
投資銀行への就職・転職をする際に、学歴フィルターはどの程度存在するのでしょうか?
外資系投資銀行と日系投資銀行では、学歴フィルターの強さはどのくらい違うのでしょうか?実は投資銀行の部門によっては、学歴が全くパフォーマンスに影響しないので、いわゆるトップティアの学歴でなくても入社し、活躍している方もたくさんいらっしゃいます。以下では投資銀行の学歴フィルターの実態について、解説致します。
外資系投資銀行・日系投資銀行への転職・就職時の学歴フィルターの実態とは?
投資銀行というとエリート主義のイメージが強いですが、就職時の学歴フィルターは存在するのでしょうか?
実際に高学歴の人が大半ですが、部門によってはそれほど学歴が重視されないことも。投資銀行就職時の、学歴フィルターについて解説します。
外資系投資銀行は殆ど高学歴オンリー、日系投資銀行は学歴の幅が広い
外資系投資銀行は、高学歴の傾向が強いです。これは、ヘッドカウントは少ないのに年収が高くグローバルな仕事も多いので、高学歴層が多くアプライするからともいえます。
また部門によっては高度な数学の素養が必要ですし、面倒な細かい作業を長時間こなさなければならないことも。
このことから、受験戦争で好きでもない科目を地道にこなしてきた人は、行動特性的に向いているということも、無関係ではありません。
必ずしも得意ではなく、やりたくもなく、退屈な科目も全部勉強して受験戦争を耐え抜いた忍耐力が、投資銀行部門などの、退屈で全くやりたくない細かい作業を延々と深夜までこなす行動特性の、重要なトレーニングになっているとも言えるでしょう。
ちなみに投資銀行部門などではマーケティングの際にバンカーの経歴もアピールしますので、ここでも最高学府とトップMBAの学歴が一定程度、作用することになります。
これに対し日系投資銀行は採用人数も多く、必ずしもトップティアの候補者が第一志望でアプライしないので、より幅広い学歴層が採用されます。(それでも投資銀行コースなどでは早慶までが多いのですが)
投資銀行の部門によっては、学歴がそれほど重視されない
しかしながら、投資銀行の部門によっては、必ずしもいわゆるトップティアの学歴を必要としません。
これは、受験勉強で試された資質や大学で学んだ知識が、ほぼその部門でのパフォーマンスに直結しないからです。
たとえば株式営業は、数学に強いよりも、株好きで人好かれする人のほうがよっぽどパフォーマンスを上げられます。
トレーダーも、東大法学部への受験勉強で頑張ってきた人よりも、大学時代から株のトレーディングが好きで趣味が高じてセミプロみたいになった株式トレードオタクみたいな人のほうが、実績を上げられます。
投資銀行の部門次第では、学歴がその業績に全く連関しないので、結果的にそのような部門(マーケッツ部門、特にセカンダリー市場)では、特に高学歴でない人も数多く活躍しています。
日系投資銀行で実績を出せば、学歴に関係なく外資系投資銀行への転職が可能
仮に学歴がトップティアでなくても、実力次第では外資系投資銀行に転職の道が開けています。
新卒の就職活動時は学歴要素で不利に扱われたとしても、いったん日系投資銀行で業績を証明できれば、外資系に引き抜かれることもしばしばです。
また、学部の大学名が必ずしも強くなくても、一発奮起して海外有力MBAを取得することで、アソシエイトとして外資系投資銀行に転職してくる人もたくさんいらっしゃいます。
外資系投資銀行への学歴フィルター、実は英語さえ上手ければ何とかなることも
なお、戦略コンサルティングファームと異なり、外資系投資銀行は早稲田の国際や上智、立命館APUや国際教養大学などの、英語オンリーで授業を行う大学・学部からの内定者もたくさんいます。
これは外国人上司や外国人投資家にとっては、日本国内の大学ランキングよりも、そもそもコミニュケーションできるかどうかのほうが重要なのと、英語を使う業務がドメスティックなコンサルより多いので、英語ペラペラの神通力が比較的効きやすいからです。
また欧米圏からの留学生で英語がネイティブの人は、日本の留学先の大学名がティア1でなくても、投資銀行に内定される方も複数いらっしゃいます。
以上、投資銀行への学歴フィルターについて、その実態を解説致しました。投資銀行への就職・転職時に御参考頂ければ幸いです。