プライベートエクイティ転職成功者の前職3大パターン&面接で絶対に見られる事は?

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投資銀行や戦略コンサル出身者のみならず、FAS系コンサルや弁護士、会計士などの仕業の方々まで、多くの優秀なプロフェッショナルが転職を志望するプライベートエクイティ業界。狭き門で有名なPE業界ですが、実はコンサルや投資銀行以外からも未経験でPE転職に成功されるパターンがあります。しかしながらどのようなルートでPE面接に挑んでも、PE面接で見られていることは基本的に共通しています。以下ではPE転職者のパターンと、「見られるポイントを一言でいえばどういうことなのか」を、解説いたします。

プライベートエクイティ採用の現場より転職者の特長分析

プライベートエクイティの仕事内容を分解すると、投資銀行のMAチーム的な側面と、経営コンサルによるオペレーショナルバリューアップの側面、また弁護士による契約・交渉・エクセキュ―ションの側面があります。

このような連関性から、プライベートエクイティファンドに採用される人は御存じのように、第一にコンサル・投資銀行MA部門上がりです。

MBBといったコンサルトップファームで活躍し(単にいただけではなく、活躍したスター選手であることが多い)、ないしゴールドマンサックスなど投資銀行のMA部門で、同期の花だったような人、他には大手弁護士事務所出身の弁護士だったり、というパターンが多いです。

第二に、他の独立系プライベートエクイティファンドからの転職ケースもあります。

ただし他のPEファンドから採用するのは、実はパートナー同士が遠慮して嫌がったりします。

というのもこの業界は人間関係が密接で、時に競合だが時に共同投資家、時に投資先を他のファンドに売ったりと、関係を一部でこじらせると、今後のディールソーシングや売却先でファンド間で取引するときに、多方面に問題が及ぶのです。

これをやると、いかに円満退社を演出しても業界内に敵を作ることになるので(退職されたほうのPEファームは、そのLP投資家に退職されてライバルファームにいかれた理由を説明しなければならない為。最悪なのが、ファンドレイズの真っ最中に退職すること)、出来れば避けたいパターンです。

また、国内独立系ファームでない、大きな銀行系やグローバルファームの”直接競合と見なされないところ”から引っ張ってくるケースがあります。

たとえば日本の銀行の傘下にある非独立系PE投資部門から、独立系のPEファームに移籍するケースです。

これは、銀行だと、いずれ他の部門に転籍させられるので、ずっとプライベートエクイティ投資のキャリアを進むために独立系に転じるというものです。

他にも、たとえばTPGのようなグローバルファームから、”やはり日本でPE投資するなら外資は敬遠されるから、国内ファームで”ということで、国内独立系に転じる人もたまにいます。

第三に、機関投資家向けのセールスをしていた人が、ファンドレイズチームに転職してくることもあります。

これはPE業界への転職を考える人があまり意識しないルートなのですが、プライベートエクイティビジネスはLP投資家からの信頼を得て長期的にサポートしてもらってナンボのビジネスなので、人好かれする「感じのいい女性」が、結構転職して活躍していたりします。

”長期的に一緒に働きたい”と思われる人かどうか~会社のカルチャーフィットと人間的な信頼感が何よりも大切

プライベートエクイティファンドは、一度資金調達すると10年以上のお長いお付き合いになるため、チーム同士のフィットが重要です。

このため、長らく一緒に働いてきたチームかどうかが投資家にも重視されます。

よって、投資銀行のように人の出入りが激しく、解雇と採用を短期間で繰り返すと、投資家が”チームが安定していない”と懸念するので、「一度採用したら長年一緒に働けるかどうか」という、長期的な信頼感が非常に重視されます。

コンサル出身者、投資銀行出身者にとって大人気のプライベートエクイティファンドですが、どのようなルートでどのようなポジションで転職を志望にするにしても、面接でパートナーが重視することを一転に集約すると、以下につきます。

すなわち「人柄的に長期的に一緒に働けそうかどうか、山あり谷ありの10年に及ぶ付き合いを一緒にできそうか、自社のカルチャーにフィットしそうかどうか」という、長期的信頼感が転職者採用の時点で非常に重要になってくるのです。