プライベートエクイティ

プライベートエクイティ転職の本質:面倒な仕事を全てアウトソース」する仕事へ

プライドがエベレスト級に高い社会不適合者が多かった米国大手法律事務所勤務。面倒くさすぎる仕事の数々が4年続いた後、私はとある決心をした。「面倒くさい仕事は全部アウトソースできる、プライベートエクイティファンドに転職しよう」実際に私の親族もPE業界で働いており、どう見ても暇そうに見えるが稼いでいた。なによりあの「面倒くさがり」の兄でも務まるのだから、よっぽど「面倒な仕事」は全部アウトソースできるに違いない。以下ではPE業界未経験者だった私が、著名PEファームに転職して学んだ教訓を解説していきます。 続きを読む

PEファンド転職必須知識=日本のプライベートエクイティファンドの仕組みとは?

プライベートエクイティファンドへの転職を志望される方が、意外と基本的な仕組みや用語を正確に理解されていません。たとえばLP, GPの違いやマネジメントフィーの仕組み、代表的な資金属性、LP投資家への優先リターン、PEファンドが投資家に約束する目標リターン等々、正しく理解されているでしょうか?転職面接前に知っておきたいPE業界の基本事項をおさえるべく、プライベートエクイティファンド運営の基本的な仕組みを解説します。

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プライベートエクイティとベンチャーキャピタルの違い

プライベートエクイティファンドとベンチャーキャピタルの違いについて質問される方はよくいらっしゃいます。転職志望者にとって重要なのは、投資先との関与の仕方の違い(VCはマイノリティ投資なので投資後はほぼ外野ですが、バイアウトはコントロール投資なので毎月の取締役会内外で積極的に関与します)や、そもそも投資するときのアプローチの違いを正しく理解することです。以下ではPE・VCの特性の違いから、必要とされる経験の違いを、そのキャリア選択へのインプリケーションにつなげて論じます。

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プライベートエクイティと公開株の競合~なぜヘッジファンドがPEに来ているのか?

ヘッジファンド等公開株マネジャーが、プライベートエクイティ投資に進出してくる事例が増えています。プライベートエクイティから公開株に投資するPIPESファンドも増えてはいますが、公開株からプライベートエクイティファンドへのクロスアセット投資の方が活発です。この背景はいったいどのようなものでしょうか?以下に端的に解説致します。 続きを読む

プライベートエクイティ業界の基本知識・用語まとめ7ポイント

プライベートエクイティ業界で使われる様々な聞きなれない用語。業界内部に入ると当たり前の知識でも、面接の段階では知らない・聞きなれない単語のオンパレードになりかねません。ドライパウダーやドローダウン、Jカーブ効果やPEファンドの利回り・目標リターン、ヴィンテージやPEファンドの上場の是非など、プライベートエクイティ業界の基本を理解するための基本知識・重要用語の解説をまとめました。御参考ください。(写真はプライベートエクイティ転職対策テキストより抜粋) 続きを読む

プライベートエクイティファンド転職前の基礎知識20選!PE投資・年収・仕事内容

これからプライベートエクイティ業界への転職活動を始める方向けに、転職前に絶対に知っておくべき20ポイントの基本事項を、実際のPE業務経験に紐づけてわかりやすく解説します。どのようなアセットクラスであり、パートナーがLP投資家に何を売っており、プライベートエクイティのリターンの源泉は何で、ファンドレイズに重要なことは何かを知らずして、本質的面接対策はできないのです。 続きを読む

プライベートエクイティ転職前に考えたい、バリューアップ/ガバナンス構築パターン

戦略コンサルや外資系投資銀行出身者の転職先として、いまだ大人気を誇るプライベートエクイティ業界。プライベートエクイティファームのバリューアップ手法は、アセットクラスの違いのみならず、ファームやファンドごとに多様なパターンがあります。そんな中、貴方は何をバリューだと認識していて、それをどのようにして上げていきたいと思ってらっしゃるでしょうか?PEファンドごとに異なるバリューアップの何たるかに対する認識の深さが、各ファンドとのパートナー面接時に貴方を輝かせるのです。 続きを読む

プライベートエクイティ転職後の実務・投資委員会編~赤っ恥3大要件はコレだ!

プライベートエクイティ転職志望者の多くは、実際のプライベートエクイティ社内の日常の仕事内容について、具体的なイメージをつかめていないことも多いもの。投資チームにとって最も大切なのは、何といっても「投資委員会」でのパフォーマンスです。これは本業のコアであるのみならず、ファーム内での印象を左右するからです。出張が多いPEファーム内では、投資委員会での印象があなたの評価を大きく左右します。本コラムでは、プライベートエクイティ投資委員会で「赤っ恥をかく人」と「尊敬をされるひと」の差を徹底検証します。 続きを読む

プライベートエクイティ転職:いきなり売上5年分確定、というPEビジネスを知れ

PEビジネスの本質を的確に理解されているでしょうか?PEでは、ファンド総額に対し、2%前後のマネジメントフィーを毎年徴収します。投資期間の5年間は2%程度、その後の回収機関の5年間は年間1%程度が一般的です。このことは、ファンドレイズが成功した途端、実にファンド総額の15%は自社の売り上げになること、また投資家は元本の15%を失うことを意味します。以下では長年のPE勤務経験を有する現役のPEプロフェッショナルが、PEビジネスモデルの本質の意味合いを詳細に解説いたします。 続きを読む

プライベートエクイティファンドの上場が、メッチャ嫌われる2大理由とは?

プライベートエクイティファームの上場は、一般的にはLP投資家に嫌われます。これは、PEファーム自体への投資家と、PEファームが運用しているPEファンドへのLP投資家のベスト・インタレストにコンフリクトが生じるというのが、最大の理由です。たとえばファンドへの投資家としては、もっと保有期間を長くしてエグジット価値を高めたいけど、上場株への投資家としては短期的なリターンが欲しいので早く投資先を売ってほしい場合等々が、典型的なコンフリクトのパターンです。以下ではその実態を詳細に解説致します。 続きを読む

プライベートエクイティ業界転職前の基本知識〜業界マップとファンドの選び方とは?

2024年11月現在、プライベートエクイティ業界にはどんなファンドがあり、どう選べばいいのでしょうか?日本PE協会の50社程度の中には独立系・キャプティブ系、外資系ファンド、リージョナルファンド等多様なプレーヤーが参画していますが、以下では日本で投資活動を行う有力プライベートエクイティファンド運用企業一覧と、PE業界転職先の選び方5ポイントを紹介いたします。(全て現役のPEトップファーム勤務者が執筆!)

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PE投資の実践的仕事内容~未経験者が転職前に知るべき、リターンの3大源泉とは?

プライベートエクイティ業界に転職する前に、そもそもプライベートエクイティ投資のリターンの源泉3大パターンをしっかりと理解しておく必要があります。コンサルや投資銀行からの未経験PE転職では、PE業界内の常識的なフレームワークにも不慣れなものです。今回はPE投資のリターンの基礎的な3大源泉について解説します。

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PEファンドへの転職面接前に知りたい、PEのLP投資家の3大視点とは?

プライベートエクイティファンドへの転職面接を控える人は、面接では何を聞かれるか等の、近視眼的な視点で対策をしがちです。しかし目線が高く視野が広い候補者は、転職志望先の顧客であるLP投資家が、どのような視点で数あるPEファンドから数社を選び投資するのかを理解した上で、「なぜ自分がそのLP投資家の選択理由に合致するのか」を巧みにアピールします。以下ではPEファンド転職面接前に知りたい、”志望先PEファンドの顧客”、LP投資家の3大視点を解説致します。

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プライベートエクイティ社員の多くが知らない、PE税制の基本とは?

プライベートエクイティ投資の投資ビークルに関する話は、ややこしくて勉強するのがゲンナリするものです。若手は自分がアサインされている案件のことしか頭にないことが多く、PE投資の両輪のもう一つであるファンドレイズやファンドマネジメントのことを、ほぼ知りません。投資先とおなじ案件にアサインされたチーム間の人脈だけでは、PE業界で大成しません。以下ではプライベートエクイティ投資チームの若手が大抵わかっていないことも多い、「投資事業有限責任組合」に関して解説致します。 続きを読む

プライベートエクイティ等オルタナアセットマネジャーでの転職展望2023

岸田政権が突如海外で資産所得倍増計画を発表して金融庁が迷惑に思っている中、金融教育の拡充やNISA優遇額の限度設定など、金融業界からは少し失笑を買ってしまっている昨今の金融政策。しかしそれでも、インフレと円安局面に対応した海外オルタナアセットへの資金流入は今後大きなビジネスチャンスが広がっています。そのような局面でのプライベートエクイティ等オルタナティブアセットマネジャーへの転職機会について、解説致します。

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CLSAキャピタルパートナーズへの転職(後編):転職後に学べることとは?

日本有数の歴史とトラックレコードを誇る、CLSAキャピタルパートナーズ。4号ファンドをわずか4か月で調達完了し、募集金額の3倍に迫る需要を積み上げた。国内最高水準のリターンを連続して達成する中、CLSAグループからの独立も決まった同社は、中長期的にファームの経営を担っていく優秀な人材を積極採用している。以下では前編に引き続き、代表パートナーの清塚徳氏に話を伺った。(写真は、清塚氏のファミリー、アミちゃん) 続きを読む

プライベートエクイティの共同投資とセカンダリー投資に関するQA

PEファンド転職対策テキスト御購入者の方から寄せられました質問に、執筆陣である現役のプライベートエクイティプロフェッショナルが回答します。プライベートエクイティのセカンダリー案件とはいくつかのレイヤーがあります。ファンドに対するLP持分のセカンダリー案件もあれば、PEファンドが保有する企業を、他のPEファンドに売却するセカンダリー案件も存在します。 続きを読む

2024年末プライベートエクイティ転職機会が急増中の意外な理由とは?

インフレ高金利続き戦争などで世界のプライベートエクイティ業界のエグジットが冷え込む中、日本のプライベートエクイティ業界はエグジットとファンドレイズが順調に進み、ファンドレイズに成功したPEファームは積極的に採用しています。トランプ再選でヨーロッパは低金利、アメリカは高金利に向かうと思われるなか、セクター次第ではM&A、プライベートエクイティ投資環境が好転し、ファンドレイズが再び活況を呈してきました。他方コロナ局面でライトオフが複数生じたファンドは、資金調達も投資も採用も下り坂で、退社も続出です。

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コンサルや投資銀行からプライベートエクイティに転職すると、最初は給料ダウン!

コンサルや投資銀行での高い給料から相当な給料ダウンを受け入れてでも、プライベートエクイティ転職を希望する人は非常に多いです。30歳でゴールドマンから5000万、コンサルや弁護士で2000万超えていると、PEアソシエイト1500万スタートが受け入れられないかもしれません。ただし、そんなせこいこと言わず、未来のキャリーにかけられる人が、PE業界特有のキャッシュフローを得られる〔かもしれない〕のです。 続きを読む

プライベートエクイティファンドの選び方の基本4大ポイントとは?

2023年現在、ファーストタイムファンドのDキャピタルが300億調達を実現するなど新規ファンド組成が相次ぎ、プライベートエクイティファームの数も随分と増えました。そんな中、プライベートエクイティファームへの転職を希望する方は、どのような基準で選ぶのが良いのでしょうか。基本的な根底にあるのは、LP投資家がPEファンドを選定するときと共通するポイントがあります。以下にその詳細を解説いたします。

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プライベートエクイティ転職の秘訣:アドバンテッジパートナーズ転職後の実態!

コロナショック後もプライベートエクイティ業界は活況を呈している。資金調達額も増え、案件数も増加し、プライベートエクイティ業界への転職機会も急増中だ。以下ではストロングキャリアで長年、ボランティア講師陣の一人として、プライベートエクイティ業界転職志望者へのコーチングを提供して下さっている、アドバンテッジパートナーズのプロフェッショナルに、プライベートエクイティ業界転職市場環境及び、PE業界転職の秘訣、PE業務への適性の有無および、アドバンテッジパートナーズでのキャリア機会について、話を伺った。 続きを読む

LP投資家はプライベートエクイティファンドに投資する時、何を重視するのか?

プライベートエクイティファンドに転職する時は、LP投資家に長期的に選ばれるPEファンドに入ることが重要です。LP投資家からの支持無くして、ファンドの存続と成長はありえないからです。そんななか、LP投資家がPEファンドに何を求めているのかを知ることは、日々のPE業務に埋没せず高い視点を持つことのみならず、PEファームへの面接対策としても非常に重要です。以下ではPE転職対策テキストから一部を抜粋し、LP投資家の視点を面接対策に繋げます。 続きを読む

プライベートエクイティでゴールドマンよりマッキンゼー出身者が成功する理由とは?

一時はプライベートエクイティファンドというとゴールドマンサックス出身者が多いイメージでしたが、日本のプライベートエクイティ業界発足から25年近くたった今、マッキンゼーなどMBB出身者の方が数多く活躍しているようです。またベンチャーキャピタリストも、コンサル出身者が数多く活躍しています。PE黎明期のBSリストラリターンから、現在はPL改善、しかもコストカットではなくトップラインを伸ばせるかどうかの勝負になっていることも一因でしょう。 続きを読む

PE転職志望者は、片っ端からPE各社に応募して全滅する人が多いという、巨大な謎

プライベートエクイティ業界への転職を目指すコンサルタントや投資銀行社員、また証券会社傘下のキャプティブ系PE社員(ただしファンドではなくバランスシート投資なので少しPEファンドとは異なる)は多いのですが、残念ながら多くの会社に一気にアプライし、持ち駒がすぐになくなる人が少なくありません。PEファーム同時出願はせいぜい、2-3社(できれば2社程度)にとどめておいた方がいい理由を以下に記します。 続きを読む

プライベートエクイティ転職後の投資先ダメダメ・コーポレートガバナンス3欠陥!

プライベートエクイティ投資の本質的価値の一つは言わずもがな、コーポレートガバナンスの提供です。日本企業の大半を占めるファミリーオーナービジネスでは、業種や時代を問わず、大抵同じような課題を抱えています。だからこそ再現性のあるメソッドでバリューアップが出来るわけですが、以下では「コーポレートガバナンス完全欠如企業」の3大典型パターンを解説致します。 続きを読む

ゴールドマンサックスで充実しているが大手PEの海外勤務オファー、さてどうする?

ゴールドマンサックスの某部門で活躍し、順調に昇進しているAさん。しかし友人の紹介から気軽に受けた海外プライベートエクイティファンドのシンガポールポジションを受け、オファーを貰うことに。ゴールドマンサックスでの仕事内容や給与に満足しているだけに、想定外のオファーに混乱中。さてどうする?

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他業種(コンサル・弁護士)からプライベートエクイティ業界転職時の志動動機

プライベートエクイティの面接で聞かれる、何故プライベートエクイティ業界なのか、なぜ弊社なのか、10年後どうなっていたいのか、という典型的な質問。これらに、本来は素晴らしい回答に繋がる個別具体的な原体験があるにも関わらず、まったく面接で活かせない方が非常に多くいらっしゃいます。そして誰でも話せるような、退屈で抽象的な志望動機を話し、本音を適度に伝えれば受かったであろう方が、表層的に取り繕い過ぎてプライベートエクイティ面接で落ちてしまう人がたくさんいらっしゃるのです。

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プライベートエクイティファームで急増するMBAサマーインターンと選考対策!

カーライル、アドバンテッジパートナーズ、インテグラルなど、多くのPEファームが海外トップティアMBA留学中の学生さん向けに、サマーインターンを提供しています。夏休みにたっぷり働いてもらって見定めることもあれば、某大手外資系のように、3日過ごすだけの”集中面接”的側面が強い場合もあります。MBA生のプライベートエクイティインターン対策を解説します。

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