観念をもちたいという知識欲が私の大元の欲求だからです。
ただ、マーケットからの視点で経済を見たいという思いから、投資銀行の調査部の仕事のほうを第一志望にさせていただいております。
解説
いいね。調査部への志望動機と本質的に同じことを述べており、しかも同時に「なぜ調査部が上か」というのを端的に説明できている。なお彼は思考内容、記述法が構造的・本質的・論理的なので、戦略コンサルとしても十分活躍されたことだろう。
あなたを弊社が、雇わなければならない理由は何ですか?
候補者回答
分析能力、コミュニケーション能力という点からみて、説明させて頂いたりみて頂いたりした
ように、私は最適な能力をもちあわせていると自負しております。
それ以外に御社が私を雇うメリットとして、職場のモチベーションの向上や職場の雰囲気の向上に資するということがあげられるでしょう。
私は高校でも大学でも、どの集団でも比較的リーダーシップをとることが多かったのですが、その経験をつうじて、私は、自分の所属するチームのメンバーの潜在的な能力をひきだすこまやかな配慮の技術を身につけてきました。
もちろん新入社員がそんなだいそれた役割を担うつもりはありませんが、それでも、私自身がみてのとおりかなり明るい、モチベーションの高い人間ですので、職場にとってきっとよい作用を及ぼすこととおもいます。
また、私は、これまでいろいろな人の相談を受けてきたことから、経験上、比較的カウンセリングのような能力に自信があります。
ですから-これはデータをとってもらえれば後々あきらかになるとおもいますが-きっと、私の同期の離職率は低くなると思います。
仕事への満足度も高い数値が出るのではないでしょうか。
私自身が使えるかどうかとは別に、私の世代やチームのパフォーマンスをアップさせる、これが、御社が私を雇うメリットであり、御社が私を雇うべき理由の一つになりえるのではないでしょうか。
解説
彼は、違う質問のたびに、違う重要な魅力を伝えてくれている。
「他者への細やかな配慮」「他者の潜在能力を引き立たせる」というのはこれまた、プロフェッショナルファームで重視される特質なので、その立派な具体例を話せるのなら加えて○である。
「離職率が低下するであろう」というのはやや失笑ではあったが、私は可愛げを感じるので、面接官のタイプがややユーモラスなのも許すタイプならOKであろう。
職場のモティベーション、雰囲気を向上させるかどうかというのは、人を雇うときに重要なファクターであり、彼はこの点も踏まえた上で説得力のある回答をしている。
最後に何か、質問はありますか?(会社にどのような質問をしていますか?)
候補者回答
○○様は●●業界を担当していらっしゃいましたよね。リサーチアナリストの実際の業務を顧客の視点からみてみたいので、現在の●●業界の動向について、いつも機関投資家の方々にしていらっしゃるように、ごく簡単にでよろしいので、お話していただけないでしょうか。その上で、その内容についていくつかお聞きさせて頂いてもよろしいでしょうか。
解説
相手によってはリスキーである。何で学生に、いつもお客に話してる内容を話さなあかんのだ、とあまりの面倒くささに反発する人もいるかもしれない。
さらに貴方は相手が圧倒的に知っているフィールドに話を持っていくので、いきおい貴方の質問は先方にとって、初歩的でつまらないものになる可能性が高い。
仮に彼が貴方をどうしてもジュニアとしてとりたい、と高い評価をしているのが明らかであれば、喜んで君にその魅力を説明しにかかるとは思うが、そうでない「ボーダーライン」にお状況ではお勧めできない質問である。
むしろどんなジュニアが欲しいかを具体的に掘り下げて聞いて、次からのインタビューでそれを自然に押して行った方が貴方の助けになるだろう。
(ただしこの候補者の方の場合は全体的に非常に素晴らしいので、このポイント一つで大きく変るわけではないのだが。)
(参考:エントリーシート)
Q:自分が望んだまたは求められた成果を出すために、あなたが新しいまたは柔軟な発想で取り組んだことを教えてください。そのときの状況、あなたの取った手段とその効果・結果について述べてください。(UBS)
私は高校三年間、すべての学年で、学園祭のクラスの出し物を企画・監督・運営しました。二年生の時は、当初の担当者に相談を求められ、企画を引き受けることになりました。
「お化け屋敷をすることになったんだけど、どうすればおもしろくなると思う?」というその相談に対し、私は次のような企画を立案して実行しました。
「自分の経験上、お化け屋敷がおもしろかったためしはない。なぜか?それは、顧客が自らそこを『お化け屋敷である』と思いこまねばならないからである。
大人はわざわざイマジネーションを働かせてまで楽しもうとはしないものである。大人でも楽しめる企画であるためには、イマジネーションを動員しなくとも身体的に実感できる、スポーツのそれのような、原初的な楽しさを与えうるものでなくてはならない」。
そのとき私は、流星群を見るために学校に泊まることになって懐中電灯を持ち校内を歩き回った時の胸躍るような経験を思い出しました。
そこで、「暗闇のなか懐中電灯をもって何かを探すという行為にはそれ自体人を興奮させるものがある」と考えて、教室内を真っ暗にして、扇風機で風船が渦巻いている部屋、隠し通路、鏡を張り巡らした部屋などのいくつかの小部屋からなる空間に変え、懐中電灯を片手に自由に7つの隠されたキーワードを探してもらうという企画を立案しました。
結果は大成功でした。口コミが口コミを呼び、午後にはリピーターも多く訪れていただけました。子供の頃のような、遊ぶことの原初的な楽しさをみなに感じていただけたようでした。
解説
なぜお化け屋敷が面白くないのかという現状分析、原因分析から入るのも、ファクト思考、構造思考アプローチで好ましい。仮にこのお化け屋敷の話だけだと、下手するとアホっぽい印象を与えるかもしれないが、そのほかの回答内容がソリッドで立派なので、逆にアクセント的に可愛げを感じてしまう。
なにより、この人が主体的で、リーダーシップがあり、自分で考えることができる人で、結果に繋げる人物であるイメージが、脳裏に浮かぶ良いエッセイであった。(人によって印象は変わるだろうが。)