外資系投資銀行で求められる人材の資質10大パターンとは?

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一時の人気は一段落したとはいえ、いまだに多くの優秀な若者が押し寄せる、外資系金融機関。しかしながら、多くの先輩がいとも簡単に解雇され、資本市場の星屑として散っていった話を大半の方がご存じなことでしょう。そんな時、どんな人なら外資金融に向いているのか、知っておきたいものです。以下では外資系金融機関の投資銀行部門など、適性のある人材の10大ポイントを記載します。

外資系投資銀行で求められる人材の資質10大パターンとは?

京都大学大学院 経営管理教育部YMさんより質問

投資銀行に関して、各部門での、求められる素質や向いている人材を教えてください。

投資銀行で求められる人材に重要なのは、信頼・正確さ・集中力・責任感・コミニュケーション能力・知的好奇心

ジュニアとシニアでは求められるものが大きく異なりますが、新卒の方からのご質問であることを鑑み、ジュニアとしての資質について書きたいと思います。まず全ての部門に共通して言えるのは、①信頼、②正確さ、③集中力、④責任感、⑤コミニュケーション能力、また⑥そもそも金融が好きかどうか、少なくとも”毎日新しいことを経済・金融をテーマに学ぶことが好きか”という、そもそものフィットが、長続きには重要でしょう。

また何といっても、”私はインベストメントバンカーだ!”などと、ジュニア一年目なのにゆめゆめ偉そうな勘違いをなさることなく、⑦謙虚で可愛げがあることが大切です。上司、同僚、部下、セクレタリー、顧客、ビジネスパートナー等、多様なステークホルダーとの良好な関係構築を忘れず、目下の人に威張りたくなる慢心を戒め、結局腰の低い人が最後は笑うことを肝に銘じて日々の業務に励まれることをお勧めいたします。

投資銀行部門別の資質や望ましい人材像

⑧投資銀行部は正確で迅速で1日14時間、リアルに働けること(しかも連日)が大切です。また残念ながらヒエラルキーカルチャーが特に日本ではまだ強いので、⑨上司には決して反抗しない従順な姿勢も求められます。書類の細部の正しさ(上司の指定通り、という意味の正しさですが)が重要なので、細部への注意力の強さも非常に重要となります。このような作業を長時間こなすには、⑩そもそも生真面目な人か、自分が投資銀行部門を選ぶことに納得感の強い人でないと、あまり楽しむことはできないでしょう。

株式調査部も同様ですが、この部門は特にセールスチームや機関投資家との接点が多いため、彼らに好かれ、上司であるシニアアナリストが彼らにまた好かれるようアシストできるような人が有難がられます。ジュニアアナリストの頃は、エクセルモデルに四半期ごとの会社業績アップデートを入れたり、投資家から頼まれたモデル作成の下請け担ったり、というつまんない仕事も多いですが、シニアアナリストとともに様々な会社の経営陣や投資家と会ったり、という楽しい仕事も待っています。(なお現実問題、アナリストも顧客もオジサンが多いので、ジュニアアナリストは結構綺麗な女性が優遇されることも多いです、実際の話。)

セールスに関しても似ており、彼らは機関投資家と自社のアナリストの関係を良好に取り持ち、かつ機関投資家にサービスをしてポイントを貰うことが仕事ですので、とにかく人好かれすることが重要な仕事です。正味の話、各機関投資家は10人、20人といった数多くのセールスが各投資銀行から同じような企業に関してセールスしてくるので、差別化の要素は”あなた個人に、投資家からファンが何人ついているか”によるところが大きいです(株式調査部もそうですが)

外資系投資銀行面接時の基本的注意事項

ここからは、受ける際に具体的に気をつけるとよいと思うことを記載します。
まず株式部門を受ける際は、どの株を買おうと思ってるか、二つ三つ用意しておきましょう。

性格的にはコントラリアンベットのリスクをとれて、他の人がする分析をちゃんとした上で、プラスアルファの面白い切り口から独自のストーリーを話せたほうが、レーティングの成否とは無関係にお客の投資家受けするかもしれません。
以下に、特に重要な面接ポイントを列挙します。

①リスクをとった経験や、②どんな産業が面白いか、③どんなビジネスモデルが面白いかなども用意しておくといいです。(ただしあまり有名な企業を話題にすると相手のほうが圧倒的に知っていますから、適当にニッチで小さな面白い企業を調べておくことです。)

時おり、分析したいんです、とか研究したいんです、とか言ってくる人がいますが、これはお角違いです。我々はお金を稼ぐビジネスにいるのです。アイデアを売り込んで投資家にトレードさせて、鞘を抜くのが投資銀行の仕事だとお忘れのないように。

④賢い分析をすることが仕事だと思わないことです。
あなたの仕事の8割はセールスの人と仲良くやりつつ、一緒に機関投資家にサービスして喜ばせることだと認識することなのです。

「志望動機の三段階」を意識―なぜその業界、なぜそのファンクション、なぜその会社?

なお、上記のことは総じて株式セールスに関しても同様のことが言えます。

またこの営業に関しては他の人の相談で“性格はセールスに向いてるが、やりがいが、、、”という質問に答えたときに返答しているので、是非ご参考ください。

学生さんには、営業をやりたいという話で終わってしまう人も多いものです。なぜそれが金融商品で、なぜそれが株で、なぜ機関投資家営業で、なぜゴールドマンなのか、という重層的な段階に具体的に志望動機を用意しておくのが望ましいことはいうまでもありません。

ともあれ最終的には”この人と一緒に働きたい”と思ってもらえるかどうかに尽きるわけですが、その要素をブレークダウンすると、(基本的な経歴のスペックは満たした上で)”コミニュケーションの感じがいい””周りと上手くやっていけそう””人に好かれそう””仕事もきちんとしそう・信頼感と責任感がありそう””業務内容を分かっており、たんんにお勉強したいだけでなく、お金の匂いを感じてそう”といった印象が、重要なのです。

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