コンサル後の3大転職パターンと、多様なキャリアパスの実態~出戻り組も結構多い!

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コンサル転職後のキャリアパスは典型的質問である。非常に多様であるが、その3大パターンと、更に多様な事業会社転職事例、そして意外と多い、事業会社転出後、数年して古巣に戻ったり、フリーランスとして古巣と働く、「出戻り組」キャリアの実態について紹介します。

さて、外資系戦略コンサルティングファームを目指す人が当サイトに聞いてくることの典型的質問の一つに“キャリアパスとして、コンサルで働いた後にそこから転職する人は、どのような業界に行く人が多いですか?”というのがある。以下にそのパターンを記そう。

コンサル後の3大転職パターンと、多様なキャリアパスの実態~出戻り組も結構多い!

コンサルからプライベートエクイティ(バイアウトファンド)への転職

結論から言えば非常に多様だ。逆に言えば、選択肢が広くなることの裏返しであろうが、まず一つ目のパターンとして一昔前まで多かったのが、マッキンゼー、BCG,ベインからの最も人気が高かった転職先は、狭き門ではあるがバイアウトファンドだ。

ただしこのブームは一服した感がある。これは、いざ入るとキャリーが出て儲かるまでのサイクルが10年単位と、非常に長いのに対し、創業して短期でエグジットする成功モデルの方をよりまぶしく感じる人が増えてきているからでもあろう。

(上にいるパートナーは、楽で儲かるので何十年も出ていかないので、いつまでもボスがいる生活に嫌気がさして辞めていく人もいる。またいくら優秀でもアソシエイトならキャリーがなく、ディレクターになってもキャリー%が知れているので、気長にやってる場合ではないと起業する人も多い。)

ベンチャーキャピタル/スタートアップへのコンサルからの転職が急増

第二に増えているのが、ベンチャーキャピタルだ。いまや主要MBAの卒業生の人気就職先として、バイアウトファンドを超えてベンチャーが上位に躍り出るくらい様相は様変わりしているが、実際に周りを見回しても、一番充実してそうなのはHBSから某大手ベンチャーキャピタルに行った先輩である。

独りで7つくらいのポートフォリオを担当し、経営会議や取締役会議に最終意思決定者の一員として参画している。

おまけにご本人が好きなハイテク系・SNS系への投資が多いため非常にやりがいがあるのみならず、最近はAI革命の波でベンチャー資金が増えており、このキャリアが人気を増している。

他にも、医学部や医薬系のバックグラウンド(博士号をもっていたりする)友人は政府から資金を預かり得意のバイオ分野に投資するファンドに転出した人もいる。(政府機関は金もうけというより、産業振興の視点から出資してくるので結構お財布が緩 かったりする。)

コンサルから多様な事業会社への転職

第三によくあるのが、事業会社の経営チームだ。製薬会社のマーケティング担当でシンガポールや米国本社に送られた人(戦略企画室で楽しい仕事をしている様子。

今やコンサルファームを使う立場に)。プロ野球の球団経営のマネジメントに転出した人(最初はせっかくのコンサルを出て、野球の経営会と不思議がられていたが、今となっては複数のプロ野球球団を渡り歩き、バスケットボールなど他のプロスポーツの経営に転身し、すっかりプロスポーツ経営のグルとして大活躍するまでになった。

結局のところ、好きこそものの上手慣れで、自分が頑張れる仕事を選べるかどうかが、大抵の成否を決めるものである。)

他にも、コンサル後の転職先は多様である。メーカーに移って再度コンサルに戻ってきて、再びメーカーに戻った人。コンサルに転職してくる前にいらっしゃった外資系コングロマリットの古巣に戻って行った人。

コンサルとしてはあまり泣かず飛ばずだったが、自分で経営塾とかを開いてこれまた失敗してしまった人。

大手アパレルメーカーに入り、事業会社の経験を積んでから大手バイアウトファンドに転出した人。

コンサルファームでトップに上り詰め、某大手金融機関の経営陣の一員として招かれたが、スキルセットが異なり間もなく解雇された人。

しかしそれでも懐の深い古巣に戻って再度コンサルとして頑張っている人。人材系の会社に転職し、その簡単に儲かる構造に感心し数年後独立した人。

まぁ、ひたすら書いていると果てしなく続くのでこの辺で一旦終えるが、コンサルファームでは運が良ければ本当に様々な業界の、様々な戦略イシューに触れて 経営課題および解決策策定プロセスに関する洞察が深まるのみならず、クライアントに気に行って貰ってそのまま高待遇で引き抜かれる人も結構多いのだ。

この意味で、まだ特化したい分野が解らない就職志望・転職志望の方々から常に人気の職業であるのは理解できるのだが、ダウンサイドケースも忘れてはならない。

実際は一つの大手クライアントのプロジェクトに長年入れられて、クライアント先で何年も(時に名刺を持たされ)どっぷりつかってしまうケースも多いので、そんなリスクを避けるためにも出来るだけ多くのパートナー(パートナーによって取って来るお客の業界が異なることが多い)に全力で愛想を振りまくことも、大切なのである。

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