東大院→マッキンゼー志望動機典型的回答9パターン~模擬面接講評事例

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マッキンゼー、BCG、ベイン、アクセンチュアといった戦略コンサルティングファームを志望する者にとって、反面教師とすべき面接事例を紹介します。志望動機、強み、弱み、達成事項、困難な決断、10年後ビジョンなど、どのような回答が多いのでしょうか?

東大院→マッキンゼー志望動機典型的回答9パターン~模擬面接講評事例

大学/大学院(東京大学) 
学部(  公共政策大学院  ) 
氏名( NI )
第一志望はどの会社ですか? ( マッキンゼー )

なぜこの会社を志望していますか?

候補者回答

まず、コンサルティングという職業を希望する理由は、クライアントと同じゴールを目指して努力するという点と、そして多くを要求される環境に身を置く事で耐性を身につけられる点が魅力的であるからである。

次に、なぜマッキンゼーなのかについては、一流の先輩・同輩・後輩と切磋琢磨する環境であることが期待出来、更に同業他社と違って新卒採用を重視していることは人材育成に力を入れている証拠だと感じられるからである。

その会社に活かせる、あなたの強みは何ですか?具体的にお答え下さい

候補者回答

大学院生活を通して培ってきた分析力があり、また分析の前提には膨大な地道な作業があることを理解しているしそれを厭わない。

きちんとした論文やペーパーを書くには、単に漫然と物事を説明するのではなく、仮説を立て、その仮説が果たして正しいのかを綿密に検証していくという作業は必須である。この作業は、顧客に対し具体的な解決案を提示する前段階として、問題点を認識し、それを諸要素に分解してそれぞれを検証していくというコンサルティングという仕事において大いに役立つと思う。

あなたの弱みは何ですか?

候補者回答

弱みは、基本的に自分一人で何でも出来る、と思って背負いこんでしまう傾向にあること。今までこれによって完全に失敗したこと(たとえば期日までに仕上がらない)はないが、やはり周囲の人の力も借りた方が選択肢や視野を広げられるので効率・結果の質ともに向上すると思うので、うまく仕事を割り振れるようになるというのが今後の努力事項である。

いままでの人生で、最も大きな達成事項は何ですか?

候補者回答

留学してきちんと学位をとったこと。留学する為に必要なTOEFL等の点数こそ問題はなかったものの、帰国子女ではないので話す力、及び試験という限られた時間においてきちんとした回答を書く力の二つにはかなりコンプレックスをもっていた。

そのため、無事に学位をとれたことは大いに自信となった。またこれまで試験というのは一人で勉強するものという認識しかなかったが、今回は友人と膨大な文献を分担して要約するなどの協力を行った事も、「試験勉強は一人でするだけのものではない」という視点を与えてくれたという意味では個人的には達成事項である。

いままでの人生で、最も難しかった決断は何ですか?

候補者回答

学部卒業後進学するか就職するかが最も難しい決断だった。正直言って、大学進学までは決められたレールが存在しその上をそのまま進んでいけばよいという感があったが、それ以降は文系の場合必ずしも大学院進学が就職に有利になるわけではないことは理解していたので、どちらを選択するかについてはかなり迷った。

結局、進学を選ぶ決め手となったのは1)学部のみではまだ勉強し足りないと感じていた事、2)学問的に興味のある分野とは違う業界に就職する可能性がかなりあり、その場合は一度就職した後に休職して進学する見込みは余りなくなること、3)進学したからといって就職出来なくなるわけではないと思った事、である。

10年後は何をしていますか?

候補者回答

10年後はまだわからないが、マッキンゼーに残っているとしたら何か一つ途上国におけるpro bonoのプロジェクトを手がけていたい。とかく官が中心と思われがちな開発分野において、マッキンゼーという民間企業がどれだけ効率的に貢献を行えるのかをそれまでの10年間で培った経験を使って実際に体験してみたい。

他にどのような会社/業界を志望していますか?

候補者回答

官庁
シンクタンク

あなたを弊社が、雇わなければならない理由は何ですか?

候補者回答

私は既に経営等を大学(院)で学んでいる方々と較べ、専門知識については欠けるかもしれないが、その分外から見た視点を提供出来ると思う。コンサルティングというのはクライアントあってのビジネスだと思うが、クライアント側は必ずしもコンサルタントらの使う専門用語をしっくりと感じていないこともあると聞いている。そのようなコミュニケーションギャップをなくすという点で貢献出来る、と思っている。

最後に何か、質問はありますか?(会社にどのような質問をしていますか?)

候補者回答

マッキンゼーは入社後比較的早い時期に海外オフィスでの勤務のチャンスもあり、それは大きな魅力だと感じているが、海外オフィス勤務において困難だと感じた点(出来れば日常生活に関することではなく、仕事を行っていく上での苦労、たとえばクライアントのカルチャーが日本とかなり異なる、など)があれば、具体的にお聞きしたい。

外資セミナーからの講評

よくある面接事例(2)に引き続き、平凡かつ若干無礼な候補者だと受け止められるだろう。特に彼でなくても、「コンサル用語とクライアントの認識レベルのギャップ」は多くの人が埋められる。

(ちなみにコンサルも当然そんなもの意識してコミニュケーションは行っているし、クライアントも十分理解の深い方々であることが殆どである。むしろクライアントの専門用語がわからなくてコンサルが苦労することの方がよっぽど多いかもしれない。)

全体的に尊大なトーンの人が、「自分はひとりで何でもできると思いがち」というコンサルでクリティカルな弱みを告げるのも、到底得策とは言えない。他山の石とすべき解答事例であった。

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