
コンサルティングファームに入社後、自身の希望のプロジェクトに入れるかは、オフィスとの忙しさと自分が周りから信頼されているかにかかっている。最初は自分が価値を出しやすい案件でパートナーから信頼を得ることが大切である。なお最近は優秀なコンサルの取り合い離職率を低めるため、給与が上がり、オフィスがさらに立派になり、オンライン勤務機会も増え、好みのプロジェクトを選べるようにしている戦略ファームも増えている。ただし面接でプロジェクトを選べるか聴くのはお薦めしない。
コンサル入社後、最初は自分が活躍しやすいケースを選ぶべきなのか?
慶応大学法学部Hさんより質問
以前、コンサルティングファームで働いている方に、アサインされるプロジェクトをコンサルタントが選べるのか、と聞いたところ、基本的には選べない、という回答をいただきました。
では、コンサルティングファームにはそれぞれ得意な分野がありますが(例えばRBなら自動車、等)、どのファームに行くかによって、アサインされるプロジェクトに偏りが出てきますか。もし出るのならば、それはどの程度ですか?
コンサルプロジェクトを選べるかどうかは、オフィスの忙しさとあなたのパフォーマンス次第
どれくらいオフィスが忙しいかと、あなたの名声次第です。つまりあなたがどれほどのパフォーマンスを上げていて様々なパートナーから引っ張りだこで人気があり、会社に対する交渉力がどれくらいあるか、という要素にも依存しますが、基本上から振られたプロジェクトにアサインされることとなります。
あなたが入社研修が終わった二ヶ月目に、“田中君(仮名)これ入って” “いえ、嫌です!これは私がやりたいインダストリーではありません!!”などと拒否しようものなら、翌日から田中君には(夏休み前に)一足お先の“ビーチ”(コンサル用語で、干された状態)が待つことになるでしょう。
日頃からの社内での自分のレピュテーション次第ではいれるプロジェクトも変わってくる
逆に、どんなプロジェクトでも最善を尽くして自分自身に対する評判を良くし、自分の交渉力を高めて、自分の好きなケースを取ってこれるシニアに目をかけてもらって、初めて自分の好きなプロジェクト云々を言える身分になるのです。
(よって面接でこんな生意気で大それたことは、聞かないことです。)
もちろん、どうしてもやりたいという情熱があるプロジェクトがあれば、あなたは主体的に頑張る蓋然性が高いため、自分にとってもファームにとってもクライアントにとっても良いことです。
ですので、本当にどうしてもやりたいプロジェクトがあれば、上司を説得できるよう常日頃パフォーマンスを出して、交渉力を持っておくことが大切なのは、言うまでもありません。
最後はそのプロジェクトを取ってきたパートナーとその意向を受けたアサインメント・マネジャーが、チームにあなたを入れたいかどうかでアサインメントが決まるのですから。