
日本のプライベートエクイティファンドに転職して活躍する人の適性の3大条件をまとめました。(写真はプライベートエクイティ転職徹底対策テキストより抜粋)ディールソーシング、バリューアップ、ファンドレイズのどれかを出来なければPEファームで長期間、生きていくことは出来ません。どれほど効率的で賢くても、運ばれてきたディールをエクセキュ―ションするだけであれば、年5000万がせいぜいなのです。投資とファンドレイズという両輪で、「自分だからこそできるユニークな貢献」及びポテンシャルを見せましょう。
日本プライベートエクイティ業界で活躍する人の3大条件
日本のプライベートエクイティ業界で活躍する人の条件を書きます。
まず第一に、ディールを引っ張ってこれる人です。日本のPE案件はスモールキャップ、ミッドキャップが多く、中小企業のオーナー社長を口説いて”わが子のようなこの会社、お前に任せる!”と思ってもらえる人でないと、案件を取ってこれません。つまるところ、単に賢いだけでなく、可愛げがありつつ信頼感のある、親しみやすい人であることが重要です。
次に、資金調達をできる人です。むしろこれが一番大切なのですが、資金調達をするには良い投資をできている必要があるので、一つ目の”ディールを引っ張ってこれる”ということと両輪といえるでしょう。
なお日本のプライベートエクイティファンドへの投資家は、2020年代初頭にかけて、都銀、地銀など銀行が増えたため、銀行とのお付き合いのマナーを心得ており、かつ人脈が豊富な方が活躍します。ないし、ファンドのリターンと外国人機関投資家とのお付き合いに自信がある場合は、欧米の年金基金やファミリーオフィス、ファンドオブファンズとスマートな人間関係構築ができる、いわゆるトップMBAからゴールドマン、マッキンゼーを経由してプライベートエクイティ、といった典型的外資系エリート人材が多いのも事実です。
3つ目に上げるのが、投資先ポートフォリオ企業をきちんとバリューアップできる人です。といっても経営のプロではないので、腕まくりして経営しようとしても当然だめで、その企業に適した経営陣を雇えるかどうか、株主として緊張感を保ちつつも良好な関係を築けるか、また従業員や顧客など様々なステークホルダーから信頼感を得られるかといった、全体的な信頼感の有無が非常に重要な要素となります。
貴方はプライベートエクイティ業界を目指されるにあたって、いわゆる高学歴や美しい職歴だけでなく、ディールを引っ張ってくる人間力、資金調達する信頼、投資先バリューアップに必要な様々なステークホルダーとの人間関係構築力をお持ちでしょうか。
賢さというより、”投資家・顧客・社会・従業員・オーナーなどなど、多方面から信頼を集める人間力”が最も求められるビジネスの一つだと言えるでしょう。