アドバンテッジパートナーズに転職して分かる、5大アドバンテッジとは?

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1997年にユニゾンキャピタル、MKSとともに国内独立系御三家として日本のPE業界の幕開けを担ったアドバンテッジパートナーズ。30億未満の小さなファンドで始めた一号ファンドは2000年代の4号ファンドで実に2000億を超える水準に。その後紆余曲折を経て国内ファンドサイズは縮小したものの、東南アジア進出やPIPEsファンドなど、多様な戦略拡大に成功しています。創業パートナーから喜多氏へのサクセッションも完了し、4号後のインテリムファンドの大成功で直近6号ファンドも850億調達に成功しました。

アドバンテッジパートナーズと、他のPEファンドとの違いとは?

1.経営支援にコミットした戦略コンサルカルチャーと、圧倒的に豊富な投資実績

アドバンテッジパートナーズは1990年代終盤の、日本のPE業界黎明期から現在に至るまで、マーケットリーダーとして市場を牽引してきました。

ベイン出身者の笹沼氏フォルソム氏が、ゴールドマン出身者によるユニゾンに対し、コンサル職の強い陣容で投資チームを拡大。マッキンゼーやBCG、アーサーディーリトルなどから多くの優秀なコンサルタントを引き抜き、国内最大級の投資チームを擁しています。

コンサル出身者が多いのは、金融出身者が多いライバルファンドと比べ、投資先に自ら入って経営支援にコミットする強さに繋がっています。

日本バイアウトファンドで6号ファンドまで繋げられているのは、今のところアドバンテッジパートナーズのみです。

20億、30億といった小型案件にも積極的に投資してきた結果、投資件数という意味での投資実績では日本一です。

2.スモールミッドキャップで証明された、アドバンテッジパートナーズの抜群のリターン創出力

アドバンテッジパートナーズはこれまで、各ファンドで高い実績を残してきました。

一時、かの有名な某銀行案件や某自動車部品メーカーへの巨額投資で大穴を空け、窮地に陥ったことがあります。

しかし結局は飲食業界、小売り業界のスモールキャップ案件が20倍というベンチャーキャピタルのようなリターンを上げ、結果的にファンド全体で2倍を上回るという、一度諦めていた市場が驚くパフォーマンスを見せました(細かい業界関係者用に注釈すると、グロスMOC。おそらくサイドカーの共同投資ファンドは含まれず、メインファンドのみと思われる)。

その後のファンドサイズを小さくしたインテリムファンドが驚異の5倍を挙げて完全復活、6号ファンドではLP投資家からの需要をカットバックしながらも、850億円の調達を完了しました。

ラージキャップでは不安定な案件も散見されますが、スモールキャップをマーケットリーダーに成長させて10倍、20倍で売りぬく実力は、LP投資家からも高く評価されています。

3.アドバンテッジパートナーズ=日本を代表するPEファンドというポジショニングと、ファームの永続性

アドバンテッジパートナーズはすでに創業20年を超え、日本国内の主要LP投資家の幅広い支持を得てきました。

国内LPの中には「APがこけたら日本のPE業界がこける」くらいに強い思い入れを持っている有力LP投資家も、複数存在しています。

また海外からも、グローバルな著名ファンドオブファンズを含め、ブルーチップLPが歴代ファンドに投資してきました。

PE転職志望者がプライベートエクイティファンドを選ぶときの重要な基準の一つがその”プラットフォームの永続性”です。

この意味において、今後もあらゆる投資サイクルで長きにわたって、ファンドレイズをし続けることができる有力ファンドとしてのポジションを確立しています。

一時は創業パートナーお二人の後継者問題があり、後継ぎ候補がリージョナルファンドCVCの日本代表になってしまいました。しかし今ではリーダーシップサクセッションが完了し、実績豊富で業界での名声も高い、喜多氏が率いていられます。

創業パートナーの鶴の一声で物事が決まることが多いPEファンド業界において、既にサクセッションが完了して多様な声が吸い上げられやすい体制になっているとも言えるでしょう。

(ただしPEファンドは創業者のカリスマでなんとかなっているファームも多いので、求心力が落ちないように尊敬されるリーダーを選ばなければなりません。この点、喜多氏は若かりし頃からその評判がLP投資家にも知られていました。)

4.多様な挑戦の機会~ジャパンバイアウト一本ではなく、アセットクラスと市場双方で多様化

アドバンテッジパートナーズは、そのアントレプレナーシップと成長志向の強さでも知られています。

日本のバイアウト市場ではファンドサイズが2000億規模になると、ファンドサイズを消化するのが難しくなり、大型案件を無理したバリュエーションで買ってしまいがち。

そんな中、APは上場株に投資するPIPEsファンドの創設や、LPコミニュティで反応が悪かったアジアファンドの立ち上げにもこぎつけました。

結果的に政府系金融機関や総合商社系の戦略的LP投資が大半であったとはいえ、実際に500億サイズのファンドのローンチにこぎつけました。

ここにはアドバンテッジパートナーズの過去の教訓に基づく成長戦略が垣間見えます。つまり過去ファンドサイズを大きくし過ぎて効率的な投資が困難であった4号ファンドの経験を踏まえ、ジャパンバイアウトは1ビリオン以上大きくせず、PIPEsやアジアファンドに業容を広げて成長しています。

5.アドバンテッジパートナーズで学べる多様な経験

アドバンテッジパートナーズはその歴史の長さとファンドサイズ、ポートフォリオ企業の多さと案件の多さ、投資チームの大きさで、PE業界で学べる教訓が集積したプラットフォームになっています。

数多いハイリターン案件からのInstitutionalな方法論、また少なからずある「大きく賭けたらこけてしまった」大型案件の失敗からの教訓。

そして投資及び現場の経営支援にハイレベルでコミットすることから得られる✔ファイナンス✔会計✔財務✔税務✔法務✔交渉など、オールラウンダービジネスパーソンになるために必要な知識を一通り学ぶ機会にも恵まれています。

他のライバルPEファンドに比べ、カルチャーが最もハードコアで(それでも投資銀行よりよっぽどましですが)、勤務時間も40近くになっても深夜に及ぶ人が結構いるファンドではあります。

しかし上記のような経験値を得たい人にとっては、またとない”プライベートエクイティプロフェッショナルとしての成長機会”を提供することでしょう。