マッキンゼー社員の転職3大パターンとは?~3年目、高評価コンサルの次の一手

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マッキンゼー退職者は、3パターンに分かれます。数年で社内で高い評価を受けたグループが、最も「次の一手」が重要になります。

マッキンゼー社員の転職3大パターンとは?~3年目、高評価コンサルの次の一手

マッキンゼーを辞める人の中には3種類いる。パートナーまで上り詰めて、なおかつ自分の名前でとれる魅力的な案件が多くて、独立するパターン。次にマッキンゼーの中でも評価は高いが、すでに3年経験してビジネスを一通り勉強し、ブランドも手に入れるという目的を果たして辞めるパターン。3つめが、単に1年いただけで、在籍しただけでとくに達成したことはなく、会社からも退職勧奨リストに入っていた辞め方の人である。

マッキンゼーを辞めた人の進路別「ポストコンサルキャリア」とは?

ではその後の彼ら・彼女たちのキャリアはどうなっただろうか?

パートナー上がりのマッキンゼー退職組は、プライベートエクイティファンドを始めたり、ファンドと組んで投資先企業の社長としていくつもの案件を指揮して、エグジット時に巨額の報酬(10億を超えることも)を手にしたり、本格的なターンアラウンドプロフェッショナルとして成功している人もいる。

2番目の”高評価だが数年で転職組”は、マッキンゼー入社も次に自分がやりたい仕事の準備という目的意識が強いので、早々に起業して、しかも成功している人が結構多い。

これはマッキンゼー社内でも評価が高いので社内から人材を引き連れたり、引き続きマッキンゼーの人脈を活用できることもポジティブに影響している。

また、マッキンゼーで評判がいいと、資金調達の時も何かと有利に働き、投資家の中でも目をつぶって1億出させて、みたいな人が、同類を引き連れてあっというまに資金調達に成功したりする。

3番目の”低評価・実質的に退職勧奨型”の人は、明暗が2種類にわかれる。ポジティブなケースでは、具体的に書くとその業界の人に怒られるので控えるが、あまり優秀な人がいない業界で、マッキンゼーのたった一年しかいなかった経験者としてのブランドと内部情報を最大限膨らませて、マッキンゼーに入りたい人向けに情報提供をして食べていくモデルだ。

元マッキンゼーのブランドと経験を、”よく見ると1年いただけなんだけどそれが威光を放つセグメント”に移動することで、有効活用するキャリア戦略である。これが成功者が結構多い。

転職当時は”キャリアの下方修正”に見えるのだが、数年たつとその業界のニューリーダーとして頭角を現し、上場して一丁上がり、古巣のマッキンゼーのパートナーが一生かかっても稼げないキャピタルゲインを得ている人を何人も私は目撃してきた。

または、これまでのエリートキャリア路線を脱して、自分が好きなことを追求するタイプ。一部の間で有名だが、中にはお笑いタレントに転職した人もいる(売れてないが、私は内心応援している)。あとは、マッキンゼーとまったく関係なさすぎる「家具職人」になり、頑張って椅子を作っている人も存在する。

マッキンゼーで3年働き、順当に出世した30前半の「次の一手」の価値が高い

これらを鑑みると、マッキンゼーで数年活躍し、ブランドも評価も人脈も手に入れた人の「次の一手」が非常に重要なことがわかる。

パートナーまで頑張るのは時間も体力もかかりすぎるうえ、パートナーとの人間関係の要素も大きい。しかも今ではパートナーになって1億弱を10年稼いで税金で半分持っていかれて6億、そして家庭をおろそかにして奥さんに離婚を突き付けられて3億持っていかれると、最後はあまり「一丁上り」にはなれないのである。

余談はさておき、マッキンゼーで順当に昇進し、社内での名声も人脈も手に入れ、人とお金を集めて起業できる状況にいる人は、是非こちらにご連絡いただきたい。アソシエイトパートナーになっても3000万弱、パートナーに上がれるかどうかわからないのに、心底楽しんでいるわけでもない仕事に全精力注がれるのは、そろそろ区切りをつけてもよいのではないですか。

貴方はすでに、マッキンゼー入社時に志望動機であった、プロジェクトマネジメント能力や、国際的環境で英語で働く能力は十二分に身に着けた。そして自分に足りないのは、たとえばリクルート出身者がもっている、足腰と気合で仕事をとってくる営業力、戦略を描くだけでなく意思決定して長期的に結果に責任を持つ事業会社運営経験、そして3か月に一回新たに業界勉強をするのではなく、業界にどっぷり入ることでその業界で第一人者になる自分のポジショニングづくりだと、うすうす気づいているのではないですか?

今、ビジネスメディアで注目されているあのマッキンゼー卒業生も、コンサルとしてずっとマッキンゼーにいたら、ワンオブ300名のコンサルタントとして、「成長しているからこれでいいんだ!」と、何のための成長化を見失って無目的に頑張ってしまっていたかもしれない。

弊社はファンド関係の講師陣が複数名一緒に運営しているので、チームが良ければ是非、シードステージのリソース調達でお手伝いさせていただく所存である。